建設・製造での活用例

3分でチェック完了! 製造業におけるDX推進のポイントと液晶ペンタブレット導入によるメリット ダウンロード

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紙の良さを再現した「液晶ペンタブレット」、設計部門のペーパーレス化と働き方改革を実現!

あらゆる業務がペーパーレス化され、多様な働き方が実現されるなか、図面を扱う建設・製造業界の設計部門では、現在も紙ベースの作業が多く、出社を強いられることも多い。建設業の働き方改革「時間外労働の規制」が2024年4月より施行される背景もあり、建設業が多様な働き方を取り入れて、生産性を向上させていくことは急務と言える。本記事では液晶ペンタブレットの導入でそうした課題を解消した建設業A社のケースを見ていこう。

建設・製造業界の設計部門が抱える“紙”と“働き方”における課題とは?

さまざまなビルの設計・施工を手掛けるA社の設計部門では、図面の作成にCADを利用している。一方で、図面作成後に建築図面を広い視野で俯瞰して検図を行ったり、アイデアをブレストしたりする場合、紙の作業性の高さを感じる社員が多く、A社では日々多くの紙が消費されている。

たとえば検図業務をPCで行う場合、コメントを書き込む際にテキストボックスを生成し、そこにキーボードから文字を入力する。紙に直接書き込む作業と比較すると、かえって手間がかかってしまうため、どうしてもペーパーレス化への抵抗感が生まれてしまう。

とくにベテランと呼ばれる世代からは「デジタルツールの使い方がわからない」「変なボタンを押してしまいそうで怖い」といった声もあり、設計部門のペーパーレス化はなかなか進まなかった。

とはいえ、紙を使い続けることで課題も生じていた。まずはなんと言ってもコストだ。印刷には紙代やプリンター等の費用がかかる。とくに設計部門は大型の印刷機を導入しており、運用コストがかさんでいた。また、大量の紙の資料を保管する手間と費用もかかっていた。さらに、紙資料は検索性が低く、必要なときに必要な情報を取り出すのに時間がかかり、業務にも支障がでていたという。

また、働き方の面でも課題があった。A社ではテレワークが導入されているが、紙の図面を社外に持ち出すのはセキュリティやコンプライアンスの観点からNG。そのため設計部門では出社が当たり前になっており、多様な働き方にはほど遠い状況だった。

紙とほぼ原寸で作業できる、紙に限りなく近い書き味のワコムの液晶ペンタブレット

A社の課題を解決に導くソリューションとして、液晶ペンタブレットの可能性に注目してみよう。液晶ペンタブレットとは、紙と同じような感覚でペンを使って文字や絵を書ける、液晶画面付きのペンタブレットだ。

なかでもペンタブレットのトップメーカー株式会社ワコムが提供する製品は、書き味の良さが最大の強みだ。筆圧検知に優れ、紙にペンで書き込むのと同様の感覚で「とめ・はね・はらい」も含め自然な書き味を実現する。

通常、文字や絵を書くときは手首をつかないときれいに書けなかったり、手が疲れたりしてしまうが、ワコム製品は書くときに手が画面に密着しても誤認識しない。ペンと指を判別してくれるため、ペンで文字を書き、マルチタッチ対応機種では指で拡大・縮小などの操作を自在に行える。

また、ワコムの製品は小型から大型まで豊富なサイズを取り揃えている。A社ではテレワーク用に持ち運びが可能な13、16インチ、オフィス用にA3に近いサイズで表示できる24インチの液晶ペンタブレットを採用。24インチの液晶ペンタブレットは、A3の図面や文書を拡大縮小せずに表示できる。紙とほぼ原寸で作業できる点は大きなメリットだ。同じ用途でタブレット端末を導入する企業も多いが、このようにサイズ展開が豊富であることは大きなポイントと言えるだろう。

A社の設計部門でペーパーレス化が進まない理由として、紙の利便性に対する評価の高さゆえのデジタルツールへの不安があった。紙に限りなく近い使用感を実現したワコムの液晶ペンタブレットを導入してみたところ、ベテラン層の従業員も「これなら使いやすい」と好評だったという。

こうしてペーパーレス化を実現し、赤入れした図面や構想図などもデータ化することができた。検索性が向上するほか、図面に書き込んだ情報をオンラインで共有できるため、設計部門でも徐々にテレワークが浸透してきているという。

タブレット端末に対するアドバンテージはほかにもある。バッテリー内蔵のタブレット端末専用ペンは充電が必須で、いざ使おうとしたとき充電が切れていることもある。対してワコムのペンは充電せずとも使える。

ペン機能による書き込みは「Adobe Acrobat」や「Microsoft Edge」など身近なソフトでも行うことができる。さらに「PenPlus for Business」といった検図専用ソフトをあわせて使うことでより高度な作業が可能になり業務効率も高まるという。

ここまでは、ユーザー目線のメリットを紹介してきたが、管理者目線のポイントも解説しておこう。液晶ペンタブレット自体は、OS/アプリを搭載していないため、イメージとしてはPCに外部モニターをつなぐ感覚に近い。とりわけ13インチの「Wacom One 液晶ペンタブレット 13 touch」はプラグ・アンド・プレイですぐに使える。PCのようにサイバー攻撃やウイルス感染の心配がなく、PC環境を一切変える必要がないのも魅力だ。まさに紙と置き換える感覚で手軽にペーパーレスを実現できるわけだ。

クリエイティブ用途だけじゃない! 多様な業界で採用が進む

液晶ペンタブレットというと、イラストやデザインなどのクリエイティブな用途で使われるイメージが強いが、ワコム製品は、それ以外のビジネスでも広く活用されている。

金融機関の窓口業務やホテルの受付における電子サインなどの実績もあり、業務効率化と待ち時間の削減につながり、顧客満足度も向上した。また、医療機関での採用も多い。よく使われるのが電子カルテへの手書きで、メディカルスケッチの機会が多い医師から高い評価を得ている。

ある自動車メーカーは設計業務の情報共有とワークフロー効率化のため、ワコム製品の手書きの良さを活かす形でデジタル化を実施。書き込み時間は約3分の1、アイデア共有とスムーズな遠隔コミュニケーション、紙使用量削減などの成果を得ている。

アナログ・デジタル融合によるペーパーレス化がDXの最初の一歩に

慣れ親しんだ手書きのアナログ作業を急にデジタル化するのは誰でも抵抗があるだろう。ワコムでは実機の無償貸し出しも行っているので、まずは実際に書き味や使い心地を試してみてほしい。

導入が手軽で紙同様の書き味を体感できるワコムの液晶ペンタブレットはアナログの良さを生かしたデジタルソリューションで、その受入れやすさからペーパーレスのハードルを下げてくれる。その先にある真のデジタル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた最初の一歩として、導入を検討してみてはいかがだろうか。

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