大阪大学歯学部附属病院 様

液晶ペンタブレットとシェーマアプリを活用した
歯科診療業務の事例

株式会社ワコムは液晶ペンタブレットという製品を通じて、各地の業務改善や電子化をご支援しております。今回は、医療機関の診察業務として大阪大学歯学部附属病院 医療情報室様にお話を伺い、広義でご参考になればと掲載を致します。

診察室に置かれる液晶ペンタブレット DTU-1141B

大阪大学歯学部附属病院

大阪大学歯学部附属病院様は、「診療を通じて口腔医学の教育と研究を推進し、口腔医療の発展に貢献する」ことを基本理念にされています。2022年に電子カルテシステムと文書管理システムを更新し、一部の診療科で液晶ペンタブレットと医療情報入力ツール「E-toile(エトワール)」が採用されました。歯科医師が描く図をそのまま電子カルテに記録できるようになり、作業効率が格段に向上しました。操作は簡単で電子ペンの遅延も気にならず、本体は軽いので手に持って説明も行えます。

診察記録を描くところ
患者説明をするところ

歯科医師が患者に対し図を描いて治療内容を説明する際、これまでは電子カルテから説明書を印刷し、紙に記載した後にスキャナーで電子カルテに取り込む作業を行っていました。口の中の状態や磨き残しがある場所、治療や手術の内容などについて図を用いて説明する場面は歯科診療中に多くあるため、業務改善のためにペーパーレス化に取り組みました。

次のペーパーレス化には、技工指示書や同意書の電子化をあげられています。技工指示書とは、歯科医師が歯科に関する技工物(入れ歯や被せ物など)の製作を歯科技工師に委託する際、どのように歯科技工物を設計するかを指示するための書類です。色分けしながら手書きし、技工所まで提出しに行っていた技工指示書を電子化することで、業務改善が出来るのではないかと期待しております。同意書は、治療や検査を行うにあたり、説明を受けた患者本人や保護者、そして説明を行った歯科医師の署名が必要な書類です。多い時では1日1000枚を超える記入枚数になることもあり、印刷や保管、破棄、電子カルテへのスキャン取り込みなど、業務負荷が課題となっています。

この他にも、オンライン資格確認や電子処方箋などにおいても液晶ペンタブレットを活用できないか、新しい試みを検討されています。

ワコムではこのような医療機関のニーズや課題に対して、病院職員や患者の利便性向上に向けた製品を提供し、社会貢献につながる活動を続けてまいります。

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