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授業を受ける イラストコース

STEP.3 年配者の顔を描く。

平井太朗先生のコラム授業:ちょっとの違いが難しい

この授業の先生


おじいちゃん、おばあちゃんを描こうと思うと、いっそ簡単だったりします。

「しわ」を描けばいいんです。簡単に雰囲気が出るでしょう。

主人公が高校生だった場合、そこにおじいちゃんが出てくる場合は「おじいちゃんとお年寄りらしく」描くことで、年齢差を演出できます。

でも、お兄さんやお姉さんが「大学生」や「社会人2~3年生」という世代の場合は、高校生との「差」は小さくなります。しわが刻み込まれた大学生はそれっぽく見えません。

さあ、困った!

技術的に少しずつ加齢していくように描き分けることはできます。が、17歳と20歳の差は本当にわずかな物です。見ている人が気付かない差かも知れません。現実でも、お姉さんより貫禄のある弟さんとか、お兄さんよりしっかりした姉御肌の妹さんとか、いますよね(笑)

そこで重要になってくるのは髪型や服装などのアイテムです。一般的には高校生より大学生の方が服装やお化粧にお金をかけます。まあ…例外もモチロンありますが。

もうこうなってくると力業です。正直に言いましょう、僕の場合は高校生と大学生くらいなら服装とアイテム(雰囲気重視!)で描き分けます。あとはちょっとした表情。若いほど元気いっぱいです。ならばちょっと年上は落ち着いた雰囲気にしてあげればいいんです。あくまでもキャラクターの基本的な性格付けの範疇内で。

2~3歳違いの年齢差なんて、キャラの顔の造形での描き分けは正直あきらめたって何とかなります。だって、見てる人が気付かないくらいの違いなんですもん。

例えば、高校の演劇部あたりで「先生役」を高校生がやっていたりしても、スーツを着せて、髪型をセットすればそれなりに見えたりします。そして、ここからが重要。

周りの登場人物がそのキャラクターを「先生」のように扱うんです。

バックグラウンドも含めて1枚で表現するイラストなんかとは違って、マンガ作品ではストーリーの内容や演出でそれを表現することができます。

思い出してみましょう。違うマンガ作品の同い年のキャラクターを集めてくると、「同い年に見えない」キャラのオンパレードなんてことはないですか?マンガ作品は、作品の中に「世界を作る」ことも大切。その世界のなかでそれぞれのキャラクターを設定した年齢にしてあげればいいんです!