<株式会社スタジオコロリド>
新進気鋭のアニメーション制作スタジオとして『陽なたのアオシグレ』『台風のノルダ』などのオリジナル作品を発表してきたスタジオコロリド。創業7年目を迎える2018年夏、自社初の長編劇場作品『ペンギン・ハイウェイ』が公開され大きな話題を呼んでいます。
使用している製品
- Wacom Cintiq Proほか
インタビュー
Q1. ワコム製品の活用や取り組みについて教えてください。
デジタル作画への取り組みを始めたのは、スタジオ初作品となる『陽なたのアオシグレ』制作中のこと。学生時代からデジタル技術を用いた自主制作アニメーション作品で知られていた石田祐康監督が中心となって、ほとんどがデジタル未経験者の集まりだった制作現場に、液晶ペンタブレットによるデジタル作画の導入を進め、現在に至ります。
アニメーションをムービーで再生したり、CG背景の連番にアニメーションを描くことが可能で映像をつくる感覚により近づける気がします。
デジタル作画で原画・動画が描ければ、仕上げ(着色)時のスキャンがいりません。ゴミ取りや線補正もかなり省けるので、素材の受け渡しが非常にスムーズに行えます。
Q3. 作品の見て欲しいポイントはどこでしょう?
© 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会
映画『ペンギン・ハイウェイ』
アニメーションはもちろん、舞台や小物に至るまで非常に細かく作られています。まずは、映画を観て頂きたいです。
きっと目に残るシーンがあると思います。そのシーンをもう一度観た時に、光の使い方やノートの文字などに注目して頂けたら幸いです。何か新たな発見があるかもしれません。
また、最新作『ペンギン・ハイウェイ』の制作期間は、ハードウェア、ソフトウェアの両面でデジタル作画環境が大きく進歩する、文字通り激動の3年間でした。それ故に、現場では様々な問題にぶつかることもありました。それでもデジタルで表現できる幅は広がっているので、今後、スタジオコロリドの作品を観た人がデジタル作画に関わるようになり、情報交換や技術開発が活性化することで、より効果的な制作スタイルやワークフローが産まれる。そんな未来を見据え次なる挑戦へと進んでいければと思っています。
使用している製品は「Wacom Cintiq Pro 24」!
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