ペン&マルチタッチ操作で、数量積算業務を楽にスピーディに

株式会社バル・システムでは、建築積算システム「HELIOS(ヘリオス)」の検図・計測業務をより便利に行うため、プラスソフト社の手書きソフトウェア「PenPlus for Business(ペンプラス フォー ビジネス)」と、ワコムの液晶ペンタブレットの併用を推奨しています。
今回、カスタマーサポート部に所属する原田氏に、HELIOSの操作端末として採用している『Wacom Cintiq 24 touch 法人モデル』の利便性や導入効果について伺いました。
株式会社バル・システム
代表取締役 伊藤 文彦氏
大阪オフィス 原田 譲氏
株式会社バル・システム
株式会社バル・システムは、建築積算のパイオニアである日積サーベイのグループ会社として、2004年10月に創業。日積サーベイが開発した積算システム「HELIOS(ヘリオス)」を主力製品とし、建設会社、設計事務所、積算事務所などに向けて、販売および導入・運用支援を行っています。
https://www.val-system.co.jp/・HELIOS(ヘリオス)とは
BIM*に対応した建築数量積算・内訳明細作成システム。膨大な設計図面の管理と積算作業を効率化し、ペーパーレス化を支援します。直感的な操作性と高い精度を備え、積算業務を支えるツールとして、1,100社以上の導入実績があります。
*Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)
・PenPlus for Business(ペンプラス フォー ビジネス)とは
PDF図面上にペンで直接書き込みができる、建築・製造業向けの手書きソフトウェア。 手書き入力を中心とした操作性を特長とし、距離・面積・数量の計測や差分検出、図面比較といった機能も備えています。マーキングやコメントとあわせて積算根拠をデータとして残せるため、ペーパーレス化と数量拾い・図消し作業の効率化を支援します。
業界の生産性向上をめざし、液晶ペンタブレットの活用を推奨
原田氏は、導入企業からの問い合わせ対応やメンテナンスなど、顧客対応全般を担うサポート部に所属し、主に操作指導を担当しています。HELIOSに加え、連携するPenPlus for Businessやワコム製品の使い方についてもサポートしています。
HELIOSの操作端末としてワコムの液晶ペンタブレットを採用したのは、2024年秋頃のことでした。きっかけは、伊藤社長が「デジタル上でも、紙とペンと変わらない感覚で手書きできる点が、積算業務に使えるのではないか」と着目したことです。
背景には、業界全体で進むペーパーレス化とDX化の流れがありました。HELIOSは業界シェアNo.1の積算システムですが、建築積算業務そのものは、依然として多くの紙を消費する業務でもあります。生産性向上とペーパーレス化をさらに進めるため、推奨操作端末の見直しに踏み切りました。

建築積算業務の現状と課題
建築積算とは、設計図や仕様書をもとに、建物を建てるために必要な工事費や材料費を算出する業務です。その中でも、床材や壁材といった材料ごとの数量を拾い出す積算業務で使われているのがHELIOSです。
図面から壁、柱、床などの数量を拾ってHELIOSに登録していきます。この数量積算で大事なのは、数量を拾い終えるたびにその部分を塗りつぶす「図消し」です。積算根拠を残すため、そして拾い漏れや二重計上を防ぐためにも欠かせない作業です。 バル・システム入社前は積算士として積算事務所での実務経験を持つ原田氏は、当時を次のように振り返ります。
「当時、ワコム製品の存在を知らなかったため、図面をプリントアウトして作業をしていました。図面は多くがA3サイズ。1万㎡の案件で最低200~300枚の図面があります。部材ごとに色鉛筆を使い分け、変更点や不明箇所は蛍光ペンでマーキングし、コメントを書き込んでいました。毎日毎日、とにかく膨大な量の紙図面を使っていました。」

図面をプリントアウトすると、プリンターのインクや筆記具など用紙以外のコストも発生します。図面を広げて作業するスペース、保管するためのスペースも必要です。さらに原田氏は、図面の破損や紛失のリスク、細かい文字を確認し続ける作業負担についても指摘します。
「当時は小さな数字を間違いなく拾うために、眼鏡を外しては図面に顔を近づけ、虫眼鏡で確認していました。しかも作業中や作業後に図面が汚れたり破れたり、あるいは変更データが届いたりした場合は、一からやり直す必要がありました。」
ワコムの液晶ペンタブレットで作業負担を軽減し、業務効率化を実現
こうした課題は、積算業務に携わる多くの企業に共通しています。
HELIOSとPenPlus for Businessを連携し、操作端末としてワコムの液晶ペンタブレットを導入することで、これらの課題は大きく改善されます。
PenPlus for Businessは、手書き入力を軸に、数量計測、差分集計、図面比較といった機能を備えています。図面上をなぞって計測した数値は、そのまま数量情報として確認でき、HELIOSへの数量登録もスムーズに行えます。計測結果を書き写す必要がなく、入力ミスや手戻りの防止にもつながっています。
ここにワコムの液晶ペンタブレットを組み合わせることで、計測、マーキング、コメント記入がより直感的になり、図消し作業もラクにスピーディに進められるようになります。
「ペンやマルチタッチで操作できるようになるのが大きな利点です。まずペン操作では、図面上の小さな数値をなぞったり、複雑な形状の図形を囲んだりといった作業が、マウスよりもスムーズに行えます。文字入力についても、ペンの方が圧倒的に書きやすいです。 一方、マルチタッチ操作では、画面の拡大・縮小を直感的に行えます。マウスで「+」「-」ボタンを何度もクリックする必要がなく、スマートフォンと同じ感覚で操作できるため、ストレスなく扱えます。

紙に近い書き味で、デジタルの抵抗感を軽減
紙図面での作業に慣れている世代には、デジタルへの移行に抵抗感を持つ方も少なくありません。しかし、紙に書く感覚に近い操作性が、ワコム製品の強みです。 原田氏は「ペンの感度が非常に良く、書いた文字がすぐに表示されます。マルチタッチ操作で拡大・縮小ができる点も好評です。お客様に操作性を試してもらうと驚かれることが多く、また昔からペンタブレットを使っている方から『書き味はワコムが一番』という声もよく聞きます」
原田氏自身、初めてワコムの液晶ペンタブレットを使ったときは「衝撃だった」と振り返ります。
「こんなに便利なものがあったのかと驚きました。積算事務所にいた頃に使えていれば、作業効率は大きく変わっていたと思います。積算業務の効率が飛躍的に向上するのは間違いないです。」
データ管理による業務改善と安心感
積算時の編集データを保存しておけば、図面の破損や変更にも柔軟に対応できます。マーキングやコメントなどは図面データとは別の階層で扱えるため、新しい図面にコピー&ペーストで反映できます。算出後には別の人によるチェック作業があり、ひとつの案件に複数の人が関わることも多い積算業務。紙からデータに変えることで、図面の閲覧や共有、版の管理も効率的に行えるようになります。
『Wacom Cintiq 24 touch 法人モデル』を採用した理由は、A3図面を一覧できる十分な画面サイズを持っていることです。反射や映り込みの少ない表示品質に加え、角度調整ができるスタンドを付属しており、作業内容に応じて好きな角度に変えられる点も評価しています。
「積算作業では画面を寝かせて使い、キーボード作業などでは立ててモニターとして使っています。積算業務では最低でも2台のディスプレイが必要ですが、ワコムさんの大型液晶ペンタブレットは、積算以外の業務でもそのままディスプレイとして使える点が便利ですね」

また、製品選定にあたっては信頼性も重視しました。
ワコム製品を選んだ理由についてはこう説明します。
「業務で日常的に使っていただく機器であるため、国内のサポート体制が整っており、安心して使えるメーカーを選びたいと考えました。ワコムさんの液晶ペンタブレットは、ホテルや病院など、安定稼働が求められる業務用途の現場でも多く採用されており、そうした実績からも信頼できると感じています。」
現場で実感する、ワコム導入の効果
導入企業からは「『机の上がスッキリした』『紙の消費量が大幅に減った』という声を多くいただいています。作業スペースが広がり、職場の印象が明るくなったという例もあります。」
積算業務において、HELIOSとワコムの液晶ペンタブレットを組み合わせることで、業務環境の改善を実感する企業が確実に増えています。
「ワコムの液晶ペンタブレットを知ったとき、積算業務を支える立場として『なぜこれまで知らなかったのだろう』と正直に感じました。 ぜひ多くの方に、実際に触れてこの利便性を体感してもらいたいです」
今後も株式会社バル・システムは、ユーザーのニーズに応え、建築積算業界の生産性向上に寄与する取り組みを続けていきます。

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