より良いデジタルコンテンツ制作環境構築のために
Wacom Movink 13がDXハイスクールの取り組みをサポート
北海道岩見沢緑陵高等学校は、普通科と情報コミュニケーション科の2つの科を設置している市立高校です。同校は、2024年度のDXハイスクールの対象校となり、その補助金の活用によってワコムの有機ELペンタブレット「Wacom Movink 13」を4台導入しました。以前からワコム製品を導入しており、2023年には液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq 16」を40台導入しています。同校がDXハイスクールの補助金でWacom Movink 13を導入した理由やどのように使っているかなど、川崎先生と高橋先生のお二人にお話をお聞きしました。
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Wacom Movink 13を選んだ理由はワコム製品の信頼性の高さ
DXハイスクールは2024年度から始まった新しい制度ですが、DXハイスクールに申請した背景について、川崎先生は次のように語りました。「情報コミュニケーション科では、以前からAdobe PhotoshopやAdobe Illustratorなどを使ったデジタルコンテンツ作りの授業を行っています。今回、より良いデジタルコンテンツ制作環境を実現するために、DXハイスクールを申請しました」。また、ワコム製品を選んだ理由について、高橋先生に聞いたところ、「2023年度にWacom Cintiq 16を40台導入しましたが、その前にもWacom Cintiq 16を何台か導入していて、ワコム製品の性能や使い勝手の良さ、信頼性の高さなどはよく理解していました。Wacom Movink 13を選んだ理由は、まずワコム製品の信頼性の高さに加えて、持ち運んで移動がしやすかったからです。本体はとても軽くて薄く、接続もUSB Type Cケーブル1本で済むので、パソコンルーム以外でも利用できることがいいなと思って選びました」と答えてくれました。
Wacom Movink 13の薄さと軽さには驚いた
2023年度、Wacom Cintiq 16を1クラス分である40台導入し、情報コミュニケーション学科の授業に活用しているとのことです。Wacom Cintiq 16の主な利用方法は、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorを使ったイラスト制作など。DXハイスクールの補助金によって導入されたWacom Movink 13は、合わせて導入するモバイルノートパソコンと接続して本格的に授業で活用していくそうです。Wacom Movink 13の薄さや軽さ、表示の鮮やかさなどには両先生とも驚いたそうです。「とても軽くて、薄いのにはびっくり。iPadなどのタブレットよりも軽いという印象でした」。(高橋先生談)
川崎先生は、Wacom Movink 13の魅力は優れた携帯性であり、それを授業でも活かしていきたいと考えています。「16型のWacom Cintiq 16が40台ありますので、デスクトップ環境は十分整っています。Wacom Movink 13ならモバイルノートパソコンと一緒に気軽に持ち歩けますので、教室から飛び出して校庭でスケッチをすることもできます」。
有名イラストレーターの有田満弘氏を招いた講演会も開催
また、ポケモンのイラストなどで有名なイラストレーターの有田満弘氏を招いて講演会を開催したことも、素晴らしい取り組みです。「有田先生もワコムの紹介のおかげで、本校に来ていただけることになりました。こちらもDXハイスクールの予算を活用することで実現できたもの。他の学校は、DXハイスクールの補助金を機器の導入だけに使っているところが多いのですが、私たちが生徒に教えたかったことは、プロの仕事に対する姿勢です。モノにだけ予算を使うのではなく、こうした講師代などにも補助金を活用することが重要だと考えています。2時間の講演会では、有田先生にライブドローイングや生徒のイラストの添削をしていただき、生徒たちはとても感激していました。2024年度には、DXハイスクールの補助金を活用し、有田先生以外にも外部からアニメーターやイラストレーター、アートディレクターを招いた特別講座を実施しました。やはり実際活躍されているプロによる講座は、生徒にとって得るものがとても大きいので、こうした試みは来年度もさらに拡充して続けていきたいと思っています」。(川崎先生談)
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今後はWacom Movink 13を探究活動や3D制作にも活用したい
今後は、Wacom Movink 13の携帯性の高さを活かして、高校3年生の探究活動に活用していきたいと川崎先生は語りました。「探究活動では、学校から外に出て行き、地域の企業様と一緒に活動を行うことが多くなります。例えば、Adobe Illustratorを使って企業様のフライヤーやポップを作ることもよくあります。これまでは企業様との打ち合わせのときに、手描きのラフや印刷した現物のフライヤーなどを持っていったり、ノートパソコンの画面を見せて説明したりしていましたが、今後はWacom Movink 13とノートパソコンを持っていき、企業様との打ち合わせの場で会話をしながらWacom Movink 13でラフを描いたり修正したりすることができるようになると思います」。
また、2Dのイラスト制作やフォトレタッチだけでなく、3DのスカルプトやCG制作の授業にも、ワコムのペンタブレット製品を使っていきたいと考えているそうです。「3Dプリンターも導入していますし、CLIP STUDIO PROなどを使ったアニメーション制作、Blenderなどを使った3D CG制作の授業も行っています。今回のDXハイスクールの予算で、VRゴーグルも買いました。3D空間の中でバーチャル店舗を作って、VRゴーグルで店内を見て・歩くといった授業も実施しています。その3Dコンテンツを作るための入力デバイスとしても、Wacom Cintiq 16やWacom Movink 13は有効になるのではないかと期待しています」。(川崎先生談)
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DXハイスクールの次年度予算については、さらなる学習環境の整備はもちろん、外部講師による特別講座の充実や、大学などの様々な機関に本校生徒が学びに行く際の旅費などにも活用する予定で、さらなるデジタル人材の育成を目指したいと考えているそうです。
ワコムは高等学校のご担当者様を対象に、文部科学省「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」における未来のデジタル人材育成の取り組みにそったプラン提案を行っています。DXハイスクールの申請をご検討、または採択校のご担当者様はぜひご相談ください。
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