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2007年09月11日

コンピュータ本体と液晶ペンタブレットを
最大300m離して操作できるソリューションを開発

富士通コンポーネント株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長: 松村信威)と株式会社ワコム(本社:埼玉県北埼玉郡、代表取締役社長:山田正彦)は、富士通コンポーネントの「Cat5(キャットファイブ)エクステンダー」を介して、ワコムの液晶ペンタブレットとパソコン/サーバ/ワークステーション本体(以下コンピュータ)を最大300メートル離れた地点から正常に操作できるソリューションを開発し、9月下旬より販売開始します。

通常、コンピュータにディスプレイを接続して表示させる際、ケーブルを長くすると画像が劣化し、正常に表示されません。コンピュータに接続するペンタブレットやキーボード、マウスの信号も同様で、正常な性能を発揮しません。

これに対して今回のソリューションでは、液晶ペンタブレットとコンピュータの間に「Cat5エクステンダー(高解像度モニタコンソール延長遠隔ユニット)」の送信ユニット/受信ユニットを挿入し、汎用「Cat5E UTP(キャットファイブイー・ユーティピー)」ケーブルで接続します。これにより、液晶ペンタブレットとコンピュータの距離を最大300mまで延長しても、現在使用しているアプリケーションのデータ操作、手書き入力ができるようにします。両社は、教育・医療機関などの施設分野、製造業などで液晶ペンタブレット導入が広がると見込んでおり、このソリューションにより提案の幅を広げて新規・既存顧客に対する販売拡大を狙います。販売価格は20万円/システムからの予定です。


ソリューション概念図
【販売目標】1,000システム/年


需要を見込む用途・市場
工業デザイン/ゲーム制作などにおける知的財産保護、コールセンターなどの個人情報保護、スタジオと編集を異なる場所で行うテレビ放送、異物混入の配慮が必要な医療機関や工場、コンピュータ設置場所に余裕のない教育機関など。

本ソリューションを利用するメリット
  • データの解像度と液晶ペンタブレットの性能を劣化させることなく、液晶ペンタブレットとこれに接続するコンピュータを最大300メートルのケーブルで接続した環境で情報閲覧および入力をすることができます。
  • 屋外や工場、医療機関の診察室などに液晶ペンタブレットを設置し、コンピュータ本体は異物が混入する可能性がない場所に設置して操作できます。
  • 既存のコンピュータ設備を活用しながら遠隔作業環境を構築できます。
  • コンピュータ本体を作業者から離した場所で集中管理し、情報漏えいを防ぐことができます。
  • コンピュータ本体を別室に集めて管理することで、作業スペースを効率的に配分することができる。また、空調の効率化や騒音低減が期待できます。

液晶タブレット:専用電子ペンを使用して、液晶ディスプレイ上で直接操作するペンタブレット。アプリケーションを操作したり、書類に手書き文字やイラストを描き込むことができます。紙と鉛筆のように直感的に扱えるので、細かいメニュー操作から高度なイラストレーションまで、違和感ない入力作業が可能です。

Cat5エクステンダー:高解像度モニタコンソールをSXGA(1,280×1,024ドット)で300m延長接続可能とした遠隔ユニット。送信ユニットと受信ユニット間は汎用のCat5E UTPケーブルで接続。専用ケーブルの交換のみで、PS/2、PC USB、Sun 8ピン、Sun USBの本体と接続できるマルチプラットフォーム。キーボード、マウスとモニターを延長する機種 FE-1000CW と オーディオやタッチパネルも延長できる機種 FE-2000CW をラインアップ。高精細・高画質・高レスポンスで、基幹通信ネットワークの監視、放送局用編集設備、CADデザイン用コンソールのリモート運用、半導体・FPD製造/検査設備などでご採用いただいています。

【商標について】記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


■この発表に関するお客様からのお問い合わせ先

株式会社ワコム ソリューション営業部 法人営業グループ
電話:03−5309−1505


■この発表に関する報道機関からのお問い合わせ先

富士通コンポーネント株式会社
営業本部プロジェクト販売部 担当:植野 樋口
電話:03−5449−7149
Eメール:mhiguchi@fcl.fujitsu.com


株式会社ワコム 東京支社  広報室 池田
電話:03−5309−1501
Eメール:wacompr@wacom.co.jp

富士通コンポーネント株式会社について
2001年創立。東証二部上場。コンポーネント製品(リレー、コネクタ、サーマルプリンタ、キーボード、タッチパネルなど)の開発・製造で培ったノウハウを活かしたKVMスイッチを開発し、その信頼性でサーバ管理などミッションクリティカルな用途で支持を得ています。エクステンダーはCat5E−UTPケーブルを使用しながら、高精細・高画質・高レスポンスで300mまでの延長ができ、基幹通信ネットワークの監視、放送局用編集設備、CADデザイン用コンソールのリモート運用、半導体・FPD製造/検査設備などでご採用いただいています。
URL  http://www.fcl.fujitsu.com/

株式会社ワコムについて
1983年設立。東証一部上場。主要事業はペンタブレットならびにペン/タッチセンサーコンポーネントの開発・製造・販売と、CAD/PDMの開発・製造・販売・サポートなど。海外拠点はアメリカ、ドイツ、モスクワ、中国、韓国、台湾、シンガポール、オーストラリアにあり、世界各国で製品を販売している。ペンタブレットの国内シェアは96.7%(2006年、BCN調べ) 、海外では80%以上。また、現在、世界で生産されているほとんどのタブレットPCには当社製のセンサーとペンが使われている。

 

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