予算編成業務における液晶ペンタブレット活用事例
株式会社ワコムは液晶ペンタブレットを通じて、各自治体のDX化やペーパーレス化を支援しております。昨今では『書かない窓口』や『スマート窓口』と呼ばれる役所の窓口でもご採用が多く、人口の大小を問わず、全国300以上(※2024年2月時点)の自治体で利用いただいております。
今回は新たにご採用をいただきました兵庫県庁に導入の背景などお話しを伺いました。
取材協力:
財務部財政課予算班
日本のほぼ中央に位置する兵庫県。兵庫県庁では、県内の広域的な行政サービスや行政課題、社会問題について大きな役割を担っています。まちづくり、保健医療、福祉、環境など様々な課題と向き合い日々業務に努めています。
2023年7月、財政課に各職員分として液晶ペンタブレット「DTH-1152」 15台が導入されました。液晶ペンタブレットの採用の背景として、全庁的な出勤率の抑制方針があります。在宅勤務やサテライトオフィスを活用し、出勤率40%を目標とする、いわゆる「働き方改革」です。課題となった点は、業務の性質上非常に多くの紙を使用しており、在宅勤務へと移行する場合、同様の処理を行えるのかということでした。
特に予算編成時期などは他部署とのコミュニケーションを頻繁に行う必要があり、これまでは各原課から財政課まで足を運んでいただき、予算要求に対するヒアリング事項を紙に書き込んでいました。そのため財政課までの移動時間、場合によっては面談の順番待ちをしなければいけないケースもあり、ヒアリングに多くの時間を費やしていました。
また、予算要求書や予算整理簿などおよそ年間12万5千枚の紙を利用します。紙は地下倉庫に保管され、長いもので30年間、中には永年保管が義務付けられている書類もあります。
これらの業務を在宅で行う場合、Microsoft Teams等のオンラインミーティングの活用が前提となりますが、次々にコメントの記載が必要となる業務においてキーボード入力では手に負えず、簡単に紙と同じ感覚で利用することができる液晶ペンタブレットに注目しました。
ワコム製を採用する決め手となったのは、書き味・操作性です。
多くの電子ペンが世の中には出回っていますが、ワコムの液晶ペンタブレットは紙の上にボールペンで描けるような感覚と、マウスでは追い付かない入力の直感性があり、導入の決め手となりました。在宅業務と庁舎内での持ち運びが容易な小さく軽い筐体サイズもポイントとなりました。
導入から半年を経過しますが、利用場所を選ぶことなく在宅からでも各課担当者とMicrosoft Teamsで必要資料を画面共有しながら、各項目を確認し電子的に記載をして保存まで行えるため、紙を大幅に削減する事ができました。
今後も全庁的な指針がある中、財政課のみならず経理、監査、その他多くの紙を利用している部署でも液晶ペンタブレットの活用が広がることで、DX推進・ペーパーレス化を効率良く進められそうですとコメントをいただきました。
ワコムでは、これからも職員や住民の利便性向上に向けた製品を提供し、社会貢献につながる活動を続けて参ります。ご導入前の試用、評価のご依頼も受け付けておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
製品に関するお問い合わせはこちら