液晶ペンタブレットを活用した超音波検査業務の事例
西宮協立脳神経外科病院
社会医療法人 甲友会 西宮協立脳神経外科病院は、兵庫県東部にある西宮市において1988年に開設されました。167病床を有し、脳神経外科では阪神間で数多くの脳卒中や血管内手術が必要な患者様を受け入れてきました。
現在では、救急病院としての役割も大きく、脳神経内科、整形外科・内科・形成外科等、幅広く質の高い医療提供を提供しています。
<取材協力>
西宮協立脳神経外科病院
診療協力部
部長 松山 貴司様
2015年、循環器検査室で複数台の液晶ペンタブレットが採用されました。
導入前までは、超音波画像をモニターで確認しながら、紙の専用用紙にボールペンで所見を書き込み、レポート作成を行っていました。同院では所見用紙の保存期間を10年間と定めていたこともあり、多くの保管スペースが必要になっていました。また前回のレポートとの比較を行う際にも、一つのファイルを探し出すことに多大な時間を費やしていました。
電子化に伴い直面した課題の一つが、シェーマ入力です。マウスでは曲線・直線などの描画操作が思うようにできないため、シェーマを描く事を諦めかけていました。しかし、液晶ペンタブレットが他の病院で採用されているとの情報をもとに、実際に検証機でシェーマの入力操作を試したところ、紙と同じ感覚でシェーマを描く事ができたことから、すぐに導入を決定しました。
実際の使い方としては、心臓や頚動脈などの超音波画像を確認し、ソフト側で事前に用意されたテンプレートを貼り付けてその中に所見を描く作業となります。液晶ペンタブレットであれば、描く・消すなどの基本的な操作や、前回のレポート内容との比較参照を簡単に行うことができ、レポート作成にかかる業務が大幅に削減できました。
また線の太さや色分けも簡単に変更ができ、拡大縮小をしながら書き込みも可能である点など、作業効率の向上とレポート内容の「わかりやすさ」に繋がりました。
<今後に関して>
脳疾患はもちろん、病気やケガなどあらゆる疾患に対応する事で地域密着型の急性期病院として西宮市の地域医療に貢献していきたいと思います。
また、臨床検査科は病院理念にもありますが、知識と技術の向上に努め、患者本位の質の高い医療を提供できるように努力して行きたいと思います。
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