イラストテクニック第122回/くれいお
各項目のサムネイルをクリックすると、制作画面のスクリーンショットか、拡大画像を見ることができます。
ラフ
Photoshop CS5で、カード枠を配置した状態でラフを描き始めます。
今回のモチーフは「鳶」なので、よく調べてアイディアソースや参考になりそうなものはコピーやプリントアウトしたり、メモしたりして取っておきます。
それを元にキャラクターのデザインやポーズやシチュエーションを何案か考えて絞ります。
この時点で既にWIXOSSに鷹や鷲がいたので、それよりちょっと小物っぽくなるように意識しました。
色や光の方向もラフで大体決めておきます。
ペンはデフォルトのものを筆圧で濃度が変わるようにカスタムしたものです。
線画
ここからはCLIP STUDIO PAINTで、 デフォルトのGペンの入り抜きを調整したものでペン入れをします。
あとで調整しやすいのでパーツごとにレイヤーを分けて描きます。
納得した線が引けるまで何度でもやり直せるのがデジタルのいいところです。
色分け
顔と肌と髪
まず顔を描いておきます。顔が可愛いとやる気が出ます。
肌と髪は基本的にクリッピングマスクで下から順にぼかしや赤み(乗算/通常)、影(乗算)、明るい部分(スクリーン/通常)で入れます。
ぼかしはエアブラシ、影や光はだいたいGペンです。
羽根の模様を描く
羽根部分の模様を描きます。
ブラシはデフォルトの不透明水彩と透明水彩で、手元の資料を見つつラフのレイヤーからスポイトした色やレイヤー上で混色した色で地道に描きます。
カラーヒストリーを表示しておくと、それまでにスポイトした色が見られて便利です。
服
足
羽根
顔直し
調整
背景
CLIP STUDIO PAINTで、ラフを確認しつつ背景を描きます。
奥にあるものから描くと良いので、空(グラデーション)→太陽→雲→海→断崖 の順で描きました。
色は羽根の模様の時と同様にラフから持ってきた色をレイヤー上で混ぜたりして作ります。
今回はエアブラシと不透明水彩ブラシで描いています。
Photoshopに戻ってきて背景の続きを描きます。
森は葉っぱをスプレーできるブラシを作って描きました。
木というと緑にしたくなりますが今回は夕景ですし、緑にすると目立ちすぎるので空と同じトーンにします。
他、気になったところはその都度加筆します。
確認
エフェクト
羽根
効果
キャラクターを目立たせるために、キャラクターのシルエットをとったレイヤーに境界線のレイヤー効果をつけます。
また、そのシルエットでマスクをつくってライトをかけます。
バックからあたった夕日に羽根が透けている感じが欲しかったのでオレンジ色のオーバーレイをかけています。
飛び散った羽根にも同じように効果をつけます。