あらゆる業界ニーズに対応できる人材育成ツールとして大画面・高解像度のWacom Cintiq Pro 27を導入
専門学校HAL(東京・大阪・名古屋)
HALは、東京・大阪・名古屋に校舎を構え、ゲーム、CG映像、グラフィック、アニメ、イラスト、ミュージック、カーデザイン、IT、WEB、AIなど、IT・デジタルコンテンツ分野の即戦力を育成している専門学校。「産学連携」を追求した独自の教育プログラムと充実した実習環境、そして「完全就職保証制度」「国家資格 合格保証制度」など他校に類を見ないサポート体制により、希望者就職率100%を実現しています。
www.hal.ac.jp
プロと同じ環境、プロと同じ目線で学ぶ
専門学校 HALは、「ゼロからプロへ」の理念の下、IT・デジタルコンテンツ分野の各業界のニーズをカリキュラムに反映した実践教育により、これまで多くの優秀な人材を輩出してきました。同校では、単なる知識や技術の修得にとどまらず、創造力、応用力、業界適応力といった豊かな人間性を育むことを目的とした独自の教育プログラムを展開。また、企業やクリエイターと連携し、実際のプロと同じ目線で、学生が企画立案から実制作までを手がける実践的な産学連携プロジェクトにも取り組んでいます。そのため、実習用の各種ハードウェア・ソフトウェアはすべてプロと同じハイスペックの環境を備えています。
そうしたプロの現場と同じ環境を整えてきた同校は、以前よりワコムのペンタブレット製品を導入してきました。その経緯を、教務部 次長の吉田広信氏は次のように話します。
「CG・デザイン・アニメ4年制学科アニメーションコースの実習に板型のペンタブレットを導入したのが最初でした。元々アナログで描いていたものをデジタルに移行し始めた時期で、その後、アニメーションコースでは液晶ペンタブレットも導入するようになりました。最近では、1年生からの教材として、ノートPCとセットで板型ペンタブレットを導入し、イラストやドローイングの授業に活用しています」
そして2023年秋、新たにCG・デザイン・アニメ4年制学科グラフィックデザイン・イラストコースに、Wacom Cintiq Pro 27を東京、名古屋、大阪の各校で同時に導入しました。Wacom Cintiq Proの中でも 最大の画面サイズとなる26.9型の液晶ペンタブレットを選択した理由について、教務部 主事の村上諭 氏は次のように話します。
「大は小を兼ねるというように、ワコムの液晶ペンタブレットの中でも最大のものを使うことで、学生が将来、さまざまな業界のさまざまな環境に対応できると考えました。設置場所の問題もありましたが、今回のモデルは最大サイズでありながら、スタンドを含めかなりコンパクトになっているため、実習室の従来のテーブルに置けるという点も選択理由の1つです」
Wacom Cintiq Pro 27の大画面で作画コストを削減
現在(2024年3月)、Wacom Cintiq Pro 27は試験運用というかたちで教室に設置されており、今後さらなる増台を予定しています。大型・4K(UHD)の液晶ペンタブレットが並ぶ様子はまさに圧巻といえます。
「サイズの大きさもそうなのですが、4Kという高解像度になったことで、以前は見えなかった細かい部分がダイレクトに見えるようになり、作画コストがかなり下がったように感じます。描いたものをいちいち拡大して確かめる作業が仮に1秒だったとして、積み重ねればかなりの時間になりますからね。それと、以前に比べてストロークの遅延はほぼ感じなくなりました。本当に紙にペンで描くレベルだと思います」と、Wacom Cintiq Pro 27の使用感について村上氏は話します。
CLIP STUDIO PAINTなどを使ってイラストを描く学生たちからも、「画面がきれいで見やすい」「細かい部分でも描きやすい」「自宅にも欲しい」といった声が聞かれました。
「低学年のうちは基本的な描画力を身につけるということで、まず手描きから入ります。上の学年に進むにつれてデジタルに移行していくのですが、今のデジタルネイティブ世代の学生たちは、我々が教える以前からスマートフォンなどを使ってデジタルで絵を描いてきているので、そこは否定せずに今の時代に合ったツールとして、こうした液晶ペンタブレットのようなデジタル機器をできるだけ早いタイミングで触らせてあげたいという気持ちはあります」と吉田氏は話します。
板型ペンタブレットと液晶ペンタブレットの使い分け
低学年時はノートPCと板型ペンタブレットを教材として授業に使用しており、学生はそれらを自宅に持ち帰って自習に使用しているといいます。
「大型の液晶ペンタブレットは持ち運びができませんし、学生たちにとってはそれなりに高価なものなので、自宅で使用するというのはなかなか難しいと思います。液晶ペンタブレットでなければできないところは学校でやって、それ以外の部分は板型ペンタブレットで自習するという、互いのメリットを活かした使い分けができればいいなと思っています」(吉田氏)
村上氏も使い分けについて次のように語ります。
「液晶ペンタブレットはダイレクトに描けるという点はもちろんいいところなのですが、ペンを持つ手でどうしても描いている部分が隠れてしまうのです。プロの現場でもすごく細かいところを描き込んでいきたい時などは、あえて板型ペンタブレットに切り替えるということをやっています。あらゆる環境で柔軟に対応できる人材教育という点で、学生にもそういった両方の性質を持った使い分けを積極的に教えていこうと思っています」
これからプロをめざす学生に向けて
止まるところを知らないデジタル技術の進化は、目まぐるしいスピードでプロフェッショナルの現場を変えています。HALでは、そうした変化のスピードにも対応できるよう、常に教育プログラムや実習設備の改善に取り組んでいます。最後に、吉田氏と村上氏のお二人に、これからプロをめざす学生たちに向けて次のようなメッセージをいただきました。
「めざす道は皆さんそれぞれあると思いますが、『好き』という気持ちを大切にしてほしい。学生生活の中で仲間たちと一緒に色々なことに挑戦し、その経験から『好き』を『仕事』に変えていく、そのための環境がこの学校ではじゅうぶんに整っています。まだはっきりとした道が見つからない人でも、『好き』という気持ちをもって一緒に学びましょう」(吉田氏)
「今回導入したWacom Cintiq Pro 27は、もちろんテクノロジー的にも業界最先端といえるものですが、単純にこの液晶ペンタブレットで描いてみたら楽しいんですよ。難しい操作を覚えることなく、ごくシンプルに好きなものが描けるわけですから、まずはその楽しさを存分に感じてもらいたい。気が付いたらそれが技術に変わっている、そういった環境を我々は今後も作っていきます」(村上氏)
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