クリエイティブが生まれる現場
白組・Fudeトップクリエイター特別インタビュー
関連製品:Wacom Intuos Pro / Wacom MobileStudio Pro
クリエイティブを作りだす現場で使われているワコムのペンタブレット。
今回は多くの大作・話題作で監督・脚本・VFXを担当する山崎貴監督(白組)、そしてその映像制作を支えるVFXディレクターの渋谷紀世子氏(白組)、マットペインターの江場左知子氏(Fude)による特別インタビューです。
すべてのインタビューは動画でご紹介しています。
監督・脚本・VFX 山崎貴氏(白組)
使用している製品について
現在使用しているのはWacom Intuos Proです。かなり細かい筆圧の変化に対応しているという印象ですね。PhotoshopやZBrushについてはペンタブレットがないと使えない。特にZBrushは筆圧で盛り上げ方などを変えないとできないので、ペンタブレットなしには成立しない。ペンタブさえあればなんとかなるというくらいよく使っています。たぶん自分に一番近いデバイスになっていると思います。
Wacom MobileStudio Proについて
ペンタブレットの何がいいかというと、絵を描くように作業ができることだと思うんですよね。いつもは(Wacom Intuos Pro)はモニターを見ながら、手元で描くのですが、Wacom MoblieStudio Proなら直接液晶に描きこむことができるのがいいですね。
どんどん使用する感覚はアナログに近くなっていて、アナログとデジタルの良いとこどりの世界に進んでいるんだなと実感しました。
また、ノートパソコンとペンタブレット、両方持って行かなければならないのですが、それが結構な荷物になっていました。Wacom MobileStudio Proがあればどこでも楽しく作業ができそうな気がしました。ただ、どこまでも作業がついてくるという問題点もありますけどね(笑)。
クリエイターにとってのワコム製品
絵とか造形の作業はペンタブレットなしではありえない。
自分とデジタルをつなぐ唯一の橋みたいな感じです。
VFXディレクター 渋谷紀世子氏(白組)
使用している製品について
今使っているのはWacom Intuos Proです。初めてコンピューターを触ったときからペンタブレットを使っていますが、ペン先がどんどん進化して滑らかに描け、とてもありがたいです。
Wacom MobileStudio Proについて
手の甲が液晶に触れても反応せずに作業ができ、「あっ!大丈夫なんだ」と思えた時の感動がありました。
クリエイターにとってのワコム製品
ツールとして意識しないでも、自分の手の一部として触れる唯一のものでないかなと思います。
マットペインター 江場左知子氏(Fude)
使用している製品について
現在使用しているのはWacom Intuos ProのMediumサイズです。実写映画の合成用背景の作画時に、ブラシを使ったやわらかい表現などが必要になることが多く、ペンタブレットを使う。全ての仕事でペンタブレットを使用して作業しています。
Wacom MobileStudio Proについて
実際にキャンバスに絵を描いていた時の楽しさのように、絵を描く楽しさに回帰できる製品ですね。絵を描いていた時の感覚、小指をキャンバスの上においていたその感覚を思い出しました。使う場所を選ばないので、撮影の立ち会いなど、待ち時間が多いので、そういうときにサッと出して作業できたらいいですね。
クリエイターにとってのワコム製品
ペンタブレットを自分の手の先くらいの感覚で使用しているなくてはならない道具です。
監督・脚本・VFX:山崎 貴(やまざき たかし)
1964年6月12日生まれ。長野県出身。2000年『ジュブナイル』で映画監督デビュー。CGによる高度なビジュアルを駆使した映像表現・VFXの第一人者。2005年には『ALWAYS 三丁目の夕日』が第29回日本アカデミー賞において計12部門で最優秀賞を受賞し、後にシリーズ化されるなど大ヒットを記録。その後も『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)、『STAND BY MEドラえもん』(14/八木竜一との共同監督)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17)など、多くの大作・話題作を手掛け、中でも『永遠の0』(13)は、2014年年間邦画興行収入No.1のメガヒットとなった。今や日本を代表する映画監督の一人として、大きな注目を集めている。
VFXディレクター:渋谷 紀世子(しぶや きよこ)
1970年生。東京都出身。『スター・ウォーズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見てSFX映画制作に興味を持つ。ミニチュアメーカーとして白組に入社後、伊丹十三監督の『大病人』(93)にデジタル合成として参加。以後多数のCM、映画等のVFXに従事。主な参加作品として『ジュブナイル』(00)、『リターナー』(02)、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03)、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『K-20 怪人二十面相・伝』(08)、『BALLAD 名もなき恋のうた』(09)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)、『永遠の0』(13)、『friends もののけ島のナキ』(11/プロデューサー)、『STAND BY ME ドラえもん』(14/プロデューサー)、『寄生獣』(14・15)、『海賊とよばれた男』(16)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17)がある。
マットペインター:Fude 江場 左知子(えば さちこ)
東京芸術大学美術学部絵画科油画卒業、同大学院修了。大学在学中よりマットペインターの仕事を始める。デジタルエンジン研究所、モーターライズ、特撮研究所勤務を経て、フリーランスに。2007年よりFude立ち上げ、同所属。主な参加作品として『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(99)、『日本沈没』(06)、『K-20 怪人二十面相・伝』(08)、『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』(08)、『ゼロの焦点』(09)、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『宇宙兄弟』(12)、『のぼうの城』(12)、『永遠の0』(13)、『STAND BY ME ドラえもん』(14)、『天空の蜂』(15)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(15)、『Foujita』(15)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(16)、『シン・ゴジラ』(16)、『海賊とよばれた男』(16)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17)がある。