イラストからアニメーション、映像制作まで。多彩なキャラクターコンテンツを生み出すイクリエのWacom Intuos Pro導入事例

2Dイラストをはじめ、Live2DやSpineによるアニメーション、ゲームPVなどの映像制作、フィギュアの3Dモデリングまで、幅広いキャラクターコンテンツを手がける株式会社イクリエ。『Shadowverse』などの著名な作品にも携わっています。今回はLive2D·Spineアニメーション担当の鈴木氏、イラスト·Live2Dアニメーション担当の樫田氏、ゲームPV制作の山本氏の3名のクリエイターに、Wacom Intuos Pro Mediumの導入経緯や、実際の制作現場で使用した感想、導入によってもたらされたメリットを伺いました。
Wacom Intuos Proを試用しその使い心地に感動。会社に導入を掛け合う
Wacom Intuos Proを導入するきっかけとなったのは、事前にワコムから製品を借り、実際の業務で試用する機会があったことでした。Live2DやSpineでの制作を担当する鈴木氏が使用感を確かめたところ、従来使用していたペンタブレットと比べて「明確な作業効率の向上」と「身体的負担の解消」という大きな違いを実感。「ぜひ業務に採り入れたい」と会社へ購入を提案し、採用に至りました。
鈴木氏が特に評価したのが、ペンの操作性です。「以前使用していたペンタブレットはペンが細く軽かったため、作業中は常に肩が疲れやすい状態でした。でも今は、ペンの重心や太さがしっくりと手になじみ、細かな操作を行う際にも思い通りにコントロールしやすく、作業スピードが大幅に上がりました」と語る鈴木氏。筆圧感知の精度も高く、日々の作業をよりスムーズに進められることを実感したといいます。
また、鈴木氏は「Wacom Intuos Proに移行してからは、肩への負担や痛みが劇的に解消され、長時間の作業も全く問題なくできるようになった」とも評価。こうした身体的疲労の軽減は、日々の制作において集中を途切れさせないための重要な要素になっています。
Wacom Intuos Proは、軽量でコンパクトな薄型デザインとなりましたが、それだけではなく本体の「薄さ」も現場で高く評価されています。鈴木氏はこの薄さがもたらすメリットについて、「机との段差が少ないことで腕が本体の縁に当たりにくく、跡がつくこともないため、自然な姿勢で操作できる」と挙げています。
樫田氏も同様に、この薄型ボディによる恩恵を実感しています。「まるで机に直接描いているような感覚」で、段差を意識することなくシームレスに作業できるといいます。ペンの描き心地だけでなく、本体デザインそのものが制作時のストレスを抑え、自然に作業へ集中できる環境を支えています。

Live2Dの操作がより効率的になるWacom Intuos Pro
Live2Dでの制作では、イラストを動かすために原画をパーツごとに分け、それぞれを調整していく必要があります。鈴木氏は以前、液晶ペンタブレットを使用していました。直感的に描けるのは良いのですが、画面を見続けることでうつむく姿勢が続き、首や肩への身体的疲労を感じていました。現在は板型ペンタブレットであるWacom Intuos Proを使用し、正面のモニターを見ながら作業する姿勢へ変更。「首への負担が劇的に軽減され、非常に快適に制作へ集中できています」と鈴木氏は語ります。
Wacom Intuos Proへの移行は、鈴木氏の制作プロセスそのものにも大きな変化をもたらしました。特に明確な違いを実感したのが、原画を素材ごとに分解·補正する「パーツ分け」の工程です。
パーツ分けでは、素材の切り分けや隠れた部分の描き足しなど、極めて精密な操作が求められます。以前使っていた板型ペンタブレットでは、イメージしたペンの動きとカーソルの位置にわずかなズレが生じ、思い通りに線を引けずやり直し「Ctrl+Z(Command + Z)」を繰り返す場面がありました。
しかし、Wacom Intuos Pro導入後はそうしたズレが解消され、液晶ペンタブレットのように狙った位置へ正確にポインティングできるようになり、やり直しによる時間ロスが激減。鈴木氏も「作業スピードが明確に向上した」と実感しており、細かな操作を思い通りに行える精度がパーツ分け作業の飛躍的な効率化を実現しています。
鈴木氏は制作内容に応じてソフトウェアを使い分けており、繊細な表情や動きを作り込む際にはLive2Dを、全身のアクションを作る際にはSpineを使用しています。いずれの工程でもWacom Intuos Proを活用し、キャラクターを自然に動かすための細やかな調整を支えています。
一方、CLIP STUDIO PAINTによるイラスト制作とLive2Dアニメーションを担当する樫田氏は、左利きならではのワークスタイルでWacom Intuos Proを活用しています。右利き用に配置されたマウスを左手で精密操作するのは難しいため、左手にペン、右手にショートカットデバイスを持つスタイルを採用。利き手でペンを操作し、Wacom Intuos Proの高いカーソル精度とレスポンスを最大限に活かしたスムーズな作業環境を構築しています。
イラストレーション制作で活躍するWacom Intuos Proの描き心地と操作性
イラスト制作を担当する樫田氏が特に高く評価しているのが、Wacom Intuos Proの優れた描き心地と操作性です。もともと筆圧が弱い樫田氏は、以前の描画環境ではしっかり力を込めなければ思った通りの線が引けず、手や腕に無意識の力が入ることで身体的疲労を感じるという悩みを抱えていました。
その点、Wacom Intuos Proは極めて繊細なライトタッチにも正確に反応します。余計な圧力をかけずとも自分の筆圧に合わせて自然に描線表現ができるため、腕や手の余計な緊張が解消されました。
さらに、髪の毛を描く際の「線の入り·抜き」といった繊細なタッチでも、Wacom Intuos Proの高いポインティング精度が活かされています。「以前の環境では思い通りの位置で線が抜けず意図しない場所で切れてしまうことがありましたが、Wacom Intuos Proでは狙った軌道へ確実にカーソルが追従し、イメージ通りの線を引くことができます」と樫田氏は評価します。
手元のペン動作と画面上のカーソルがシームレスに連動する優れたレスポンス性能も、作業ストレスを排する大きな要素です。カーソルの位置ズレによる迷いがなくなったことで、細部の描き込み作業をスムーズに進行できるようになりました。
Wacom Pro Pen 3の描き心地に対する評価は非常に高く、「プライベートの制作でもこのペンを使い続けたい」との思いから、自宅の個人環境でもWacom MovinkPad Pro 14を導入したほどです。
また、グリップの付け替えによりペンの太さや重心配分を自分好みに選択できるカスタマイズ性や、滑らかな描き心地と適度な摩擦感を提供するフェルト芯など、自分の描画スタイルに合わせて極限までフィッティングできる点も高く評価しています。
思い通りの線を描ける性能と、手の疲労を軽減するデザイン。Wacom Intuos Proは、クリエイターが制作に没頭できる理想的な描画環境を実現しています。

Adobe After Effectsによる動画制作におけるWacom Intuos Proの魅力
イクリエでは、イラストやアニメーション制作にとどまらず、ゲームPVをはじめとする映像コンテンツ制作でもペンタブレットが活かされています。映像制作を担当する山本氏は、先輩クリエイターからの推薦をきっかけにWacom Intuos Proを導入しました。
山本氏が主に使用するソフトウェアはAdobe After Effectsです。マスクやパスの作成や精密なオブジェクトの切り抜きといった細かな編集作業でペンタブレットを活用するほか、Adobe Photoshopでの映像用イラスト素材の調整·補正工程でも威力を発揮しています。
こうした作業において山本氏が特に感じているのが、ペンによる精密なポインティングのしやすさです。「腕全体を大きく動かす必要がなく、手首のわずかな動きだけで狙ったポイントへ正確にカーソルを操作できます。画面上のターゲットを直感的に捉えられるため、長時間の細かなグラフィック調整でも作業が非常にスムーズです」と山本氏は語ります。
多様なパネルやパラメーターが画面上に高密度で並ぶAdobe After Effectsのインターフェースにおいて、確実な操作性は作業スピードとクオリティを左右します。Wacom Intuos Proを使用することで、目的のメニューやツールへ直接手を伸ばすようなダイレクトな感覚で操作でき、クリックミスやカーソル移動時の迷いが大幅に減少したといいます。

Wacom Intuos ProとWacom Pro Pen 3の導入が制作現場にもたらすもの
Wacom Intuos Proは、イラストを「描く」、素材を「切り分ける」、キャラクターを「動かす」、映像を「編集·制作する」といった、イクリエにおける多角的な制作工程で確固たる役割を果たしています。担当部署や使用ツールが異なる3名のクリエイターに共通しているのは、直感的かつ正確な操作性による作業ストレスの圧倒的な少なさです。
特に樫田氏は、Wacom Intuos Proを「制作の負担を一切感じさせない理想の環境」と高く評価しています。人間工学に基づき設計されたペンの形状やホールド感、適度な引っかかりを持つフェルト芯による自然な描き心地など、製品全体の完成度の高さに従来モデルからの確かな進化を実感しています。
高い筆圧性能と優れた追従性がもたらす表現力も、多様な制作スタイルを支える重要な要素です。高筆圧で力強く描く鈴木氏と、極めて繊細な弱筆圧で描く樫田氏。異なる描画スタイルを持つクリエイターに対し、各自の力加減に合わせた緻密な検知を実現することで、長時間の制作でも負担なく理想のタッチを維持できます。
さらに、操作性の向上による恩恵は単なる作業時間の短縮にとどまりません。手戻りや身体的疲労が軽減されたことで、創出された時間と集中力は、そのまま作品の「ブラッシュアップ」へと充てられています。
クリエイターが本来注力すべき「表現の追求」に没頭できる環境を作り出すWacom Intuos Proは、単なる作業効率化ツールを超えて、コンテンツ全体の表現クオリティを引き上げるための不可欠なプロダクション基盤となっています。
イクリエの制作を支えるWacom Intuos Pro
一つのIPやキャラクターを、2Dイラストからアニメーション、映像、立体物まで多角的に展開するイクリエ。その制作現場においてWacom Intuos Proは、「描く」「切り分ける」「動かす」「仕上げる」という全プロセスを支え、作業負担の軽減と作品クオリティの向上を両立させる不可欠なプロダクション基盤となっています。
キャラクターコンテンツのクロスメディア展開やマルチデバイス化はますます加速する中で、制作現場にはこれまで以上のスピード感と高い品質の両立が求められています。ワコムはこれからも、クリエイターの意図した通りの表現を支えるデジタルペンのイノベーションを通じて、次世代のエンターテインメント空間を切り拓くクリエイティブの現場を力強く支援します。
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