富山市民病院

液晶ペンタブレットを活用した放射線治療計画業務の事例

株式会社ワコムは液晶ペンタブレットという製品を通じて、各地の業務改善や電子化をご支援しております。今回は、医療機関の診察業務として富山市立富山市民病院様にお話を伺い、広義でご参考になればと掲載を致します。

診察室に置かれる液晶ペンタブレット Cintiq Pro 24

富山市立富山市民病院様

富山市民病院様は、昭和21年より診療を開始され「医療を通して皆様の健康を守り、豊かな地域づくりに貢献します」を理念とされています。2021年に放射線治療計画システムのモニターを更新され、液晶ペンタブレットが採用されました。

放射線治療計画システムで電子ペンを用いて描くところ

システム更新をするまではマウスを使って細かな臓器を描いていましたが、スライス数は数十か所あり変異部位をなぞったり輪郭を表現することが大変で、長時間の作業に目が疲れる日々でした。
頭頚部がん(頭から首の下)の計画を立てる場合、複数の臓器箇所に対し腫瘍がある周りを描くのにマウス操作だと3時間かかっていたのが、液晶ペンタブレットを用いることで約1時間に短縮され、作業効率が格段に上がり、体力的にも楽になりました。通常は1日の診察や計画は最大で2患者ですが、予定外で3患者のこともあり、効果測定としては非常に分かりやすい数値になっています。

また、スマートブラシという画像のコントラスト差から部分的に輪郭を描出できる機能と電子ペンの相性が非常に良いと感じていますし、医師から放射線技師にデータを渡してプランレポートを書く際にも分かりやすい工夫が施され、電子ペンはとても有効ですとのコメントを頂きました。

細かな輪郭の表現
計画書とサインをするレポート

今後の課題は、計画書を作成した医師が紙に出力してサインをし、スキャンして電子カルテに保存しているところを、電子サイン化することでペーパーレスと業務改善に繋げられないか考えておられます。

ワコムではこのような医療機関のニーズや課題に対して、病院職員や患者の利便性向上に向けた製品を提供し、社会貢献につながる活動を続けてまいります。

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