ホンダのものづくりの魂を体現。
Wacom Cintiq Pro 24が支える二輪のプロダクトデザイン。
本田技研工業株式会社
1948年9月に本田宗一郎により創業。自動車・バイクを中心とした機械工業メーカーとして世界中のモビリティライフを支えています。「人間尊重」
「三つの喜び」を“基本理念”として、「夢」を原動力とし、この価値観をベースにすべての企業活動を通じて、世界中のお客様や社会と喜びと感動を分かちあうことで「存在を期待される企業」をめざして、チャレンジを続けています。
大画面、高解像度、広色域の
液晶ペンタブレットによりスタイリングや
カラーリングの表現、作業効率が向上
本田技研工業二輪事業本部の「ものづくりセンター」は、ホンダのバイクの研究開発を行っている事業所です。バイクの研究開発現場におけるデザイナーの仕事は、コンセプト、スタイリングスケッチ、クレイモデラーとの共創となるクレイモデリング、C M F(カラー、マテリアル、フィニッシュ)などの“創造領域”から、それらを製品化するための“製造領域”まで、一貫して関わるものです。
同センターは2018年、4Kの解像度を持つWacom Cintiq Pro 24を導入しました。
「大画面の液晶ペンタブレットで描いているので、のびのびと大きなストロークで描ける上に、全体を見渡せるので、プロポーションを確認しながら描くことができます。また、大勢で絵を見ながらディスカッションする時にも大画面だと便利です」とデザイナーの辻氏。
「カラーリングの工程では液晶ペンタブレットの横に色サンプルを置いて作業したりします。C MFデザインの仕事は材質や塗料の種類、製法や仕上がり感などをイメージしながら作業を進めます。4Kモニターは色や素材感もきれいに見えるので、イメージも膨らみやすいですね」とCMFデザイナーの桂川氏。
Wacom Cintiq Pro24は、4Kの高解像度だけでなく広色域Adobe RGB 98%の液晶ディスプレイを搭載し、クリエイターが求める高いレベルの要求にも応えているのでは、とのこと。表面的な色彩だけではなく、肌触りや塗料色固有の質感そのものに迫る優れた表現力を持ち、進化したWacom Pro Pen 2によりデザイナーの意図したとおりに描けるため、クオリティの向上や効率化にも寄与するだろう、と期待を寄せます。
グローバルな市場調査から部品の素材や塗料まで
一貫したデザインワークがデザインに命を吹き込む
デザイナーが描く“絵”は、営業や設計、テスト、製造に至るすべてのスタッフにその製品がどのような物なのかを表しています。様々な要素を確認するためのコミュニケーションツールでもあることから、“絵”は非 常に重要です。
デザイナーは、必要に応じてそのモデルが販売される地域に出向き、現地の人が好むフォルムや色、交通や道路の状況、気候などを体験し、お客様の期待と喜びとは何かを考察します。そういった体験が“絵”を描 く際に表現のエッセンスとなり、コンセプトをより輝かせる“絵”の創造を助けます。
またバイクは機能部品(機能を担う部品)の塊なので、デザイナーには機能と形の両面でお客様を満足させる発想が不可欠です。構造や素材、塗られる塗料、ボルトの締め付けピッチや配線の処理、通常は見えない細部についてもデザイナーが関与し意思を入れることで、魅力的な製品のアウトプットを目指しています。
ホンダのデザインは、お客様の期待と喜びとは何か、それをどのように具現化するかを探求するデザイナーたちにより、命が吹き込まれています。
ホンダ・スピリットを体現するバイクは様々な個性の
クリエイターがお互いを高め合う開発現場から
「デジタルだとトライアンドエラーを多くできるから、クオリティが上がるという単純な話ではありません。優れたツールは新たな刺激や、きっかけをクリエイターに与えてくれます。このWacom Cintiq Pro 24の進化は、新しいクリエイションのきっかけに繋がる進化だと感じています」とシステム導入担当者は語ります。
世界中で走るホンダのバイクたち。その中にはホンダのものづくりのスピリットを体現するすべての要素が凝縮されていると言っても過言ではありません。プロジェクトの発案から一貫して求められるクオリティ、専門性を突き詰め高めていく過程で求められるスピード感、その開発現場で日々、液晶ペンタブレットから最新のホンダのデザインが産み出されています。
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