東京スター銀行

ペーパーレス化の加速で事務処理にかかる時間を最大70%削減
渉外業務にも最適な可搬性の高い液晶ペンタブレット

画像:野村 武史 氏

株式会社東京スター銀行
池袋支店 兼 高島平支店
アドバイザリー課長
野村 武史 氏
「Wacom One液晶ペンタブレット 12」の導入によって事務作業の負担が減り、営業活動に充てる時間を増やすことができました」

画像:川越 光太郎 氏

株式会社東京スター銀行
個人金融部門 個人企画部
アシスタントヴァイスプレジデント
川越 光太郎 氏
「Wacom One液晶ペンタブレット 12」 の活用でペーパーレス化がさらに進み、事務処理にかかる時間が3分の1から4分の1ほどに削減されたほか、電子化によりドキュメント管理も強化されています」

ロゴ:株式会社東京スター銀行

株式会社東京スター銀行

2001年6月の創業当初から、日本初の預金連動型住宅ローン、個人向けおまとめローンやリバースモーゲージ「充実人生」などユニークな商品を提供。また台湾最大規模の民間金融機関であるCTBC Bank(正式名称:中國信託商業銀行股份有限公司)の強固なサポート体制を受けグローバルなビジネスを展開する東京スター銀行。「Protect & Build 夢をかたちに、未来を創る」をミッションに掲げ、お客さまをはじめ、行員、株主、地域社会といったすべてのステークホルダーに「安心」して「信頼」を寄せていただける存在になることを目指しています。また、本店を除く全13拠点を、現金を扱わない「キャッシュレス店舗」化したり、インターネット上で銀行店舗体験ができる「VRラウンジ」や「オンライン相談サービス」等の非対面チャネルを充実させるなど、数々の先進的な取り組みも進めています。

https://www.tokyostarbank.co.jp/

ワークフロー

投資信託商品や保険商品の申し込み書類をペーパーレス化することで、事務および営業担当者の業務を効率化するとともに、顧客満足度の向上を推進

これまでの課題

•契約書等の記入にかかるお客様の負担や記入ミスを軽減し、顧客満足度を高めたい
•行員による紙の申込書チェック業務等の負担を軽減したい
•営業担当者の生産性向上に向け、可搬性と機能性に優れた液晶ペンタブレットを導入したい

取り組み

液晶ペンタブレット「Wacom One 液晶ペンタブレット 12 (DTC121)」を導入し、紙の申込書への記入を削減しペーパーレス化を推進。本物のペン同様の書き心地に加え、ペンのみに反応する機能により課題であった記入ミスが減少。申込書記入時の顧客の負担が軽減された。

導入効果

ペーパーレス化の加速により、事務作業にかかる時間を3分の1から4分の1に削減できた。
また、顧客の申込書の記入にかかる負担や時間も軽減され、顧客満足度が大幅に向上した。

DXの一環としてペーパーレス化を推進し
行員の業務効率化と顧客満足度向上を実現

1.ペーパーレス化の促進に不可欠だった液晶ペンタブレット

金融機関においてもデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は、業務効率化のみならず、顧客満足度向上のためにも喫緊の課題であり、東京スター銀行もデジタル技術を活用した様々な業務革新に取り組んできました。
その一つが、紙書類の電子化によるペーパーレス化です。個人向け投資信託/保険商品では、申込書など様々な書類があり、お客様の記入に要する手間をはじめ、行員によるチェック作業など、多くの負荷が発生していたといいます。
課題解決に向け東京スター銀行は2022年、クラウド上に投信・保険のペーパーレス取引システムを構築。さらに来店されたお客様が店舗ブース内で申込書を記入する用に、ワコムの据え置き型の13.3型液晶ペンタブレット「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」を導入しました。個人金融部門 個人企画部の川越光太郎氏は、「当初はタッチパネル対応PCを使用していたのですが、操作に不慣れなお客様も多く何度も入力ミスが発生し、都度やり直しをお願いしていました。そこで、ペン入力が可能なワコムの液晶ペンタブレットの導入を決定したのです。導入の決め手はペンと同様の書き心地を実現していること、また、金融機関に導入実績があることやワコム社の手厚いサポート体制にありました」と振り返ります。

2.渉外用にも液晶ペンタブレットを導入、優れた可搬性とドライバ不要を評価

ワコムの据え置き型液晶ペンタブレットにより、店舗での申込書記入の電子化を促進した東京スター銀行。次の一手として着手したのが、営業担当者が持ち歩き可能な液晶ペンタブレットの導入でした。営業担当者はお客様先にも訪問し、提案や申込み手続きを行いますが、「訪問先でも液晶ペンタブレットを活用したい」という声が、多くの営業担当者から寄せられていたのです。そこで2023年に導入されたのが、新製品の「Wacom One 液晶ペンタブレット 12 (DTC121)」でした。
11.6型で700gという軽量かつコンパクトな筐体であるため可搬性に優れていること、また、USB Type-Cケーブル1本でPCと接続して画面の表示と給電が行え、電源が不要であることが評価されました。
また、システム面でもPCとの接続に際して、ドライバ不要で行える点も評価ポイントでした。「銀行はセキュリティ要件が厳しく、PCにドライバをインストールする際にはIT部門の許諾が必要です。今回導入した液晶ペンタブレットはドライバがなくても安全性、操作性が高いこと、また使用する際にシステム面の手続きが不要であること、さらに、PCの画面を表示するだけであるため、お客様の個人情報が液晶ペンタブレット側に残らないことも選定理由となりました」と川越氏は説明します。

3.ペンと同様の書き心地で顧客満足度が大幅に向上、ペーパーレス化も加速

池袋支店 兼 高島平支店アドバイザリー課長野村武史氏は、「これまでお客様訪問時には鞄いっぱいに書類を詰め込んでいたのですが、PCと液晶ペンタブレットだけでほぼ済むようになりました。お客様の記入ミスも減り、訂正のためにお客様先に再訪問することがなくなるなど、効率化が図れています」と話します。また、これまではPCの画面上に表示された資料をお客様に見せたり申込書を記入したりするのに、都度PCの向きを変えたりしていましたが、「お客様には液晶ペンタブレットを直接持って資料をご覧いただけ、必要資料に記入していただくこともできるので、お客様のご自宅の玄関先等の応対ではとても重宝しています」と評価します。
また「本物のペンと同様に書きやすく、また、画面がペンにのみ反応する機能によりお客様が画面に手を触れても書き損じがないため、デバイスの操作に不慣れな高齢なお客様でも容易に記入できます。結果、書き直しも減りお客様の負担も大幅に軽減するなど、顧客満足度の向上に確実につながっています」(野村氏)
一方、銀行業務の観点から川越氏は、「電子化によるペーパーレス化がさらに進み、事務処理にかかる時間が3分の1から4分の1ほどに削減されています。さらに申込書の保管にかかるコストの削減も期待されます」とその効果を話します。

4.ドキュメント管理の強化にも貢献した液晶ペンタブレット

ドキュメント管理の面でもワコムの液晶ペンタブレットは貢献しています。「例えばお客様からの問い合わせなどで契約書原本の参照が必要な場合、文書準備に約1週間かかることもありました。ペーパーレス化を促進することで、ドキュメント管理が容易になり、すぐに該当する書類を検索、表示できるため問い合わせ対応の時間も大幅に削減されたほか、外訪時の書類紛失等のリスクもなくなっています」と川越氏は言います。ワコムの液晶ペンタブレットにより業務効率化と顧客満足度向上を実現した東京スター銀行。野村氏は「液晶ペンタブレットの導入を契機に、新しい営業活動の在り方を模索していきたいと考えています」と意欲をみせます。川越氏も、「今後は他業務のペーパーレス化にも取り組み、顧客満足度を向上させるために、さらなる銀行業務の効率化にチャレンジしていきたいと考えています」と語りました。

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