ニュースフラッシュ

2006年05月24日

大型ディスプレイ用のEMRペンタブレットセンサーシステムを開発
〜 低コスト化、小型化により実装が容易に 〜

株式会社ワコム(本社:埼玉県北埼玉郡、代表取締役社長:山田正彦)はこのたび、大型ディスプレイ用の電磁誘導方式 (以下EMR®)ペンタブレットセンサーシステム(以下当システム)を開発しました。当社はこのシステムを、5月23日から米国ワシントン州シアトルで開催される「マイクロソフト WinHEC 2006」の当社ブースにて展示します。

当社はこれまで、4.5インチサイズまでの小型携帯機器用と、15.4インチまでのノートPC用EMR®センサーシステムを提供していますが、今回はこれらに加えて最大30インチサイズまで対応できるデスクトップPC向けシステムを提供します。当システムには、新たに開発した小型センサー・コントローラーIC(W6007)を採用することで、省電力、低コスト、コントローラー基盤の省面積を実現しました。

近年、DVDやテレビを視聴することができるデスクトップPCや外部モニターの画面サイズが年々大型化しています。当社では、当システムをPCメーカーやディスプレイ・メーカーに向けて付加価値向上や差別化要素として提案していきます。

当社は、当システムを本年第3四半期(7月-9月)より量産出荷し、最初の1年間で10万台の出荷を見込んでいます。


主な仕様
有効エリアサイズ 〜 30インチ
電源電圧 5V ± 10%
消費電流 最大200mA
サンプルレート 133ポイント/秒
インターフェイス仕様 調歩同期シリアル (UART)
またはUSB1.1 フルスピード (セルフパワー)
座標精度 ±0.4mm以内(デジタイザ単体)
分解能 0.01mm
センサー表面からの
ペン読み取り可能範囲(高さ)
7mm〜20mm (条件による)


【ワコム・ペナブルテクノロジーについて】
当社は、タブレットPC向けに開発したEMR®センサーと電子ペンの技術を「ワコム・ペナブルテクノロジー」と呼んでいます。今回開発したシステムは「ワコム・ペナブル・テクノロジー」の応用技術です。この技術を搭載した情報端末は互換性があり、同じ技術を持つ当社の電子ペンで他の端末を操作することが可能です。当社は、電子の紙とペンを誰もが直感的かつ自然に使えるようにする「ワコム・ペナブルテクノロジー 」に注力しており、この技術を幅広く供給することで、さまざまな情報端末の主要技術供給メーカーとしてグローバルリーダーをめざします。

*「EMR®」は株式会社ワコムの登録商標です。

■この発表に関するお客様からのお問い合わせ先■

株式会社ワコム
コンポーネント統括 営業部 (マーケティング担当:堀江)
電話:03−5309−1508

■この発表に関する報道機関からのお問い合わせ先■

株式会社ワコム 東京支社  広報室 (担当:池田) 
電話:03−5309−1501
Eメール:wacompr@wacom.co.jp


株式会社ワコムについて
株式会社ワコムは、1983年に創業し全世界で事業を展開するペンタブレット分野のグローバルリーダーです。独自の電子ペン入力技術であるペナブルテクノロジーによるコードレス&電池レスで筆圧、消しゴム、傾き検出、デバイスIDなど先進的な機能を搭載した入力デバイスを世界に先駆けて製品化してきました。ペンタブレットの国内シェアは96.5%(2005年、BCN調べ)。また、現在、世界で生産されているほとんどのタブレットPCにはワコム製のセンサーとペンが使われています。

 

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