株式会社ファインデックス 様

画像ファイリングシステム「Claio(クライオ)」を新たなステージへ。
「Wacom Cintiq 24 メディカルモデル」で実現する、より快適な診察環境。

2025年発売の「Wacom Cintiq 24 メディカルモデル」は、医療機関向けの高性能液晶ペンタブレットです。コードレス&バッテリーレスのペンは、最新テクノロジーを搭載して書き心地が進化。広い表示領域を備えつつ、よりコンパクトなボディに23.8型の高解像度ディスプレイを搭載。映り込みを抑えるアンチグレアガラスやUSB-C接続への対応など、医療現場での使いやすさを追求したモデルです。

今回は、画像ファイリングシステム「Claio」を20年以上にわたって展開している株式会社ファインデックス 医療ソリューション部の川本 恵吾氏に、この製品の評価をお伺いしました。

株式会社ファインデックス 医療ソリューション部 副部長 川本 恵吾 氏

医療現場の業務効率化と安全性向上に貢献するファインデックス

――まず、御社の事業内容についてお聞かせください。

川本 恵吾 氏(以下、川本):弊社ファインデックスは、医療機関向けのシステム開発・販売を主軸に事業を展開しています。加えて、公共分野へのソリューション提供や、検査機器の製造販売なども手がけるヘルステック企業です。

――川本様の所属部署と担当業務について詳しくお聞かせください。

川本:私が所属する医療ソリューション部では、全国に展開する代理店約20社のサポートを行い、弊社製品の導入支援や販売促進を行っています。また、クリニック様には直接ご提案を差し上げることも多く、電子カルテなどを通じて現場の課題解決に取り組んでいます。

多様なデータを患者単位で集約、「Claio」が解決する医療現場の課題

――画像ファイリングシステム「Claio」とは、どのようなシステムですか?

川本:「Claio」は、医療機関にあるさまざまな検査機器から出力されるデータを患者単位で集約・一元管理できる画像ファイリングシステムです。発売以来20年以上にわたりご支持をいただき、特に眼科・耳鼻科などで高い評価を得ています。

――医療現場で液晶ペンタブレットが果たす役割について教えてください。

川本氏:多くの診療では、検査結果に基づいた診断が中心となります。特に眼科や耳鼻科では、取得した検査画像に手書きでマーキングしながら患者様に説明したり、診療記録として所見のスケッチを残したりすることが日常的に行われています。こうした手書きによる表現は診療の質に直結するため、その作業を効率化できる液晶ペンタブレットは、今や診療に欠かせないツールとなっています。医療現場では、異なるメーカーのシステムが部門ごとに導入されているため、情報が点在しがちです。「Claio」はそうした分断を解消し、スムーズな情報活用を実現しています。

ワコム製品を選び続ける理由。 安定性と品質の高さを再確認。

――長年、ワコム製品を選び続けている理由をお聞かせください。

川本:医療業界で液晶ペンタブレットというと、ワコムの製品がスタンダードとして定着しているという認識があります。特に書き味の良さや筆圧感知の精度について、実際に現場でご利用いただく医師やスタッフの方々から高い評価をいただいていたため、一貫してワコムの製品を採用してきました。

――今回、「Wacom Cintiq 24 メディカルモデル」を採用した理由をお聞かせください。

川本:やはり信頼と実績ですね。ワコムさんとは、弊社の関連システムが発売された当初から20年以上にわたってお付き合いがあり、製品の安定性や品質の高さを実感してきました。「Wacom Cintiq 24 メディカルモデル」は、従来の優れた機能がさらに進化しており、すぐに検証を依頼しました。弊社のシステム開発者はもちろん現場の先生方からの評価も非常に高く、迷うことなく採用を決めました。

デザイン・描き味・接続性すべてにおいて進化した「Wacom Cintiq 24メディカルモデル」

――実際に使用されて、どのような点で進化を感じましたか?

川本:まず目に付いたのは、デザイン面の大幅な改良でした。ベゼルが狭くなり、洗練された外観になりました。実際に手に取ってみると、モニター部分の厚みは薄く、筐体サイズもコンパクトになったことで、旧モデルに比べて、設置場所をより柔軟に選べるようになりました。また、背面の接続インターフェースが改良され、従来は横向きだった接続ポートが縦向きに変更されたことで、ケーブルの差し込み作業がスムーズになりました。そのため、モニターアームを使って設置する際も、旧モデルより「Wacom Cintiq 24 メディカルモデル」の方が設置しやすく便利です。

――書き味や操作感はいかがですか?

川本:ペン性能が向上しており、従来よりもさらに書きやすくなったと感じています。特に、視差が大幅に軽減されたことで、ペン先とカーソル位置のズレがほとんど気にならなくなりました。また、芯先が長くなったことで、より精密な位置への描画がしやすくなり、液晶画面上での操作性が向上しています。先生方の細かな描画作業にも、より適した仕様になっていると実感しています。

――パソコンとの接続面はいかがでしょうか?

川本:この機種のインターフェースはUSB Type-Cポートが採用されており、DisplayPort Alternate Mode対応のUSBケーブル1本で、PCとの映像出力とデータ通信が可能になったのは非常にありがたい点です。
従来はUSBと映像用の2本のケーブルが必要で、配線の取り回しに苦労することもありましたが、今回はUSB Type-Cケーブル1本でPCとの接続が完結するため、設置作業が大幅にスムーズになりました。

医療現場のDXを支援し、地域医療の発展に貢献していく

――「Wacom Cintiq 24 メディカルモデル」の医療現場・患者さんへのメリットはございますか?

川本:「Claio」はワコム製品の筆圧機能に対応しており、医師が手書きで描く線の太さや濃度を自在に調整できるようになっています。「Wacom Cintiq 24 メディカルモデル」のペン性能が向上したことにより、例えば、出血箇所を記録する際、実際の出血の状態に合わせて線の強弱や濃淡を描画できます。より正確な診療記録を残すことが可能です。また、Wacom Cintiq 24 メディカルモデルに同梱されているWacom Pro Pen 3Eはペンの後ろが消しゴム機能になっているので、描画中にモードを切り替えることなく修正できるため、効率的に作業を行えます。

患者様にとっての最大のメリットは、診療内容をより分かりやすく理解できることです。 「Wacom Cintiq 24 メディカルモデル」は液晶性能が向上しており、患者様にも見やすいディスプレイとなっています。さらに、ペンの滑らかな書き味により、医師が検査画像に直接描き込みながら病状を説明することが可能です。これにより、患者様はご自身の状態を視覚的に把握しやすくなり、これまで以上にスムーズなインフォームド・コンセントが実現します。その結果、診療に対する不安の軽減にもつながると考えています。

――最後に、今後の展望をお聞かせください。

川本:今後は、弊社製システムを地域医療施設への展開を本格化させたいと考えています。多くの大学病院で、Claioをはじめとする多くの弊社システムをご採用いただいており、先生方が開業された際にも、使い慣れた環境を継続してご利用いただけるよう、きめ細やかなサポートを提供してまいります。私たちはこれからも、医療現場のDXを支える製品開発とサービス提供を通じて、より良い診療環境づくりに貢献していきます。

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