20年以上の継続採用が証明する信頼性
ガスの安全・安心を支えるワコムの液晶ペンタブレット

大阪ガスネットワーク株式会社
関西を中心に7府県の利用者に都市ガスを供給するガス会社。地球1周半を超える長大なガス導管網で広大なエリアを支えています。安定供給のため定期的な設備の保守・点検による予防保全に努めるほか、ガス漏れなどの通報に迅速に対応できる体制を整えています。
https://network.osakagas.co.jp/大阪ガスネットワーク株式会社の緊急指令室では、ガス供給設備を24時間365日監視するとともに、ガス漏れなどの通報受付や出動指令を担っています。同社では2006年から約20年にわたり、ワコムのペンタブレット・液晶ペンタブレットを継続採用しており、2025年には液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq 24 touch 法人モデル(DTH246E)」280台をリプレース導入しました。
緊急保安業務では、正確かつ迅速な情報入力と関係者間での情報共有が欠かせません。同社は、ワコム製品の直感的な操作性と安定稼働を高く評価し、長年にわたり活用しています。今回は、供給指令部 緊急指令室で出動指令や現場対応支援を担う野尻氏と東元氏のお二人に、液晶ペンタブレットが果たしている役割や継続採用の理由について伺いました。

左から野尻 晶友氏、東元 建吾氏
24時間365日、人々の安全を守る緊急指令業務
同社では、グループ会社の株式会社オージス総研が開発した緊急保安管理システム「HORNET(ホーネット)」を運用し、ガス漏れ通報の受付から出動指令、現場対応支援に至るまでの一連の業務を一元管理しています。
供給エリアは近畿一帯に及び、ガス漏れ通報の発生場所は戸建て住宅から大規模施設までさまざまです。通報者がパニック状態になっていることもあれば、通行中に異臭を感じたという通報では、限られた情報から発生場所を特定しなければならないこともあります。オペレーターは常に冷静さを保ちながら、「どこで」「どのような状況か」を正確に聞き取り、迅速な初動対応につなげています。

今回取材させていただいた緊急指令室では、ガス漏れ通報の受付から出動指令、現場対応の支援を担っており、24時間365日稼働できる体制を構築しています。
指令室の各席にはノートPCと接続した2台の大型液晶ペンタブレットが設置されています。右側の画面には通報受付画面を表示し、聞き取った内容の入力や選択項目の操作を行います。一方、左側の画面には顧客宅周辺の地図や建物内・道路下に埋設されたガス配管図を表示し、発生場所や設備の状況を確認します。

オペレーターは1本のペンを使って左右の画面を操作し、受付画面への入力と地図・ガス配管図の確認を並行して行います。ペンを持ち替えたりマウスへ手を移したりすることなく、2画面の情報をシームレスに行き来できるため、通報者との会話に集中しながら、迅速かつ正確に対応できます。
電話がつながると、自動的に受付画面へ遷移します。画面には聴取項目が表示され、オペレーターはガスの臭いがする場所やガスの使用番号、通報者の電話番号や住所などを順に聞き取りながら記録していきます。正確性と迅速性を両立するため、入力内容の大半は画面上のボタンやプルダウンメニューを選択するだけで登録できる仕組みになっています。液晶ペンタブレットでは、ペンで画面上の対象を直接選択できるため、入力とポインティングをシームレスに行うことができます。
その理由を野尻氏は次のように説明します。
「ガス漏れ対応は一刻を争うため、住所や電話番号の入力ミスは許されません。手書きだけでは数字の0と6が判別しにくく、キーボード入力では打ち間違いが起こることもあります。そこで、選択肢にない状況や補足事項のみを手書きで入力し、基本的には選択式で必要事項を記録できるようにしています。液晶ペンタブレットであれば、ペンで書くだけでなく、画面上の小さなボタンやプルダウンメニューを直接・正確に選べるため、入力とポインティングをシームレスに行えます。通報者との会話に集中しながら、必要な項目を素早く選択できるため、正確かつ迅速な対応につながっています」

通報内容の受付が進むと、案件情報は緊急指令室内で共有されます。オペレーターは案件一覧や地図、ガス配管図、過去の対応履歴などをシステム上で確認し、現場対応に必要な情報を準備します。
東元氏はこう説明します。
「通報内容が整理されると、案件一覧や地図、ガス配管図を見比べながら状況を確認します。液晶ペンタブレットで受付画面や案件一覧を操作しながら、もう一方の画面に表示された地図やガス配管図を確認しています。どのエリアでも、ペンとマルチタッチを使い分けながら必要な情報へ素早くアクセスできるので、現場へ共有する内容を短時間で整理できます。
なお、案件の緊急度は入力内容をもとにシステムが自動判定します。オペレーターはその結果をもとに状況を確認し、必要な情報を現場へ共有しながら対応を進めています。」
迅速かつ正確な通報対応
ペンとマルチタッチで直感的な操作性
同社がワコム製品を最初に導入したのは2006年。17型液晶ペンタブレット「DTF-710」180台の導入が始まりでした。その後、2014年には21型液晶ペンタブレット「DTK-2241」を導入し、一部機器の更新と台数の追加を実施。2025年には280台を現在の23.8型液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq 24 touch 法人モデル(DTH246E)」へリプレースしました。
液晶ペンタブレット導入を検討した理由を、野尻氏はこう説明します。
「オペレーターは通報内容を聞き取りながら迅速に記録をとる必要があります。そのため、直感的に操作できるインターフェースが欠かせません。液晶ペンタブレットであれば、ペンによる入力だけでなく、選択項目の操作や地図・ガス配管図の確認も行えるため、通報者との会話に集中しながらスムーズに業務を進められます」
また、選定の決め手や継続採用の理由については次のように話します。
「導入当時の経緯については、システム導入を主導したオージス総研から聞いています。当初は海外メーカー製品も検討したそうですが、ワコムの製品は高い性能に加え、導入前からの手厚いサポート体制や国内企業ならではの安心感が評価され、採用に至ったとのことです。さらに、24時間365日体制で運用する保安業務においても、長期間にわたり大きなトラブルなく安定稼働してきた実績が高く評価され、継続採用につながっています」
20年以上の運用で培われた高い操作性と信頼性が業務を支える
「オペレーターが通話しながらスムーズに記録できるのは、ワコムの液晶ペンタブレットの高い入力精度があるからです。ペン先が画面上の位置を正確に捉えるので、受付画面の選択項目やプルダウンメニューの操作、地図上の発生地点やガス配管の位置確認なども意図したとおりに行えます。入力ミスが発生したという話もほとんどありません。質の高い対応と迅速な初動につながっていると思います。」
そう語る野尻氏は、ペンとタッチの精度を高く評価しています。

また、現場対応を支援する場面では、ペンによる書き込みだけでなく、案件一覧の選択や地図・ガス配管図の確認などを直感的に行える点も大きなメリットだといいます。特に2画面運用では、通報内容の入力と地図・ガス配管図の確認を1本のペンで行き来できるため、情報の確認と入力を途切れることなく進められます。
「ペンは直感的に使えるのが便利ですし、なめらかな書き心地にも満足しています。緊迫した場面では強い筆圧がかかることもありますが、著しいペン先の摩耗は見られません。受付画面の操作と地図・ガス配管図の確認をシームレスに行えるため、複数画面を使う業務でも快適に作業できます」
お二人とも約4年間オペレーターを経験しており、入社当初からワコムの液晶ペンタブレットを活用してきました。
「ワコムの液晶ペンタブレットがない指令室業務は想像できません。23.8インチの大画面は視認性が高く、図面の閲覧や共有もスムーズです。現場との情報共有や連携を迅速に行えるため、指令室に欠かせないツールとなっています」
2025年に導入したWacom Cintiq 24 touch 法人モデルでは、マルチタッチ機能が加わりました。
東元氏は「やり慣れた業務ではわずかな変化にも戸惑うものですが、リプレース後も大きな混乱はなく、スムーズに移行できました。右手のペンで情報を入力しながら、左手で地図をドラッグしたり拡大縮小したりできるため、必要な情報へより素早くアクセスできるようになりました。また、通報対応中の担当者の作業を中断させることなく、他の職員がタッチ操作で補助できる点も大きなメリットだと感じています」と話します。
こうした運用により、業務のペーパーレス化も実現しました。オペレーター業務の大半がシステム内で完結するため、紙を使う機会はほとんどありません。また、24時間365日体制の交代勤務ではさまざまな職員が同じ席を利用しますが、液晶ペンタブレットは画面角度を柔軟に調整できるため、誰もが見やすく操作しやすい環境で業務を行うことができます。

さらなる業務効率化を見据え、同社では運用の高度化も検討しています。
野尻氏は次のように話します。 「災害などの重大案件が発生した際、出動拠点と緊急指令室をオンラインで結びながら対応しています。今後は液晶ペンタブレットの画面を、同時に大型モニターへ投影し、よりリアルタイムに情報共有できる環境を整えたいと考えています。また、遠隔地同士で双方向に書き込みながら情報共有できるようになれば、さらに業務効率が向上すると考えています」
また、通報受付業務においては、現在の2画面運用から3画面運用への拡張も検討しています。
「ワコムの液晶ペンタブレットは、当社のシステム運用に欠かせない存在です。特に2画面や3画面のマルチディスプレイ環境との相性が非常に良く、通報内容の入力と地図・ガス配管図の確認を1本のペンで行き来できます。情報の確認と入力を途切れなく進められるため、迅速な判断と対応を支えてくれています。保安業務に携わる社員にとって、日々の業務を支える欠かせない存在になっています」
大阪ガスネットワーク株式会社では、ワコムの液晶ペンタブレットを活用しながら、24時間365日体制で利用者の安全・安心な暮らしを支え続けています。
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