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グラフィックアーティスト/イラストレーターjyari

jyari(ジャリ)-1987年生。熊本県出身。和やSF的な要素をちりばめた幻想的なグラフィックアートを中心に活動中。アジアデジタルアートアワード2012、アジアグラフ2012にてグランプリ受賞。

使用タブレット
Intuos5 touch medium
使用歴
2010年1月~
きっかけ

Wacom Creative Contest #01で最優秀賞を獲得したアーティスト、jyariさん。受賞作品「seasonal images」は日本画をイメージさせる空間に、油彩風の大胆なタッチと色彩で描かれた鳥類や金魚が躍動する、幻想的な作品です。2011 ASIA DIGITAL ART AWORD大賞、ASIA GRAPH 2012最優秀賞など数々の受賞をしているjyariさんの作風には、デジタルツールとの出会いが欠かせないものでした。

苦手だったデジタルの克服で変わった制作活動

- jyariさんがデジタルで作品制作をするようになったのはどのようなきっかけですか。

jyari氏 九州産業大学のデザイン学科(ビジュアルアートコース)に在学中、グループ展に参加するにあたってこれまでと違うことをしてみようと思ってPhotoshopを使い始めたんです。
もともと理数系が苦手で、PCのようなものとは距離を置いてアナログで線画を描いたりしていました。むしろPCを使ってイラストを描く授業なんかで、いつもクラスでひとまわり遅れていたのが僕で、それを克服しようと打ち込んだ結果、だんだん面白くなっていきました。

- デザイン科で学ばれたということですが、いつ頃から絵の道に進みたいと思われていたんですか?

jyari氏 昔の文集を読み返すと、夢は漫画家とか画家と書いてあるんです。小学生の頃に友達とふたりでノートに描いたマンガが10冊くらい残っていて、今も実家に帰った時に見返したりしています(笑)。高校の頃は、ファッション雑誌を見るのが好きで美容師になりたいと思ったりもしましたが、絵の方を選びました。とにかく手を動かしてモノを作る、職人的な世界に憧れていたんです。

- 現在は、職員として大学に残りつつ、制作活動も続けられているんですね。

jyari氏 仕事の傍らで自主制作を続けているうちに、友人に依頼して自分のウェブサイトを立ち上げてから3ヶ月くらいで、初めて携帯のFlash待受けの仕事の依頼を頂いて、すごく嬉しかったんです。単純なんですけれど、自分の作ったものに対してレスポンスがあるということが意欲につながって、目標を作って継続的に公募展にも応募するようになりました。

- 作品や、それを制作する上での意識の変化はありましたか。

jyari氏 トーキョーワンダーウォール2009で入選した際に、せっかくだから展示会場に行きたいと思って、人生2回目の上京をして。作品を通じて外の世界に繋がることがこんなに楽しいんだと思って。その時に、ミヅマアートギャラリーで天明屋尚さんとか、池田学さんの作品を見て、とても刺激を受けました。それまでの自分の作品は、そんなに細かくなかったんですけれど、もっと近づいて見ても遜色ない密度を持たせようと思うようになったのも、その頃からですね。

ペンタブレットが作品に与えた影響

- もともとは苦手だったデジタルでの制作ですが、アナログと比べていかがですか。

jyari氏 PCだとソフトを立ち上げてすぐに作業に入れるのがいいなと思いました。アナログだと、
「やるぞ」と思ってから場所を作って、画材を用意してという手間があるので。部屋を綺麗にした状態で作業するのが好きなので、散らかさずに画面だけで作業できるのが気持ちいいいというか。それがデジタルにはまっていった理由のひとつでもあります。

- ペンタブレットを使われるようになったのはいつ頃からですか?

jyari氏 デジタルを始めてからしばらくは、マウスを使って色を塗ったりしていたんですけれど、デジタルだけれどデジタルじゃないような、パッとみただけでは分からないようなものが混在した作品を作りたいと思うようになって。2010年の1月に、職場にあったIntuos3を借りて初めて使ってみたのですが、マウスよりも操作がスムーズで、ペンタブレットなら自分の思い描いていたような、アナログのような制作作業ができるんじゃないかと感じました。

- 初期の作品と、最近のものを見比べると、ペンタブレットを使うことで、作品の表現そのものにも影響があったのではないかと。

jyari氏 それまで、手描きっぽい表現がしたい部分は、紙に描いたものをスキャンして素材にしていたんですけれど、ペンタブレットならPhotoshop上で作ることができる素材の幅も広がるので。せっかくデジタルを使っているんだから、わざわざ取り込んだりする手間をなくしてもっと効率よくできないかと思っていたので、ペンタブレットのおかげで作業スタイルも変わりました。

jyari氏 同じモチーフでも立体的な塗りの表現がデジタルで可能になったり、Intuosを使い始めて出来た素材のパターンやテイストも生まれてきているので、アナログかデジタルかということではなく、新しい道具に触れるというのは、表現の進化のためにも必要なことだと感じています。

金魚のモチーフが生む不思議な空間

- jyariさんの作品には日本画的な和のモチーフと、SF的な不思議な空間が融合している不思議な感覚があります。

jyari氏 日本画的な要素は、卒業制作のテーマを探していた頃に、浮世絵師の河鍋暁斎に興味をもって、そこから琳派や狩野派といった表現に魅力を感じて、これを持ち味として活かせないかと思ったのがきっかけです。SF的な要素は、自分ではあまり意識はしていなかったんですけれど、映画でも近未来的な街の情景や、機械に侵食された世界みたいな映像は好きなので、その影響かもしれませんね。

- 特に、金魚のモチーフはいくつもの作品で使われていますが、何か思いいれが?

jyari氏 最初は、卒業制作の時に、映画のような動きのある作品にしたくて、それまでメカ的なものを描いていたのですが、もう少し流れるようなモチーフにしようと思いました。バックは金箔にすることは決めていたので、その上の映えるような色で、ちょっと鮮やかな感じのモチーフというということで、金魚を選んだんです。

jyari氏 その作品が初めてトーキョーワンダーウォールでも入選したので、この作風であれば色々な人に認めてもらえるんじゃないか、客観的な評価と自分のやりたい表現を組み合わせるならこのテイストかなと思って、それ以来、金魚を描くようになりました。

- 実際に金魚を飼われたりしていたんですか?

jyari氏 生き物を飼うのは苦手なので……(笑)。金魚の品種改良とかをされている養殖家の方にネットで連絡をとって、詳しい知識を伺ったり資料を頂いたりしています。

- 金魚が水の中ではない空間にいるというのも、作品のSF感に繋がっていますね。

jyari氏 作品に共通して不思議な感じは持たせたいので、水の中なのか外なのかは曖昧にして非現実のような。金魚も顔はそのままですけれど、ボディとかは機械的な感じに作り上げて未来的金魚、みたいなイメージで描いています。

細部まで手を抜かず、密度を大切に

- Wacom Creative Contestの受賞作も、日本画的な空間に鳥や金魚など多くの要素が描かれていますが、構想段階ではどれくらいイメージされているんですか。

jyari氏 最初は紙に向かって金魚、金魚、鳥、空みたいに描きたいものを決めるくらいです。ある程度決まったら、それをスキャンして作品サイズを決める段階で、この部分はデジタルで描けるとか、アナログで素材を作る必要があるとかを判断します。あとは全体を簡単に描いてから、部分ごとにファイルを分けて細かく描きこんでいって、元ファイルに配置しなおしていく感じで制作しています。別々に描いたものを、一つに構成して馴染ませることができるというのも、デジタルならではですね。

- 金魚や鳥などのモチーフが今にも動き出しそうな躍動感と、全体の細かいところまで描かれた様々な要素が生み出す密度感が印象的です。

jyari氏 作品に近づいて見たときに、ここにも何か描かれているみたいな、どこまでも手を抜いていない感じを大切にしているので、作品の密度や細かさにはすごく気を使っています。画面の中だけではなく出力して完成くらいの気持ちで、アナログで描かれた作品のように、展示して近づいて見ても離れて見ても楽しめるような作品にしたいと思うと気が抜けません。

- 要素ごとに異なる塗りかたが使われていることも独特で面白いと感じました。

jyari氏 ポスターカラーで描いた素材にペンタブレットで塗り足していったり、色々考えてやっています。応募作品では、空の部分はアナログで描いた素材ですが、それ以外の部分はデジタルで、油絵風に塗っている部分は、Photoshopで大まかに塗ったものを混合ブラシツールで伸ばしながらタッチを再現しました。

- 様々なタッチや色彩で描かれた要素が、一つに構成されている様は見事ですね。

jyari氏 特に、部分ごとに作っていると、組み合わせた時に色味が合わないことが多々あるので、最終調整は欠かせません。画面上で作業していると、部分にクローズアップしすぎて、引いて見た時に支離滅裂になってしまうこともあるので、いい塩梅というのが難しいですね。

Intuosは筆のように擦れる感じが好き

- いまはIntuos5を使われているとのことですが、使用感はいかがですか。

jyari氏 Wacom Creative Contestの賞品として頂いたのですが、実はその直前にIntuos4を購入していたので、まだ勿体ない気がして、Intuos4とIntuos5を気分で使い分けるという贅沢なことをしています(笑)。Intuos4になってから、鉛筆に近い感じで描いている時にサッサッと擦れるのが好きです。僕は標準の芯を使っていますが、筆圧をきかせると芯も減るし、いい具合に引っかかりがある。そういう紙と鉛筆で描いているような感覚がいいですね。

- ファンクションキーやタッチホイールは使われますか?

jyari氏 タッチホイールは制作以外でも必需品になっていますね。普段からブラウザをスクロールさせたりとか、タッチホイールで操作するのが身についています。絵を描いている時の拡大縮小にも欠かせないですね。無心で作業したいときには拡大して、ミディアムサイズのIntuosの幅いっぱいにストロークをとってカッカッと手を動かすと気持ちいいです。

- Intuos5から搭載されたタッチ機能はいかがですか。

jyari氏 最近になって、スマートフォンも使うようになったんですが、タッチパネル感覚で操作できるのはいいですね。PCを操作するためにペンを置く手間が減りました。ペンタブレット本体もワイヤレスになって、色々なことが最小限の動作でできるようになった感じですね。

「描く」という行為で初心に戻った感覚

- 受賞も増えて、これからお仕事も本格化すると思いますが、今後の活動で目指したい方向性というのはありますか。

jyari氏 すぐにこれ一本でやっていけるほどではないので、色々研究をしながら展開を考えていきたいと思います。やはり自分のグラフィックを色々な媒体で使っていただきたいのと、映像として動かしてみたいと思っているので、世界感を広げつつ、そこから色々な繋がりを作っていきたいです。

- これまでに映像作品を手がけられたことはあるのですか?

jyari氏 大学の授業で少し実写映像をやった程度なので、絵を動かすというのは全くありません。まだ研究中で、お見せできるものではないですが、来年、再来年くらいには少しずつ形にできればと。ASIA DIGITAL AWORDの授賞式で、映像クリエイターの方と話す機会があって相談をしてみたんですけれど、個人でこの絵を動かすとなると大変だと唸られました(笑)。

- お話を伺ってきて、jyariさんがデジタルでの制作を始め、ペンタブレットを手にしてからまだ3、4年しか経っていないというのは驚きです。

jyari氏 ペンタブレットを使い始めた時は、結局、最初にやっていた「描く」という行為に戻った
感覚だったので、ずっとやってきたことがこうして活かされている、初心に戻ったような感じですね。

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