「好き」を見つけるための環境を――。
創作の第一歩を支えるWacom MovinkPad Pro 14

1978年の創立以来、アニメ・エンターテインメント業界で活躍するクリエイターを数多く輩出してきた代々木アニメーション学院。同学院では、学生がプロの制作現場に近い環境で学べるよう、これまでもワコム製品を積極的に導入しており、2018年にはWindows OSを搭載した液晶ペンタブレットWacom MobileStudio Proを採用しました。その後もWacom Movink 13やWacom One 液晶ペンタブレットを教材として採用するなど、デジタル制作環境の充実を図ってきました。
2026年4月には、アニメ・マンガ・イラストを横断的に学び、自分の進みたい分野を見つけてから専門性を深められる「アニメ・クリエイター総合学部」を新設。その学生用機材として、Android OS搭載のポータブルクリエイティブパッドWacom MovinkPad Pro 14を導入しました。
今回は、ソーシャルゲーム向けカードイラストや海外アーティストのCDジャケットなどを手がけるイラストレーターであり、代々木アニメーション学院 イラスト科学科長を務める中泉氏に、新学部でWacom MovinkPad Pro 14を採用した背景や教育現場での活用、そして新学科で目指す学びについてお話を伺いました。
「入学後に進路を決める」新しい学びを支えるアニメ・クリエイター総合学部
2026年4月に新設されたアニメ・クリエイター総合学部は、アニメ・マンガ・イラストを横断的に学びながら、自分に合った進路を見つけていくことを目的とした新しい学部です。東京校・大阪校・名古屋校・福岡校で開講し、「何が自分に向いているかはまだわからないけれど、エンターテインメントの世界で表現したい」という学生たちが、1年次に幅広い分野へ触れ、2年次から専門分野へ進むカリキュラムを採用しています。
「好き」を見つけ、自分の進みたい道を見定め、やがてプロの現場へとつなげていく。それがアニメ・クリエイター総合学部の目指す学びです。
「教育コンセプトとして掲げているのは『まずは楽しむこと』です」と中泉氏は語ります。
アニメやイラスト、マンガを学ぶ楽しさを知り、創作そのものを好きになってもらうことを何より大切にしています。将来プロを目指すためには努力を続けることが欠かせませんが、その原動力となるのが、創作を好きであり続けることです。 創作への興味を育みながら、自分らしい表現を見つけていくことがアニメ・クリエイター総合学部の狙いです。
「学び続けること」を支えるうえで重要になるのが、ストレスフリーな制作環境です。現在の学生の多くはスマートフォンやタブレット端末に慣れ親しんだデジタルネイティブ世代ですが、本格的なクリエイティブツールを使った制作は初めてというケースも少なくありません。だからこそ、機材の扱いに戸惑うことなく、表現したいという気持ちをすぐに制作へつなげられる環境づくりが、新学部における重要なテーマとなります。
代々木アニメーション学院では、Wacom MobileStudio Proを導入後もWacom Movink 13やWacom One液晶ペンタブレットを教材として採用するなど、以前からワコム製品を教育現場で活用してきました。これまでの運用を通じて教員からも高い評価を得ていたことから、新設されたアニメ・クリエイター総合学部の制作環境を検討する際も、ワコム製品が有力な選択肢の一つとなりました。

「表現したい、でもまだやりたい方向性はわからない」という学生たちに、将来を見据えて選んだWacom MovinkPad Pro 14
アニメ・クリエイター総合学部で使用する制作機材に求められたのは、アニメ・イラスト・マンガといった幅広い表現に対応できることだけではありません。将来どの分野へ進んだとしても、その経験を次のステップへつなげられる制作環境であることも重要な選定基準でした。
そこで採用されたのが、Wacom MovinkPad Pro 14です。同製品はプロユースのクリエイティブ制作に対応できる本格的な描画性能を備えたモデルでありながら、Android OSを搭載し、持ち運びもスムーズ、かつ直感的な操作性により、初めてデジタル作画に触れる学生でも無理なく使い始められます。プロフェッショナル向け製品でありながら初心者にも扱いやすい機材を最初から体験してもらい、将来を見据えて長く活用できる土台を作りたいという考えが選定の背景にありました。
アニメ・クリエイター総合学部では、学生が個別に機材を購入するのではなく、学校がWacom MovinkPad Pro 14を貸し出し、まずはCLIP STUDIO PAINTを使ってアニメ・イラスト・マンガの基礎を学びます。進路が明確になった後は、それぞれの専攻に合わせて、液晶ペンタブレットなど、創作スタイルに合った機材を選択していくという考え方です。
プロの制作現場では、ワコム製品やCLIP STUDIO PAINTをはじめとするデジタル制作環境が広く活用されています。アニメ・クリエイター総合学部でWacom MovinkPad Pro 14を使って基礎を身につけることは、単にデジタル作画を学ぶだけでなく、将来プロの現場で使用される制作フローへ自然につながる第一歩にもなります。最初に触れる一台として扱いやすく、それでいて次のステップへと無理なく移行できる性能を備えていることが、Wacom MovinkPad Pro 14が採用された大きな理由でした。

「まず描こう」と思えるアナログに近い体感と「すぐ表現できる」機動力が、作る楽しみを実感させる
アニメ・クリエイター総合学部の「まずは楽しむこと」という教育コンセプトを実現するために中泉氏が重視したのは、学生が直感的に創作を楽しめること、また機材の操作でつまずくことなく、「描きたい」と思った瞬間にすぐ創作へ入れる制作環境でした。
Wacom MovinkPad Pro 14は、Wacom Premium Textured Glassという特殊なガラス加工を施したディスプレイによる紙に描く感覚に近いペーパーライクな描き味と、視差の少ない自然な表示により、これまでアナログで絵を描いてきた学生や本格的なクリエイティブツールに初めて触れる学生にも直感的で違和感なくデジタル制作へ移行できます。
また、Quick drawing機能によりペンを画面に長押しするだけでスケッチアプリ「Wacom Canvas」が瞬時に起動するため、ソフトウェアを立ち上げたり周辺機器を接続したりする手間がなく、アイデアが浮かんだその場で描き始められる機動力も高く評価されました。「いずれは大型の据え置き型モデルを使うとしても、デジタルでの創作に馴染むステップにおいて、この優れた機動性は大きなメリットになります」と中泉氏は語ります。
学生が最初に触れる制作環境だからこそ、ストレスなく創作でき、かつ現場の講師にとっても授業を円滑に進められるデバイスであることが求められました。
Wacom MovinkPad Pro 14は、本格的な制作にも対応できる性能に加え、充電不要のWacom Pro Pen 3や、長時間の制作を前提とした設計など、クリエイティブデバイスとしての完成度を備えています。一般的な充電式のペンでは、制作中にバッテリー切れが起きると作業が中断され、創作への集中力が途切れてしまうことがあります。一方、Wacom Pro Pen 3は充電不要のため、創作を止めることなく、鉛筆と同じように描きたいときにすぐ使えることが大きなメリットです。
14インチという画面サイズも選定理由の一つでした。デジタル制作では、通常ツールパレットも常時表示した状態で作業を行います。そのため、ツールを表示していても十分な描画領域を確保できる14インチというサイズは、制作のしやすさという点でも魅力。アニメや漫画制作にちょうどよいサイズ感といえます。11.45インチのWacom MovinkPad 11にはない作業領域を確保できる点も評価されました。
さらに、画面分割機能を活用すれば、資料画像や参考イラストを表示しながら同時に制作を進めることも可能です。資料とキャンバスを一つの画面で確認できるため、視線移動が少なく、制作への集中を維持しやすい点も、評価ポイントの一つです。

講師側の使いやすさも大きなメリットです。講義では、一人の講師が複数の学生が作業する端末を見て回りながら指導をしますが、Wacom MovinkPad Pro 14はタブレット本体とペンとのペアリングが不要なため、講師も自分のWacom Pro Pen 3を携帯し、学生の端末へその場で直接描き込みながら指導できます。授業の流れを止めることなく、効率的な指導を実現しています。
「機材の操作が理由で授業についていけなくなる学生は一人もいない」と言いきれるほどストレスフリーに扱えるため、学生は操作方法ではなく「どう表現するか」に集中できる環境が生まれています。
中泉氏によると、学生たちは楽しみながら意欲的に制作へ取り組んでいるといいます。創作へのハードルを下げ、「まず描いてみよう」という気持ちを後押しすること。その積み重ねが、学生の学ぶ意欲を支える環境づくりにもつながっています。
オープンキャンパスでも活躍。誰もがすぐ体験できる環境に
Wacom MovinkPad Pro 14は、授業で活用する学生用の機材として導入されましたが、中泉氏によると、その優れた扱いやすさはオープンキャンパスや学校説明会といった場面でも大きなメリットを生み出しています。
本体だけで制作が完結するオールインワン設計のためモバイル性に優れており、かつバッテリーも長持ちするので、学内はもちろん学校外で開催されるオープンキャンパスにも手軽に持ち運ぶことができます。設営の手間が非常に少なく、会場を訪れた人にその場ですぐに制作体験を提供できることは、オープンキャンパスにおける運用面でも大きな利点です。
実際に、オープンキャンパスでは興味を持った参加者がすぐにペンを手に取り、イラスト制作を体験する機会が生まれています。アナログに近い描き心地や直感的な操作性により、初めて本格的なペンタブレットに触れる人でも戸惑うことなく描き始められるため、「描く楽しさ」をその場で実感してもらえるといいます。 言葉や資料だけでは伝わりにくい描き心地や使いやすさを実際に肌で感じることで、参加者は入学後のデジタル制作環境をより具体的にイメージしやすくなります。
学生の学びを支えるために導入したWacom MovinkPad Pro 14は、これからクリエイターを目指す人が最初に本格的なデジタル制作に触れるきっかけづくりにも貢献しています。毎日の授業だけでなく、学校の魅力を伝える場面でも、その高い機動力と扱いやすさが発揮されています。

単体利用からPC連携まで。使用環境や使うソフトウェアに合わせて制作環境を広げられる
Wacom MovinkPad Pro 14は、1台で完結するオールインワンデバイスとしてだけでなく、PCと接続してペンタブレットとして使用できるInstant Pen Display Modeも搭載しています。アニメーション制作やイラストレーション、マンガ制作など、それぞれの制作スタイルや使用するソフトウェアに合わせて柔軟に環境を広げられるため、専攻が進み目指す職種が明確になった学生の成長段階に応じた最適な運用も可能です。
中泉氏は、「最初から良い制作環境に触れていれば、その先も自然とステップアップする方向で機材を選ぶようになります。道具や制作環境を選ぶことも、クリエイターとしての楽しみの一つだと思っています」と話します。
「好き」を見つけ、自分の進みたい分野を見極め、やがてプロの現場へつながっていく。その第一歩となる制作環境として、そして未来のクリエイターの成長に寄り添い続ける一台として、Wacom MovinkPad Pro 14は代々木アニメーション学院の新しい学びを支えています。
(取材:2026年6月)

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