三重県立亀山高等学校

Wacom Cintiq Pro 24 をデザイン実習室に導入。
最先端の充実した施設・設備の中で
将来を見据えた情報教育を推進

三重県立亀山高等学校

亀山高校は、三重県亀山市にある唯一の県立高等学校です。創立100周年を迎えた歴史ある高校で、普通科・システムメディア科・総合生活科の3 学科を設置しています。「自主自律」を校訓とし、豊かな自然と最新の施設設備が整備された環境の中で、「進学にも就職にも強い」学校づくりを目指し、地域の未来を担う人材を育成しています。

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県内トップクラスのデジタル学習環境

2022年度より高等学校の新学習指導要領がスタートし、「情報I」が共通必履修科目となるなど、高等学校における情報教育の重要性がますます高まっています。

亀山高校のシステムメディア科は、三重県で唯一の情報に関する専門学科です。充実した施設・設備の中でコンピュータに関する幅広い知識と専門的な技術を身につけ、社会で活躍できる人材を育成することを目指しています。1年次では商業、工業、デザインに関わるあらゆる情報の基礎知識を身につけ、2年次からは「メディアデザイン」・「ITシステム」・「情報ビジネス」の3系列に分かれ、それぞれの分野でより専門性の高い学習を行います。

実践的な授業を行う5つの情報室およびコンピュータデザイン室には、県内トップの保有台数を誇る400台以上のコンピュータが完備されており、中でもコンピュータデザイン室にはハイスペックPCや3Dプリンターのほか、47台の液晶ペンタブレットWacom Cintiq Pro 24が導入されています。

Wacom Cintiq Pro 24は主にメディアデザイン系列のイラスト制作の授業で活用されています。導入の経緯について、同科の主幹教諭である村山佳之氏は次のように話します。

「2021年にこのコンピュータデザイン室を再構築する際に、まず液晶ペンタブレットの導入を念頭におきました。以前からワコムの板型ペンタブレットを長年使い続けてきており、絶対的な信頼感がありました。その上で、現在ではプロの現場でもスタンダードとなっている液晶ペンタブレットを導入すべきだと思ったのです。また、今後の制作環境には4K解像度への対応は必須になるだろうと考え、Wacom Cintiq 24を選択しました」

助成金の有効活用で導入コストの課題を解決

Wacom Cintiq Pro 24を導入するにあたり、一番の障壁となったのが導入コストの問題でした。同校では、文部科学省が実施する「スーパー専門高校」制度による助成金を受け、2021年に4つの教室を再構築する計画を立てました。しかし、ハイスペックPCや3Dプリンター、さらに大型液晶ペンタブレットの導入を考えていたコンピュータデザイン室の費用は、他の教室の予算を大きく超えるものでした。

「液晶ペンタブレットの必要性は感じつつも、予算の問題から長年導入を見送ってきました。しかしこのタイミングを逃したらあと10年は無理だろうという思いと、とにかく先を見据えた機材を導入したいという思いで、全体の予算を調整しながら何とか導入に漕ぎつけました。ともあれ、今回の助成金がなければ実現できなかったことは間違いありません。教育現場のデジタル化が進む中、こうした国からの支援制度は積極的に活用すべきですね」

製品だけではない価値を提供するワコムのサポート

2021年の夏、コンピュータデザイン室ではWacom Cintiq Pro 24を中心に据えた新しい環境が構築されました。これまで授業でも板型のペンタブレットが使われてきましたが、大型の液晶ペンタブレットを触るのは初めてという生徒がほとんどで、多少使い方に戸惑う場面もあったといいます。ワコムは導入後のサポートとして、使い方をレクチャーしながらイラスト入りの缶バッジを作るワークショップを同校にて開催。その後もオープンキャンパス時や、授業の一環として数度にわたりワークショップを開催しています。

「生徒たちも非常に意欲が持てたと思いますし、我々も全く知らなかったことを学べたので、こういったサポートは非常にありがたいです。それから周辺機器との接続やソフトの活用法などについても多くのアドバイスをいただき、製品だけではない価値を提供いただけました」

また、オープンキャンパスに来る生徒たちにも、こうした機材が導入されていることは非常にインパクトのある訴求になったといいます。実際、今年入学した1年生の中では設備や環境を見て決めたという生徒は多く、特にWacom Cintiq Pro 24の導入効果により、デザインに興味をもって入学してくる生徒の割合も増えたそうです。

生徒たちの主体性や創造性を育む

Wacom Cintiq Pro 24を導入して1年が経過した現在、授業ではイラスト制作を中心に活用されていますが、今後さらにプロフェッショナルな活用法への模索を続けている段階だといいます。

「現在のカリキュラムでの使用はもちろん、それを超える発展的な使用にも十分耐えうるスペックの機材を導入したので、新しい活用法は今後も考えていきたいと思います。ただ、生徒たちもだいぶ使いこなせるようになりましたし、今の国全体の学校に対する考え方もそうなのですが、本校は主体的な学びというものを非常に重視していますので、生徒側が液晶ペンタブレットの活用法を自分たちなりにどんどん考えていってくれることを期待しています。実際、通常の授業以外でも、地域から依頼された広告を制作するといった課題研究に液晶ペンタブレットを活用している生徒もいます。そういった意味では、我々が考える以上に、生徒たちはもっと創造的な活用法を自ら見つけ出しているような気がします」

通常の高校ではなかなかハードルが高いように思われる今回のWacom Cintiq Pro 24の導入ですが、そこを妥協なしに実現したことで得られるメリットは絶大なものだと、村山氏は最後にこう話します。

「コスト面だけで考えるとかなり無理をした導入にも思えますが、ただ使えればいいというようなものを導入しても、今のデジタルネイティブな生徒たちにとっては何の刺激にもならないでしょう。このレベルの液晶ペンタブレットを導入したことで、生徒たちは本当のプロの世界を覗き見ることができましたし、彼らのクリエイティブな部分を刺激することができたと思います。生徒たちの創造性は無限なので、それを機材のスペックで止めないで済むようなものが導入できたことは、非常に良かったと思います」

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