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ディレクター高橋理子HIROCOLEDGE

東京藝術大学で染織を学び、同大学大学院修士課程修了後、アパレル企業にてデザイナーとして勤務。その後、同大学大学院博士課程に再入学。在学中の2005年に、フランス外務省AFAAの招きにより、PARIS CITE INTERNATIONALE DES ARTSにて活動。2006年に株式会社ヒロコレッジを設立。2008年3月、同大学大学院博士課程を修了。博士号(美術)を取得。

使用タブレット
Intuos4 Large
使用歴
1999年〜
きっかけ

http://www.hirocoledge.com/

(c) 2006 HIROCOLEDGE / HIROKO
TAKAHASHI All Rights Reserved

アーティスト 高橋理子

円と直線からなるグラフィカルな浴衣や手ぬぐいでお馴染みのプロダクトブランド「HIROCOLEDGE」のディレクターをつとめる、アーティスト高橋理子(たかはし・ひろこ)さん。着物や浴衣の柄といえば花鳥風月やお花、唐草模様などをイメージするが、高橋さんは昔ながらの概念にとらわれない、ポップなデザインを実現している。

この時代に始まる伝統文化を作る

高橋さんのプロダクトブランド「HIROCOLEDGE(ヒロコレッジ)」のアトリエは、東京・台東区のファッション、デザイン起業者向け支援施設「台東デザイナーズビレッジ」にある。ここは廃校になった小学校の一階と二階を改装して若手デザイナーたちを支援する施設に転用したもので、誰もが「懐かしい!」と思う学校の廊下や教室なのだが、ところどころにトルソーが見え隠れしたり工業用ミシンの音が聞こえるというちょっと不思議な空間でもある。

HIROCOLEDGEのイメージといえば、日本の伝統技術を生かした浴衣や手ぬぐいを思い浮かべる人が多いだろう。日本には柄を使った昔ながらの伝統工芸がたくさんあるが、その「昔ながらの伝統工芸」と「高橋さんの現代感覚の柄」のコラボレーションが特徴といえよう。例えば、手ぬぐいを手にとってみると、高橋さんのモダンなデザインに、プリントでは再現できない深みのある風合いや、職人の手で染められた独特な表情も楽しみのように感じられる。
さらに、モノづくりの背景を伝えたい…。一見すると、グラフィックスを渡してTシャツや皮の小物にプリントすればそれだけでもブランド的なモノづくりを実現できるが、高橋さんはただ可愛いだけなどという気持ちでモノづくりを行わない。あくまでも生産背景にこだわり、職人とのコミュニケーションを大切にしながら、未来に伝統として残るようなモノづくりを目指している。

アーティストの高橋理子さん

「日本ならではのモノづくりをしている工場や職人の数は年々減っていますが、職人の方々と一緒になって新しいことに挑戦することで、時代にあった形で伝統を進化させられるのではないかと考えています。守ることと同時に、発展させることにも力を入れ、さらには数百年後に伝統と言われるようなものが生み出せたらと思っています。モノづくりをする上で、職人さんには多少無理なお願いをすることもありますが、これまでの活動で、職人さんのちょっとした挑戦が大きな成果を生み出すことがあると実感しています。その挑戦をしていただけるようなデザインを生み出すことが、私の役目だと思っています」。

限りなく少ない要素でどこまでできるか

高橋さんのデザインの特徴は、なんといっても円と直線。それが、左右対称、均一、均等になるように構成されている。このデザインが誕生したきっかけは「最低限の要素でどこまで面白いものができるのか」という挑戦でもあった。

「着物という決まった形の上に、円と直線のみで柄を表現することで、日本ならではの無駄のないモノづくりや、そこの宿る精神性も伝えていきたいという思いがあります。限られた中で無限の可能性を追求していくことは、何でも手に入る時代において、多くを求めなくとも十分楽しく生きることができるということへの隠喩表現でもあるのです」。

円と直線を構成する中で面白いのが、線の太さを均一にしていても均一に見えない場合は見えるように修正を加えること。具体的には、ストライプの場合、白の方が膨張して見えるので、データ上では白を細くして最終的に均一に見せたり、インクジェットのにじみ具合で詰まって見える場合は、データではいつもより離して、染め上がりで均一になるように調節したりしている。このあたりはまさしく高橋さんの技といえるだろう。

円と直線で構成された浴衣のデザイン

ペンの荷重が確実に軽くなった

高橋さんがデザインを実現するのに使っているツールが、アップルのMacとAdobeのIllustratorだ。MacとIllustratorを使い始めたのは今から10年前のこと。コンピューターとは無縁だったが、手染めや絵の具で描いた時とは違い、出力をしたときの色ムラのなさに惹かれたのがきっかけで購入。今では全てのデザインをIllustratorで行っている。
具体な作業は、円と直線で構成し、円は切り抜いて三日月型にしたりするのだが、その際に円には最初パスが4つしかないので動かしたいところにパスをどんどんと加えていく。また、ドットはIllustratorのパターンで作って後からパスに変えたり、手描きで正円に見えるようにパスを描く場合もある。作業全般を通して、「とにかくパスの操作が多いのです」と語る。

そんなIllustratorでの作業を支えているのがペンタブレットだ。ペンタブレットを使えば、マウスよりもパスの操作が断然直感的になるし、作業が高速化するのも魅力だという。高橋さんは、Illustratorのすべての作業をペンタブレットで行っている。また、文章を書くときでもペンをそのまま持ちながらキーを入力しているほどで、常にPC操作にはペンタブレットが手放せない。

IllustratorとIntuos4で作業をする高橋さん

そこまでペンタブレットを使い込む高橋さんが最近使い始めたのがIntuos4だ。Intuos3からIntuos4に買い換えてまず最初に「ON荷重の軽さ」に驚いたという。Intuos3よりもペン先がタブレットに軽く触れるだけで描けるようなON荷重により、Illustrator上のパスの操作がさらに直感的になったという。 「Intuos4は軽く触れるだけでも十分に反応してくれます。私の場合は、長時間の作業で、しかも腱鞘炎になるぐらい円を描くのです。だから荷重が軽いというのは本当に重要なことでした」。

また、意外に便利なのが「ラジアルメニュー」。画面に円形のメニューがポップアップし、ペンで選択することによりキーボードに触れずにショートカット操作が可能になる機能だ。文章を書いているときなどインターネットで調べものをしたい時が頻繁にあり、ラジアルメニューからブラウザを起動できるのは非常に便利だという。

ちなみに、高橋さんが現在使用しているIntuos4は4種類あるモデルのうち、2番目に大きいLargeモデル。このモデルを選んだ理由は、使用している24インチモニタとIntuos4の読み取り範囲の面積とが近かったからとのこと。24インチのように画面の面積が大きいモニタに対してタブレットのサイズがあまりにも小さいと、カーソルの動きが大雑把になる。高橋さんの作品は、着物など大きなものが中心なので、極力ペンの移動を精細にしたく、Largeモデルを選んだという。ただし、Largeモデルぐらいのサイズになると、「自分のデスクの上にきちんと置くことができるか十分確認をしたほうがいい」とのことだ。

また、ペンは、標準で付属の「太径ラバーグリップ」をつけて使っている。太いほうが持ちやすく、疲れにくいためIntuos4の箱を初めて開けた瞬間にグリップを交換したとのことだ。

Intuos4はLargeモデルを使用している

標準のペンに太径ラバーグリップを使用

出先で作業する場合でも手放せない

高橋さんのIntuos4は、10年前にiMacと同時に購入した「ArtPad」から4代目。「MacBook ProとIntuosはリュックに入れてどこでも持ち歩いています。以前パリに留学していた頃、急遽個展のDMをデザインすることになり、iBookのトラックパッドで作業していたのですが、すごく時間がかかったので日本からペンタブレットを送ってもらったことがありました」と語るほど、ペンタブレットは必需品だという。出先が馴染みのところであればペンタブレットだけ持ち歩いて、出先のMacに接続して使うこともあるそうだ。
ペンタブレットを使えば、ペンという子供の頃から慣れ親しんだ姿勢で作業が可能になる。そんな本来の姿勢で作業に没頭できるところが肌身離さず使うきっかけになっているのではないだろうか。

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