基本編:デジタル画像の基本を学ぼう!
基本編
楽しく写真加工を始めるために。
「デジタル写真加工」ってむずかしそうだと思っていませんか。デジタル写真加工は少しの基本を知っているだけで、無限の楽しさを与えてくれます。さあ、専門的な言葉に惑わされずにデジタルライフを始めましょう。
STEP1 解像度
デジタル画像の綺麗さは「解像度」で決まります。「解像度」は簡単にいうと画像の滑らかさや再現性を示す用語です。その画像の解像度が高ければ滑らかできれいに見えますし、低ければざらざらとモザイクがかかったように見えます。通常「dpi (ドット・パー・インチ) 」という単位で表示されます。コンピュータでは文字から絵まで画像はすべて点(画素)の集まりで表現されていて、この点をドットと呼び、dpiは、そのドットが1インチ(2.54センチ)あたりいくつ入るかを示す単位です。
解像度の設定の目安ですが、家庭用インクジェットプリンタで印刷する場合、最大でも250dpi程で十分です。ホームページ用や画面上でスライドショーにして楽しむなどの場合には72dpiに設定しましょう。
解像度解像度
STEP2 保存形式
デジタル画像は、「絵はがきをつくる」「作品をプリントする」「ホームページをつくる」「商業印刷をする」などさまざまな目的に応じて保存形式(画像フォーマット)を変えますが、ここではインクジェットプリンターで印刷したり、メールに添付して送るなど、ウインドウズでもマッキントッシュでも扱える、家庭で楽しむための基本的な保存形式の説明をします。
TIFF(ティフ)とJPEG(ジェイペグ)
TIFFとJPEGはどちらもパソコンのOSにかかわらず特別なソフトなしで表示される代標的な保存形式で、レタッチをするような場合でも、フォトショップなどほとんどの画像加工ソフトに対応しています。モニターで見る事はもちろん、プリントしたり、メールなどでお友達と気軽に交換したりできるので、覚えておきましょう。
TIFF(ティフ)
TIFFは非圧縮方式の保存形式です。データー量は大きくなりますが、画質の損失はありませんので、何度もレタッチをチャレンジしたいような元の写真の保存や、これぞ傑作というような作品、大きなサイズでプリントをしたい場合の保存に適しているといえるでしょう。
JPEG(ジェイペグ)
JPEGは圧縮方式の保存形式です。圧縮の段階には(低圧縮=高画質)から(高圧縮=低画質)まで何段階かあります。圧縮しているから悪いというわけではなく(低圧縮=高画質)は日常のプリント観賞に充分な品質があります。(高圧縮=低画質)はモニターで見る場合やメールに添付して送るなどに適しているでしょう。ただし、何度も圧縮をくり返すとどんどん画質は悪くなりますし、一度圧縮すると元には戻りません。
TIFFとJPEGの(低圧縮=高画質)はモニター表示や小さなサイズのプリントではほとんど差がわからないといってもいいでしょう。
●TIFF(非圧縮) 画像 ●JPG低圧縮(高画質) 画像 ●JPG高圧縮(低画質) 画像
TIFF(非圧縮) JPG低圧縮(高画質) JPG高圧縮(低画質)
STEP3 カラーの原理
デジタル写真加工するにあたって、色の原理を理解していると、直感的にどうすればきれいに見えるのかというイメージが涌きやすくなります。特にデジタルカメラ画像のレタッチにはとても役に立つ場合があります。レタッチの方向性とは、本来ある色を理解し、イメージ通りの作品に仕上げるために、どのような色を加えたり引いたりすればいいのか、またその機能は何かということです。ここでは色の仕組みと三要素、そして補色などについて説明します。
色の仕組みと三要素 色相 彩度 明度 補色(色補正のポイント!)
●色の仕組みと三要素
太陽光はプリズムで分解して見ると下図のレインボーカラーのようなあらゆる色を含んでいます。デジタルカメラやスキャナーで取り込んだデジタル画像はこのレインボーカラーを単純化して、すべての色を最も効率良く再現できるよう3色に分解されています。いわゆる「光の3原色」です。この3色はRGB(アールジービー)とよばれ、R(赤)G(緑)B(青)の電気信号を複雑な比率でかけ合わせる事によって、あらゆる色を再現してモニターに表示しています。さらに印刷する場合は「色の三原色」C(シアン=青)M(マゼンダ=赤)Y(イエロー=黄)を基本としたインクの掛け合せで、表現されています。ただし、印刷はインクや紙などに依存するため、モニターで見る色表現とまったく同じにはなりません。
色の仕組みと三要素
太陽の下で見ると沢山の色が。モニターで見る場合は一度3色に単純化され、それを合成して再現させている。3色すべてをかけ合わせると白になるという特徴がある
色の仕組みと三要素
実際の見え方 モニターでの見え方
色の仕組みと三要素
印刷する場合の「色の3原色」(通常「黒」も使用します)
近年、通常インクジェットプリンターなどで印刷する場合は「色の三原色」CMYというインクをかけ合わせて表現します。この3色はすべてをかけ合わせると黒として表現されますが、より色の再現性を高めるため、他にK(黒)や特別な色のインクの掛け合せで、印刷する場合が多くなっています。
CMYK
●色相
色相とは(色合い)の事で、おおまかに図に見られるように12の異なる色を基準に「少し赤っぽい」とか「青に近い緑」とか私達が一般的に見ている感覚的なイメージをとらえやすいように構成されたものと考えれば、理解しやすいでしょう。 色相
●彩度
彩度 彩度は 色のあざやかさです。もとの色に対して彩度が高ければ華やかに見え、一番低い状態が無彩色(モノクロ)です。
●明度
明度はその名称通り、明るいか暗いかという事です。 明度
●補色
補色
−補色のポイント!!−
補色とは、ある2色を混ぜ合わせると無彩色になる色の相関関係の事です。この色を知っていると写真の色補正がすごくやりやすくなります。たとえば青かぶりしている(青っぽい)画像は、黄色を加える事で、青色がおさえられます。赤っぽい画像は緑色を加えるというような感じです。この補色の相互関係図を見ながら、画像レタッチソフトの色調調整機能を使うとイメージに近い色が表現しやすでしょう。
STEP4 デジタル写真加工の秘けつ
デジタル写真加工(レタッチ)はどれだけ最終的なイメージを思い描けるかが秘けつです。そのためには加工の目的をはっきりさせることが大切。目的と加工後のイメージを持つ事で様々なテクニックが決まってきます。ここではさまざまな目的別に例をあげてみました。まだまだたくさんの目的やイメージがあると思いますが、基本をマスターすればあとは応用だけです。
具体的なイメージのつくり方
ここで、実例をあげてイメージづくりをしてみましょう。フォトショップエレメンツ3.0を使用したレタッチ例です。目的は薔薇の花の赤い色を印象的に見えるようにする事です。まず簡単に「クイック補正」してみます。あまり効果が変わりませんでした。
具体的なイメージのつくり方 「クイック補正」
クイック補正
具体的なイメージのつくり方 あまり効果が変わりませんでした。
次に、スタンダード編集の「調整レイヤー>明るさ・コントラスト」で調整。花の赤は出てきましたが、雪の階調が白く飛んでしまい、全体的にハイキーでぼんやりした感じになってしまいました。この写真はもう少し高度なテクニックでレタッチする必要がありますが、これらの手順で簡単にイメージ通りになる場合もありますので、まず試してみてください。
具体的なイメージのつくり方
明るさ・コントラスト
スタンダード編集の「調整レイヤー>ライティング>明るさ・コントラスト」で調整。
具体的なイメージのつくり方
明るさ・コントラスト
花の赤は出てきましたが、雪の階調が白く飛んでしまい、全体的にハイキーでぼんやりした感じになってしまいました。
それでは具体的な完成イメージを描き、より理想に近付けるためのレタッチする箇所を決めてみましょう。複雑そうに見えますが、これはデジタルレタッチの要素がたくさん含まれている実例なので、一つ一つのテクニックをマスターすると、さまざまなレタッチが自信を持って楽しくできるようになります。
STEP3へ
STEP2へ
具体的なイメージのつくり方 STEP4へ
今まで撮影した写真を見ながら、いろいろなレタッチイメージを描いてみましょう!
主役を浮き立たせたい
目的 主役を浮き立たせたい
動物園で撮った写真。
後ろの金網がうるさくて主役が目立たない。
背景だけををぼかしてしまおう。
レタッチで解決!
背景だけをぼかしてしまおう。
手順を見る
余計なものを消したい
目的 余計なものを消したい
真っ白な雪景色に中に、象徴的な木が1本のはずが電線が写ってました。残念!?
レタッチで解決!
目立たないように消しちゃえ!
手順を見る
色を変えたい
目的 色を変えたい
もう少しクールな色にしたい。
レタッチで解決!
もちろん、色変更。
もっと明るくしたい
目的 もっと明るくしたい
いいアングルで撮れたのに、主役の薔薇が逆光で暗くなってしまった。
レタッチで解決!
薔薇を明るくして、全体を透明感のある印象に。
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