プロを育てるには、プロが使う機材を。
超実践教育を推進する先端のデジタル環境に Wacom Cintiq Pro 22 を導入
専門学校日本デザイナー学院
日本のグラフィックデザインの黎明期を代表するグラフィックデザイナー 山名文夫氏を初代学院長に迎え、1965年に設立。60年にわたり多数のクリエイターを輩出してきた伝統ある専門学校です。 グラフィックデザイン、ビジュアルデザイン、イラストレーション、インテリアデザイン、マンガなど8学科を設置し、講師には業界の第一線で活躍するプロのクリエイターを迎え、徹底した個別指導と産学官連携による実践教育を実施しています。
https://ndg.ac.jp/プロの現場を体験する
デジタルクリエイションスタジオ
クリエイティブ・カルチャーの発信地「渋谷」で、開校以来、多数の優秀なクリエイターを輩出してきた日本デザイナー学院。最先端の教育内容でデザインの“今”を体で感じる超実践教育「Real Education」を教育理念として掲げ、様々な実技・体験を通して個の感性とスキルを磨きながらも、社会性を持ち、マネジメント能力まで身につけ、自らを律することができるクリエイターの育成を目指しています。
同校では、すべての学科において、積極的にデジタルツールを取り入れたクリエイティブ教育を行っています。ガラスパーテーションを採用した開放的な教室は、大型モニターを備え、デジタルデバイスを活用した授業に対応。また、プロ仕様の写真および動画撮影スタジオ、デジタルイラストレーションやマンガの制作に必要な機材が揃う実習教室「デジタルクリエイションスタジオ」などが完備されています。
「プロとして職業に就いたときに、初めてこの環境を目にするといったことがないように、できるだけプロフェッショナルの方々が働く環境に近づけられるよう、これまで施設や設備を整えてきました」と、同校理事 兼 東京校 事務局長の長坂大輔氏は話します。
デジタルクリエイションスタジオには、10台の円形テーブルにそれぞれ4台ずつ、液晶ペンタブレット Wacom Cintiq Pro 22 が配置されています。さらに左手デバイスやサブディスプレイなども配備し、イラストやマンガのプロを目指す学生にとって最適な制作環境となっています。
同校はこれまでにワコムの板型ペンタブレットやOS搭載の液晶ペンタブレットを導入してきた経緯があり、デジタルクリエイションスタジオの開設に合わせて、2024年7月に40台のWacom Cintiq Pro 22を導入しました。
ワコムの液晶ペンタブレットの中でも最上位モデルであるWacom Cintiq Pro 22を選定した理由について、長坂氏は次のように話します。
「学校スタッフや講師の方たちの統一見解として、最も信頼がおけるもの、そしてもっと次元の高いことを教えることができる機材は何かと考えたときに、ワコム以外はあり得ないという結論に至りました。特に講師の方たちは長年、業界でワコムの製品を使ってきていて、その信頼はすごいものがあります。その中で、学生たちにとって簡単に購入できないもの、スペックにしろサイズにしろ、これがプロが使う道具だということを認識してもらうためにも、最上位モデルであるWacom Cintiq Pro 22を選定しました」
授業の質を高めるWacom Cintiq Pro 22
Wacom Cintiq Pro 22は、主にイラストレーションとマンガに関する学科の授業で使用されています。また同校では、授業以外でも空いている時間は自由に教室や機材を使用することができます。Wacom Cintiq Pro 22導入後の学生たちの反応について長坂氏は、「テンションは上がっていましたね。学校の中がザワつくような感じで、廊下から皆が覗いたりしていました。最初の1ヶ月くらいは皆『怖くて触れない』という雰囲気でしたが、そこはデジタルネイティブ世代、何を教えるでもなくすぐに使い始めるようになり、今では積極的に活用しています」と話します。
毎月開催されるオープンキャンパスでは、40台のWacom Cintiq Pro 22が配備されたデジタルクリエイションスタジオが参加者から特に好評を得ているといいます。オープンキャンパス後に行っているアンケートでは、「こんな設備の中で学びたい」「自分の表現が存分に高められそう」といった声が寄せられています。
Wacom Cintiq Pro 22の使用感について、長坂氏は次のように評価します。「リフレッシュレートが上がったせいか、以前に比べて画面の表示が驚くほど滑らかになったというのが第一の印象です。ペンの遅延もほとんど感じなくなりました」。また、21.5型のサイズ感については、「学生たちの授業の環境としては、ちょうど適したサイズ感だと思います。もう一つ大きいモデルも検討しましたが、空間的な制約もありますので、小さくなく、また大き過ぎるということもないこのサイズがベストですね」と話します。
同校では、デジタルとアナログの境を作らず、入学時から授業の中で積極的にデジタルツールを取り入れています。Wacom Cintiq Pro 22という新たなツールを導入したことにより、同校の授業にどのような変化をもたらしたのでしょうか。
「学校には毎年、新しい学生が入ってくるわけですけど、授業で教えることってメニューとしては同じなんですね。学則で決められたカリキュラムはそう簡単に変えることができないので。ただ同じ授業内容であったとしても、設備とか機材とか制作環境がガラリと変わることで、講師たちからするともっと次元の高いことを教えることができるようになる。また学生たちからすれば、今までできなかったことができる、描けなかったものが描けるようになるわけです。そうした中で、授業の質というものが大きく変わったように感じます」
総合アニメ・デジタルイラスト科新設に向けて
同校では今後、Wacom Cintiq Pro 22の活用範囲を他の教科にも拡大していく予定だといいます。その1つが、アニメーション制作。同校では、2026年4月に「総合アニメ・デジタルイラスト科」を新設することを発表しました。スタジオ・ジブリ出身の舘野仁美氏が代表を務める、アニメーターの育成において業界随一と評される、「ササユリ動画研修所」がカリキュラムを完全監修する旗艦校としてスタートする新規学科で、日本のアニメ業界の最前線で活躍できる能力を身に着けたクリエイターの育成がコンセプトとのことです。創立60年を迎え、プロのアニメーター育成という新たな展開に動き出した日本デザイナー学院。同校の今後の展望について、長坂氏は次のように締めくくりました。
「今の時代、様々なクリエイティブツールが出てきている中で、ペンタブレットという機器は、自分の手で描こうとか、自分の手で何かを作り出そうという意識を持った人たちが活用するツールだと思うのです。その性能が高ければ高いほど、人間の可能性をもっともっと引き出すことができるはずです。そういったデバイスが充実した環境というものが、これからのクリエイターを育てる上でますます重要になってくると思います。新設する総合アニメ・デジタルイラスト科をはじめ、今後は他の分野に関しても同じような投資であったり、同じような環境構築というものを心がけていきたいと考えています」
本気でプロのクリエイターを目指す学生たちが、これからワコムの液晶ペンタブレットを活用してどのような夢を描き、どのような作品を生み出していくのでしょうか。
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