大分大学医学部附属病院

液晶ペンタブレットを活用した耳鼻咽喉科業務の事例

大分大学医学部附属病院

1981年に大分医科大学医学部附属病院として大分県の中央部に開院されました。
救命救急センターでは、2012年10月1日からドクターヘリの運航を開始、基幹災害拠点病院に認定されており、災害やテロへの対応など、災害医療でも大分県の中核病院となっています。

<取材協力>
大分大学 医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科 
講師 医学博士
川野 利明 様

診察室に置かれる液晶ペンタブレットDTK-1660E

2023年5月、耳鼻咽喉科の9室ある全ての診察室に液晶ペンタブレットDTK-1660Eモデルが採用されました。旧モデルを含めると2012年から3世代でご利用を頂いており、今では診療に欠かすことができない、機器の一つとなっています。

電子カルテの導入前は、紙にボールペンで診療・手術記録を取り、その記録用紙をスキャナーで取り込み、ファイリングして保管をしていましたが、時間と手間が大きく割かれる為、電子化に踏み切られました。
電子化へ移行する際の課題として、耳鼻咽喉科ではカルテに対し、多くの文字やシェーマを書き込む為、紙と同等レベルで描画できる事が必須条件となります。液晶ペンタブレットはこの書き味が非常に良い点と、操作性に満足も頂き、導入を決定して頂けました。

シェーマ・文字を書き込む様子

また、身体所見等を記録する際、視覚的に「見たままの様子」を絵で表現する事が外科医にとって非常に重要となります。テキスト情報のみでは、思うような記録とはならない為です。
液晶ペンタブレットは、何度も書き直しが出来る点と色付けが簡単に行えるため、紙と比較しても非常に分かり易い記録が取れる様になりました。

喉部画像に書き込みインフォームドコンセント(患者説明)に使用

<今後に関して>
同院は、「患者本位の最良の医療」が基本理念となります。
豊かな人間性と高い倫理観を備えた医療人を育成し、先端医療の開発と安心・安全な医療の提供をとおして、地域社会の福祉に貢献する理念の元、研修医等への指導にも力を入れておられます。
今後の使用方法として、遠隔地にいる研修医などにも、液晶ペンタブレットを通じて、円滑に分かり易い指導を行うなど、診療・指導の両面で使用していきたいとのことです。

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