1クラス全員で同時にデジタルものづくりができる環境を
DXハイスクールを活用しWacom Cintiq 16を45台導入
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埼玉県立杉戸高等学校は、一人ひとりの能力を確実にのばし、夢の実現を支援することをポリシーとしている公立高校です。同校は、2024年度のDXハイスクールの対象校に選ばれ、その補助金の活用によってワコムの液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq 16」を45台導入しました。DXハイスクールの補助金でWacom Cintiq 16を導入した理由やどのように使っているかなど、同校の情報担当でDXハイスクール申請において中心的な役割を担われた坪田先生にお聞きしました。
デジタルものづくりのための予算確保のためにDXハイスクールに申請
DXハイスクールに申請した理由について、坪田先生は次のように語りました。「情報の科目が情報Iと情報IIになりました。そこで、情報の授業で座学だけでなく、手を動かすデジタルものづくりを始めたいと思っていたのですが、その資金を確保できていなかったというのが最大の理由です。その時にDXハイスクールのことを知り、すぐに申請しました。」
今回、Wacom Cintiq 16を選ぶにあたっては、先行して導入した高校からの評判や生徒からのアドバイスを参考にしたそうです。「近くでは三郷工業技術高校さんがワコムの製品を最初に取り入れていて、その評判がよかったんです。あとは生徒にも意見を聞きました。イラストを描くのが好きな生徒に聞いたら、イラストを描くならワコムが一番良いと。家でもワコムを使っていると。それでワコムの液晶ペンタブレットを選びました。」
最近の生徒は、インターネットを活用して、好きなイラストレーターやマンガ家の情報を集めています。そこで自分の好きなマンガ家が使っている液晶ペンタブレットがワコム製だということを知って、同じワコムの液晶ペンタブレットを買って使っている生徒もいると、坪田先生は説明しました。
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液晶ペンタブレットを使ったイラスト講座を開催
同校にWacom Cintiq 16が導入されたのは2024年11月半ばのことで、授業での利用に先駆けて、希望者に対して液晶ペンタブレットを使ったイラスト講座が開催されました。 このイラスト講座では、液晶ペンタブレットとAdobe Photoshopを使ったデジタルイラストの描き方をワコムの担当者が講師となり実施しました。参加者はイラスト部や美術部の生徒が中心でしたが、ほとんどの生徒がスマートフォンやタブレット、PCとペンタブレットなど、デジタルでイラストを描いた経験があり、家でもWacom Cintiq 16を使っている生徒も数名いました。自由にイラストを描く時間は1時間弱でしたが、生徒の皆さんはすぐに液晶ペンタブレットを使いこなし、見事なイラストを描き上げていました。完成したイラストはその場で印刷され、缶バッジとして渡されました。参加した生徒は、皆さんとても楽しそうにイラストを描いていました。
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坪田先生に、今回のイラスト講座のご感想を聞いてみました。「講座については、ワコムに感謝しかないです。参加した生徒は、今後ワコムの液晶ペンタブレットを活用する上で、核になる生徒だと思います。イラスト部の部員数は講座に参加した倍くらいいますが、参加してくれた部員が、今後他の部員に使い方を教えてあげることで、液晶ペンタブレットを使いこなす生徒が増えてくると思います。」
授業だけでなくイラスト部などの部活でも液晶ペンタブレットを活用していきたい
坪田先生にWacom Cintiq 16の導入理由とご感想を伺いました。「Wacom Cintiq 16を45台導入した理由は、1クラス全員が同時に使えるようにするためです。また、16インチという大きさも大事だと思いました。これくらい大きいと紙のような感覚で描けますので、授業でも使いやすいです。」
今回のDXハイスクールの補助金は、ワコムの液晶ペンタブレット以外にも、動画や静止画を撮影するためのデジタルカメラと音声を編集できる機器の購入にも使ったそうです。「YouTubeやTikTokなどの影響もあり、生徒の動画制作への関心は高いので、動画制作も授業で扱う予定です。Wacom Cintiq 16は、動画へのイラストや手描きテロップ挿入などにも役立つと思います。」
今後は、Wacom Cintiq 16を使って、生徒に自分たちの地元である杉戸町の絵を描いてもらい、町おこしに繋げたいと坪田先生は語りました。「杉戸町の名所や見てほしい場所を生徒に描いてもらい、アニメにしたい。杉戸町にもっと人を呼び入れたいんですね。外国の人にも来てもらうには、アニメの影響力はすごいと思っていて。描いたモノが簡単に動いてアニメになるソフトがあれば面白いと思います。」
また、探究活動で地元の企業と連携することもあり、坪田先生はそうした活動でもWacom Cintiq 16は役立つだろうと期待しています。「例えば、企業のポスターをデザインしたり、製品パッケージをデザインしたりできますよね。」
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さらに、授業だけでなく、イラスト部や美術部といった部活でもWacom Cintiq 16の使用を考えているそうです。埼玉の県立高校で、これだけ多くの液晶ペンタブレットを揃えている学校はまだほとんどないので、学校の公式サイトなどでも積極的にアピールし、多くの生徒に興味を持ってもらいたいとのことでした。
ワコムは高等学校のご担当者様を対象に、文部科学省「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」における未来のデジタル人材育成の取り組みにそったプラン提案を行っています。DXハイスクールの申請をご検討、またはすでにご採用済みのご担当者様はぜひご相談ください。
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