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2002/09/18
ワコムタブレットPCメーカー各社に
ペンタブレットデバイスを供給
 ペン入力タブレットメーカー大手の株式会社ワコム(埼玉県北埼玉 郡大利根町豊野台2-510-1、社長 小川義水)は、マイクロソフト社が提唱する次世代PC Tablet PC(タブレットPC)用のペンタブレットデバイスを開発、11月7日から発売されるタブレットPCのメーカー各社に供給することを発表します。

 今秋、全世界で発売されるタブレットPCのうち、ワコムのペンタブレットデバイスの採用を表明しているメーカーは株式会社東芝、日本電気株式会社、富士通株式会社、日本エイサー株式会社など全世界で発売される機種のうち約8割を占めると予想しています。

 また、ワコムのペンタブレットデバイスを採用し、手書き入力が可能であることを表すロゴマークとして“Penabled by WACOM (ペナブル バイ ワコム)”を発表します。

 タブレットPCは、従来のWindows XP Professionalにペンで手書き入力ができる機能を付加したWindows XP Tablet PC Editionを搭載し、モバイル型ノートPCの進化形として設計されています。その手書き入力機能をフルに利用するには、高性能なペン入力デバイスが必要で、ワコムはグラフィックス分野などで培ってきたペンタブレット技術と液晶パネルへの組み込み技術によって実現しています。ワコムは、タブレットPC用に低消費電力のコントロールICも新開発、ペン検出センサー基板も標準的な10.4インチに加えて8.4インチおよび12.1インチを用意しています。

 なお、PDAなどの入力デバイスとして一般的に採用されているタッチパネルなどと比べて、ワコムのペンタブレットデバイスは以下の点で優れています。

電磁誘導方式により、高分解能1,000ライン/インチ、高速読取133ポイント/秒を実現。細かい文字を書いたり手を速く動かしても、文字が潰れたり描画が遅れたりといったことがありません。紙と鉛筆のように、どんな手の動きにも対応します。
   
タッチパネルは、液晶パネルの前面に装着するため液晶表示の透過率が最大でも80%程度に落ちます。ワコムのペンタブレットデバイスは液晶パネルの背面 に装着するため液晶表示本来の明るさや色を損なうことなく画質の劣化がありません。
   
タッチパネルは、液晶パネルの前面に装着し、しかも決まった位置のアイコンやメニューをタッチすることが多いため耐久性に問題があります。また、表示画面 に手をつくことにより誤動作することがあります。手をつくことによる誤動作は液晶パネルが大きくなればなるほど重要な問題です。ワコムのペンタブレットデバイスは、液晶パネルの背面 に装着するため耐久性の問題がなく、専用ペンを使用するため誤動作することもありません。
   
専用ペンは、ワコムの特許によるコードレス&電池レスです。電池を搭載する他社の電磁誘導方式と比べると、耐久性、耐衝撃性、小型・軽量化の点で格段に優れ、PDAで使用されているような細身のペンや高級感のあるペンなどデザインに自由度を持たせることができます。
   
専用ペンにはペン先、2つのサイドスイッチおよびテールスイッチの最大4つのスイッチを装備することができ、多彩な機能を割り付けることができます。また、ペン先とテールスイッチは512レベルの筆圧機能にも対応。高機能化が可能です。
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株式会社ワコムは、昭和58年(1983年)7月創業の大手タブレットメーカーで、日本、北米、欧州、アジア・オセアニアを中心に全世界で事業を展開しています。ワコムは、コードレス&電池レスで筆圧、消しゴム、傾き検出、IDなど先進的でユーザフレンドリーな機能を搭載した入力デバイスを世界に先駆けて製品化してきました。ワコムのタブレットは、世界のソフトベンダーに支持され、創造的なコンピュータ環境の実現に貢献しています
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