Product
製品から探す

  • Wacom MobileStudio Pro
  • Wacom Cintiq Pro
  • Wacom One
  • Wacom Intuos Pro
  • Wacom Cintiq
  • Intuos
  • Bamboo Smartpads
  • Bamboo Stylus

Category
タイトルタグから探す

  • 製品の選び方
  • 活用ガイド
  • Sculpting with Wacom
  • Drawing with Wacom
  • イラストテクニック
  • ~あの作品の制作環境が見たい~
  • ペンタブレット活用事例
  • Bamboo Blog
  • 写真に絵を描く!フォト・ドローイングのススメ
  • 教育現場での導入事例
  • デジタルペンのおしごと図鑑

Category
カテゴリから探す

  • イラスト
  • アニメーション
  • マンガ・コミック
  • ゲーム
  • ウェブデザイン
  • グラフィックデザイン
  • デザイン
  • ムービー
  • 3DCG
  • フォト
  • コラージュ
  • お絵かき
  • ビジネス
  • ナビゲーション

イラストテクニック第159回/sho

第159回は、shoさんの登場です!SAIを使ったイラスト作成過程を紹介します。

sho 青色大好きなイラストレーターです。普段はソーシャルゲーム、カードゲーム等のお仕事をメインでやらせていただいています。

pixiv

各項目のサムネイルをクリックすると、制作画面のスクリーンショットか、拡大画像を見ることができます。

1 ラフ

ラフ時点でなるべく具体的に色や光源のイメージも決めておきます。

また、後で使うので線画と色はレイヤーを分けてラフを作成します。

最初の段階でのイメージの具体性は最終的な完成度に直結するので、できる限り曖昧な部分は残さないようにします。

今回は夏の季節感という意味で、「寒そう」ではなく「涼やか」な雰囲気を目指して光源や配色を選びました。冬をイメージするときは同じ寒色でももっと彩度の低いグレー系を使うのですが、ピンク系や青でも彩度の高い青を使うことでトロピカルな雰囲気を少しでも演出できればと思います。

また、キャラクターをファンタジックなデザインにしたので、サブテーマとして「錬金術師の女の子が森の中の隠れ工房にいる」のように、ざっくりとした舞台設定をイメージしています。
(ただ、この設定を前面に出しすぎると前述の涼やかなイメージと方向が変わってしまうのであくまで添え物程度のイメージです)

2 線画

線画は基本的に細いペン(3px程度)で描いています。

線の強弱等は後で調整するので、この段階で無理に意識はしません。

3 下塗り

自動選択ツールを使って下塗りを行います。

塗り分け時に塗り残しがでないよう、実際に塗る色と違う色でいったん塗り分け作業だけ行います。

下塗りが終わったら、ラフの状態の色だけを、一度全ての塗り分けたパーツのレイヤーにコピーして重ねます。

こうしておくと、一度全体のパーツに対して同時に陰影をつけた状態の物が残るので、 個別にパーツを塗る際の影色などを選ぶときに迷いが少なくなり、全体の明度バランスが崩れにくくなります。

4 顔

まず顔周りから色を塗っていきます。

色を塗るときはできる限りパーツごとに塗り終えてから、そこから近くのパーツを順に塗るようにします。
そのほうが全体の色のバランスが崩れにくくなります。

また、作業するときは自分のイラストを左右反転したものと、引きとアップにしたものを横に表示しておいて、常に全体のバランスを確認しながら塗り進めていきます。

いったん顔の影をざっくりと塗ったら、頬の紅と白目を入れて瞳を描き込んでいきます。

キャラクターイラストは顔と髪の毛でぱっと見たときの完成度の印象が決まるので、 この作業工程から髪の毛の彩色までに全体の作業時間の半分ほどを当て、丁寧に作業をしていきます。

まつげと瞳を塗り込んでいきます。

まず瞳の中心の黒目(瞳孔)を描きます。

瞳全体の向きもそうなのですが、瞳孔と光の位置で視線がどちらを向いているかが決まるため重要なポイントです。

虹彩の下側部分の光を入れていきます。

デフォルメイラストだと意識が薄くなりがちですが、瞳はあくまで「球体」であるため、丸い立体感が出るよう意識して形を取っていきます。

瞳の中の全体に光を入れていきます。

光はスクリーンレイヤーを使い、赤黄緑青の原色を使って入れています。

これらの光をいれることでガラス玉のような質感が出て、瞳を綺麗なきらきらした球体のように表現できます。

光を足していくなどして、さらに瞳を描き込んでいきます。

細かいところですが、まつ毛と瞳の際の部分に明るいラインを入れることで、まつ毛が瞳の上に来ている立体感が出て、より説得力のある瞳の表現ができると思います。

一度目の周りの部分だけレイヤーをコピーして統合した物を作り、ぼかしフィルターを使ってひとみにぼかしを入れます。

黒目と白目の境界あたりにぼかしを入れることで瞳が少し揺れた感じになり、綺麗な瞳の表現ができます。

瞳だけ塗り込んでいるため瞳周辺との塗り込み具合のバランスの悪さが気になってきたので、このあたりで瞼の影なども塗り込んでいきます。

こうして常に周りのパーツとのバランスを見ながら、一度大体塗り終わったと思ったパーツであっても必要とあればその都度調整を重ねていきます。

5 髪

髪を塗り始める前に全体のバランスが気になったので、背景の色を変えたり影を置く場所を調整します。

常に全体の引きの画像を表示していると一部のパーツを描き込んだことによるバランスの崩れや違和感がわかりやすくなるので、気付いた時点で納得いくまで調整しています。

逆光を表現をしていたのですが、顔の右頬の部分が不自然に光りすぎているのが気になってきたので先に調整をしています。

髪の毛の色を塗り始めます。

まずはざっくり影をつけて、頭の立体感がわかるようにしていきます。

更に塗り込んでいきます。

髪の毛を塗るときはつむじの位置を起点に、髪の毛の束の塊がバナナの房のように重なっているようなイメージで塗っていきます。

光を入れていきます。

逆光で髪の毛がきらきら透き通っているようにしたかったため、 後ろ髪をはじめとして、明るい部分はほぼ白に近いくらいの色にしています。

更に髪の毛に細かく色を足して立体感を出していきます。

また、このとき腕周りが気になったのでついでに塗り直しをしています。

6 全身

顔以外のパーツを塗り始めます。

この時は髪飾りを後回しにしていますが、基本的には上から順に顔に近いところから塗っていきます。

背景の色に対してキャラが浮いている気がしたのでついでに色を直しています。

さらに塗り込んでいきます。

服のしわなどを塗るときは必要以上に濃い影を重ねたりはせず、できる限り少ない色でしわの形で立体感を出すようにしたほうが全体の印象が汚くなりません。

書き込んでいる最中に、やっぱり背景の色が全体で見たときにバランスが悪く感じたので変えています。

光の綺麗さが今回のテーマであるため、最後まで全体の色バランスは四苦八苦しつつ調整を重ねています。

塗り込んでいきます。

さらにもう一度全体の光源バランスを調整しました。

このあたりで今回の最終的なイメージが固まったため、以降の作業はこの時点で作った明度バランスを維持したまま作業を進めます。

ここでいったん、キャラクター部分塗り込みを終えておきます。

この後も細かい調整を重ねることになるので、背景とのバランスを見るためにあえて完成しきっていない状態で背景作業に移ります。

7 背景

背景のパーツを塗り込んでいきます。

背景の場合は基本的に手前側にあるもの程はっきりと描く必要があるため、先に手前側から塗ります。

より一層塗り込んでいきます。

遠近感を意識して、手前にあるものはコントラストをなるべくはっきりと描きます。

背景や小物などはキャラクターより目立ってはいけないため、彩度などはキャラクターよりは若干落とします。

ここで全体の塗り込み作業を終了します。

ここからはひたすら全体のバランスを取る作業と、細かいところの見栄えを良くする作業を始めていきます。

当初のイメージにあった、逆光と右からの木洩れ日の光を入れていきます。

光と影はできる限りコントラストが強いほうが絵としてみたとき全体の締まりがよくなるため、「やりすぎかな?」と思うぐらいに光と影はざっくり入れたほうが良いです。

8 仕上げ

線画を上から補強します。

光っている部分や、浮いているように見えてほしいパーツの線画を上から明るい色で上書きしています。

単純な色トレスでも良いのですが、この方がより印象的にここのパーツが際立つので手間でも丁寧に入れていきます。

また、この時ついでに気になった部分の線画の強弱を付け直しています。

遠景に当たる背景部分にぼかしフィルターをかけて遠近感を出します。

また、後ろの草木の部分の主張が強すぎる気がしたので、上から青色をスクリーンで足して遠近感を出します。

肌に赤みを足すために、オーバーレイで赤色を肌色の上にだけエアブラシで重ねます。

全体的に色が濃すぎてくどく感じたので、最後に全体の色味を若干明度を上げて薄くしました。

完成です。

完成イラストを見る



作品との一体感を保ちながらダイナミックに制作できるWacom Cintiq Pro 24は世界トップクラスの色精度とペンの追従性を実現するプレミアムな4K対応の液晶ペンタブレットです。

製品詳細をみる

の検索結果 : 0件のページが見つかりました。
もっと見る