株式会社メディサージュ 様

療養計画書のペーパーレス化、メディサージュが描く医療現場のDX

株式会社メディサージュ

株式会社メディサージュは、経営理念として「人々の健康を支え、いい人生を提供すること」「健康を支えるインフラを提供すること」を掲げ、電子カルテをはじめとするシステムおよびサービスを展開する企業です。診療所向け電子カルテ「@homeDr.」は、診療所(クリニック)の業務の効率化・合理化を図るため開発を進めました。診療報酬改定や医療DXといった診療所をとりまく社会情勢への迅速な対応を心がけており、その中で、患者様に書いていただいていた手書きサインも電子化するため、本人の筆跡を忠実に再現する入力装置としてワコムの小型ペンディスプレイを採用しました。

※「@homeDr.」とは
「@homeDr.」は医療機関向けに設計された電子カルテソフトウェアです。業務効率化を促進し、診療報酬改定に伴い患者様のサインが必要となった生活習慣病療養計画書のペーパーレス化にいち早く対応いたしました。患者様と医師の対面時間増加や、診療の質を向上させるだけではなく、電子処方箋を始めとした政府が主導する医療DXにも対応しております。

今回は、メディサージュの開発グループに所属している遠藤氏に、導入の経緯や効果についてお話しを伺いました。

患者様と向き合う診療を支える「@homeDr.」とワコムのペンディスプレイ

2024年6月の診療報酬改定により、脂質異常症、高血圧、糖尿病を主病にもつ患者様に対して「生活習慣病療養計画書」の作成が必要となりました。 それにともない、医師・看護師とともに療養計画書を作成し患者様の同意の署名(手書きサイン)をいただくフローに変わり、紙の書類管理機能の強化が求められました。

「診療報酬改定により、療養計画書への患者様の手書きサインが必要となりました。しかし、紙に印刷して署名をもらい、スキャンしてPDF化し、電子カルテに取り込むのは非効率です。これまでも医師が電子カルテ用として大型のペンディスプレイを利用されており、そのまま大型のペンディスプレイ上に患者様の手書きサインをもらうことは可能ですが、患者様の方へ画面の向きを変えるには、医師が席を立たないとできません。診療中に操作すると煩雑になります。つまり、診療中に医師は座ったまま、患者様からスムーズに手書きサインをいただく仕組みの導入が求められました。」

そこで、目を付けたのが、ワコムの小型ペンディスプレイでした。机上で平置きができ、患者様の手元に置いておけば本体を移動する事なく入力してもらえるのが特長です。医師にとっても患者様にとってもストレスなく、診療報酬改定の要件に対応するデバイスとして最適と考えたからです。高い筆圧感知機能を有するワコムのペンタブレットにより、直感的な操作性が医療現場の効率化を大きく支援します。「@homeDr.」と組み合わせることで、業務効率化と記録の信頼性を両立させる医療DXソリューションが実現しました。

採用の決め手は「サイズ感」と「筆圧感知」

遠藤氏は採用の決め手について次のように語ります。

  1. コンパクトなサイズ感
    「いくつかラインナップがありますが、コンパクトなサイズのモデルは診療デスクに置きやすく、患者様が記入する際もストレスなく使用できます。医療現場での使い勝手を考慮し、患者様専用のデバイスとして最適でした。」
  2. 筆圧感知機能による証拠能力の確保 
    「ワコムのペンディスプレイは、他社製品と比較して優れた筆圧感知機能を備えており、患者様(本人)の筆跡を忠実に再現できるツールだと判断しました。」

メディサージュが描く、医療の新しい日常

メディサージュは次世代の医療現場のあり方を模索し続けています。今後も医療現場を取り巻くさまざまな問題点と向き合い、解決策を導き出していきます。 現在は政府が推進する医療DXの実現にも積極的に取り組んでいるといいます。

「ワコムのペンディスプレイの導入は、医療現場の業務効率化に大きく貢献します。当社は今後も、患者様が安心して診療を受けられる環境作りに貢献していきます。」(遠藤氏)

ワコムは今後も、お客様の様々なご要望に応えるデジタルペンとデジタルインクのテクノロジーを活用し、より便利でサステナブルな医療機関向けソリューションを提供していきます。


この記事の取材を受けた方

株式会社メディサージュ 
ICT事業本部 開発ユニット 開発グループ
遠藤 和明 氏

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