ニュースフラッシュ

2006年05月24日

画面から電子ペンと指を使ってパソコン操作できる新しいユーザーインターフェイスを開発
〜Windows® Vistaの登場でもたらされるペンと指の操作機能拡張とユーザー操作性の向上〜

株式会社ワコム(本社:埼玉県北埼玉郡、代表取締役社長:山田正彦)はこのほど、パソコン画面上で、当社電子ペンと指の両方で入力操作を実現するセンサー・システムを開発しました。この新しいシステムは、マイクロソフト社の次期OS「Windows Vista」対応PCの仕様に合わせて、当社がこれまで培ってきた信頼性の高いセンサー技術を基盤にして開発し、今後PCメーカー向けに提供していきます。当社はこのシステムを5月23日から米国ワシントン州シアトルで開催される「Microsoft WinHEC 2006」当社ブース(ブース番号528)で展示します。

このシステムは、当社の電磁誘導方式(EMR®)センサー(*1)と、タッチパネルなどに使用される抵抗膜方式(*2)センサーならびにコントローラーを組み合わせたものです。この技術では、これまでEMR®方式のセンサーを搭載したタブレットPCの電子ペンによる自然で直感的な機器操作と精度の高い文字入力に加えて、指による手軽な操作が可能になります。また、両センサーのコントローラーを一体化することで、セットメーカーのシステム構成を容易にします。

本システムは、本年第4四半期 (10月-12月)より出荷を開始し、最初の1年間で15万本の出荷を見込んでいます。

「Windows Vista」は、一部のバージョンを除いてタブレットPC機能を標準搭載することがマイクロソフト社から発表されています。「Windows Vista」では、業務用や一般向けアプリケーションでペンならびに指による操作機能が可能になり、ユーザーの操作性向上が期待されます。当社は今後もユーザーの使い勝手を向上させる新機能の開発を継続していきます。


【主な仕様】
EMR® センサー
筆圧感知 256段階
読取分解能 0.0125mm
読取精度 ±0.5mm
読取速度 100ポイント/秒以上
読取可能な高さ 3mm
消費電力 5V/40mA以下
抵抗膜 センサー
解像度 1024×1024
読取速度 87ポイント/秒以上
消費電力 3.3V/2mA以下

*1:

センサーと電子ペンとの間で微弱な信号電波のやり取りをして位置情報や操作状態を検知する当社独自の方式
*2: 指の位置や動きを圧力で検知する方式

【ワコム・ペナブルテクノロジーについて】
当社は、タブレットPC向けに開発したEMR®センサーと電子ペンの技術を「ワコム・ペナブルテクノロジー」と呼んでいます。今回開発したシステムは「ワコム・ペナブル・テクノロジー」の応用技術です。この技術を搭載した情報端末は互換性があり、同じ技術を持つ当社の電子ペンで他の端末を操作することが可能です。当社は、電子の紙とペンを誰もが直感的かつ自然に使えるようにする「ワコム・ペナブルテクノロジー 」に注力しており、この技術を幅広く供給することで、さまざまな情報端末の主要技術供給メーカーとしてグローバルリーダーをめざします。

*「EMR®」は株式会社ワコムの登録商標です。
*その他の製品名称は各社の登録商標です。


■この発表に関するお客様からのお問い合わせ先■

株式会社ワコム
コンポーネント統括 営業部 (マーケティング担当:堀江)
電話:03−5309−1508

■この発表に関する報道機関からのお問い合わせ先■

株式会社ワコム 東京支社  広報室 (担当:池田) 
電話:03−5309−1501
Eメール:wacompr@wacom.co.jp


株式会社ワコムについて
株式会社ワコムは、1983年に創業し全世界で事業を展開するペンタブレット分野のグローバルリーダーです。独自の電子ペン入力技術であるペナブルテクノロジーによるコードレス&電池レスで筆圧、消しゴム、傾き検出、デバイスIDなど先進的な機能を搭載した入力デバイスを世界に先駆けて製品化してきました。ペンタブレットの国内シェアは96.5%(2005年、BCN調べ)。また、現在、世界で生産されているほとんどのタブレットPCにはワコム製のセンサー&ペンが使われています。

 

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