コンセプトアーティスト 富安健一郎
Wacom Cintiq Pro 32レビュー
関連製品:Wacom Cintiq Pro 32
国内外を問わず大規模プロジェクトのコンセプトアートに取り組むINEI代表、コンセプトアーティストの富安健一郎さんへのインタビュー、ならびにWacom Cintiq Pro 32を使った感想をお伺いしました。
普段はどんなお仕事をされていますか?
普段は映画やゲーム、CMなどのコンセプトアートを描いています。また、大型施設や都市計画などのコンセプトアートも手がけています。
画面サイズについてはいかがですか?
普段使っている液晶ペンタブレットより随分大きくてびっくりしました。32インチの大きなディスプレイなので、自分の作品を迫力のある状態のまま描き進められる点が大変良かったです。
4K解像度だと作業にどのような変化がありますか?
絵を描くときに、拡大して見るときはもちろんですけど、絵を引いてみたいときに、4Kだとすごくきめ細やかなイメージが得られて、絵の全体像を把握するのにとても役立っています。
ディスプレイの色表現はいかがですか?
従来の液晶ペンタブレットですと、どうしても色の再現度がそこまで高くなかったので、複数のディスプレイを見比べてチェックしながら作業を進めていたのですけど、今回からこの一台で全ての作業が完了できるようになったのが、とてもありがたいです。
ペンの描き心地はいかがですか?
今回Wacom Pro Pen2を使ってみて、視差がとても軽減されているので、繊細なところの描き込みがすごくやりやすくなりました。例えばビルの窓や、街の中から出てくる煙などを描くときにすごく繊細なタッチが役に立ちました。
気に入った点はどこですか?
何よりも僕が気になったのは、どうしても(絵を)描いている手が熱くなって嫌だったのですが、このWacom Cintiq Pro 32では長時間集中して描いていても手の熱さが全く気にならずにずっと作業に集中していられるということが今回実感できましたので、それをおすすめしたいですね。
本製品は制作現場をどう変えると考えますか?
このWacom Cintiq Pro 32は、今までの液晶ペンタブレットよりも、かなり高精細で、扱いやすくて、しかもデザインがすっきりしている。ハイエンドのプロフェッショナルクリエイターにはもちろんおすすめですけど、逆に今までこういうものを触ったことがない、これからデジタルで何かクリエーションを始めようとする人たちにも、まるで本当の絵を描いているように作業を進められるという点が、とてもそういう方達の利点になると思います。
富安健一郎 Kenichiro Tomiyasu
株式会社INEI(陰翳・インエイ)コンセプトアーティスト/代表取締役
世界中のAAAコンテンツのコンセプトアートを手がけるINEIを牽引するコンセプトアーティスト。ゲーム、映画などのエンターテイメントにとらわれず、都市開発、プロダクト開発などにもコンセプトアートを提供し続けている。
代表作:ファイナルファンタジー11、ドラゴンクエストX、メタルギアライジング、バイオハザードダムネーション等多数
ホームページ - http://ineistudio.com/
Twitter - @kenichirotomi
Wacom Cintiq Pro 32はワコム史上最大の画面サイズ。Wacom Pro Pen 2による高精度な描き心地を4K表示対応、最大Adobe RGBカバー率98%の広色域ディスプレイでご利用いただけます。