Product
製品から探す

  • Wacom MobileStudio Pro
  • Wacom Cintiq Pro
  • Wacom One
  • Wacom Intuos Pro
  • Wacom Cintiq
  • Intuos
  • Bamboo Smartpads
  • Bamboo Stylus

Category
タイトルタグから探す

  • 製品の選び方
  • 活用ガイド
  • Sculpting with Wacom
  • Drawing with Wacom
  • イラストテクニック
  • ~あの作品の制作環境が見たい~
  • ペンタブレット活用事例
  • Bamboo Blog
  • 写真に絵を描く!フォト・ドローイングのススメ
  • 教育現場での導入事例
  • デジタルペンのおしごと図鑑

Category
カテゴリから探す

  • イラスト
  • アニメーション
  • マンガ・コミック
  • ゲーム
  • ウェブデザイン
  • グラフィックデザイン
  • デザイン
  • ムービー
  • 3DCG
  • フォト
  • コラージュ
  • お絵かき
  • ビジネス
  • ナビゲーション

イラストテクニック第164回/イチハルネ

第164回は、イチハルネさんの登場です!CLIP STUDIO PAINTを使ったイラスト作成過程を紹介します。

イチハルネ デザイナー/イラストレーター。
ゲーム会社に数年勤務後、現在Web関係。
イラストはキャラクターものをメインに、幅広くお請けしています。
Twitter
Pixiv

各項目のサムネイルをクリックすると、制作画面のスクリーンショットか、拡大画像を見ることができます。

ラフ

子年の1月ということで、ネズミの女の子を描きます。
新年らしさのポイント3点、「白系」「さわやかで華やか」「前進感」を念頭に、イメージが崩れないように装飾を足していきます。
制作中に迷ったら、この3つの基準に照らし合わせて考えます。
迷うのをどれだけ防ぐかが、ハッキリした絵にするためと、作業時間の短縮につながるので大切です。

全体を見ながら進めるために、ウィンドウ>キャンバス>新規ウィンドウで、別のモニタに全体像用のウィンドウを表示しています。
(フリーソフトを使ってモノクロverも同時に映しています。)

■女の子
必ず素体を描いてから服を着せていきます。
キャラクターの小柄さを表すために、耳を大きくする分、スカートでバランスを取ります。
干支らしく白をベースに、赤を入れていきます。
花やフリルはボリュームを出すために便利なモチーフなので、積極的に使っていきます。
手足の細さを際立たせるように配置していきます。
装飾を足す時は色だけでなく、密度でのコントラストも意識していきます。

■土台部分
今回はキャラクターの全体像をイラストで見せたいので、背景を土台に置くようにしてフィギュア(ヴィネット)風にします。
チーズ型のタイルに、門松でネズミらしさと正月らしさを出します。
キャラクターを盛り上げるためのものなので、ポーズに合わせてモチーフを足してバランスを取っていきます。

正月モチーフをちりばめます。
土台が少し寂しいので、大きめのパーツを取り付けます。

ラフの時点で装飾や加工を詰めます。
加工・装飾・人+台座ラフ・壁紙(背景)のフォルダに分けて、後で使います。

■加工フォルダ
画面全体に効果をかける用(オーバーレイやテクスチャ等)のレイヤーをまとめるフォルダを作成します。

■装飾フォルダ
紙吹雪や光の粒等の装飾用のレイヤーを入れるフォルダを作成します。

■壁紙(背景)フォルダ
キャラと土台より後ろの装飾用のレイヤーを入れるフォルダを作成します。

線画作成

ここから先はキャラと土台部分でフォルダを分けて作業します。

5pxの[ざらつきペン]を使って進めます。
重なってわかりにくいところや、後々調整するかもしれないところは新規レイヤーを作成してレイヤーを分けておきます。
隠れてしまってわからない体の部分を意識するためのガイドを作ることもあります。
一部の装飾は線画を描くと必要以上に強調されてしまうため、塗りで描写します。

キャラクターの線を描き終えたら、選択範囲でキャラクターの外側を選択>反転で塗りつぶして、シルエットを作成します。
背景の線を描くときに、キャラクターの位置がわからないとバランスを取りづらくなり、どれがどの線かわからなくなりがちです。
そうした際にシルエットがあると解決します。

背景のキャラに重なる部分は、後々何かに使うことが無ければ大まかに描きます。

下塗り

線画の色をいったん統一します。

線画フォルダを参照レイヤーに設定して、塗りつぶし系のツールで下塗りをします。
レイヤーはパーツごとではなく、色ごとに作成します。
描き込みの際に色が増えるので、色数は少なくして面積の比率に注意します。
レイヤーを増やすほどではない面積の場合、[小物レイヤー]にまとめます。

また、目と透け素材は必ず個別に作成します。

描き足しレイヤーを作ります。
これは、例えば水玉やボーダー等の、細かな装飾などを1枚のレイヤーでまとめて作業を行うレイヤーです。

複数の色が入っているレイヤー用に、同じ色のみを選択する塗りつぶしツールと選択ツールを作っておくと便利です。
(これがあれば、下塗りレイヤーは1枚でも良いかもしれません)

透け素材を描いていきます。透明度を低くしたレイヤーを使って、布が重なっている部分を表現します。

目は毎回試行錯誤しています。
目力が他の箇所に負けないように明暗や色の差をはっきりさせます。

1.目の下部に少しだけ明るい色、影、瞳孔を描きます。

2.線画フォルダの上にハイライト用のレイヤーを作ります。

3.スクリーンで、ポンポンと置くように色を入れます。
スクリーンとオーバーレイでは入れた光の粒の表現も変わるので、色々試します。
このときは[主線も水彩も厚塗りも一本でやる怠けものブラシ(配布されているブラシ。以下、怠けものブラシ)]も使います。

4.オーバーレイで瞳部分に色味を入れます。

線画レイヤーの色を馴染ませたり、まつ毛に色を足したりします。

描き込み

陰影用のフォルダを作成して、線画と下塗りフォルダの間に置きます。
下塗りフォルダをCtrlを押しながらクリックで範囲を選択、マスクをかけます。
フォルダは[透過]モード、中身は影(乗算)、光(スクリーン)、オーバーレイ、予備のレイヤー2枚です。

あまり拡大せずに、大まかに陰影をつけます。ラフの時のレイヤーをコピーして使う場合が多いです。
光と影はそれぞれ1~3色、いつも同じ色を使います。
灰色がかった黄色を直接光が当たるところに、影の部分は暗い青緑で空気感を出します。
光は、物の形を際立たせるように色を置きます。

陰影を整えていきます。
[エアブラシ][怠けものブラシ][透明水彩]も併用します。
陰影を終えたら髪の毛のツヤを入れますが、これは下塗りフォルダ側で行います。

影との境目に、オーバーレイで色味を足して透明感を出していきます。
線画の色を変更して馴染ませます。ある程度色ごとにレイヤーを分けます。

仕上げ

キャラクターと土台の描き込みを終えたら、非表示にしていた装飾フォルダを表示して、現在の絵とバランスを見ながら、装飾を整えて描き足します。
土台を統合したレイヤーを1枚用意して、奥行きのあるところをぼかしていきます。
キャラクターの縁取りをして印象を強めるために、編集>選択範囲をフチ取り:1pxを使って、線画と白の2枚の縁取りレイヤーを作ります。
ドロップシャドウもつけるため、灰色で塗りつぶし>フィルター>ガウスぼかしでうっすらと影を作ります。

最後の描き足しを行います。
ハイライト用のレイヤー(Hi)に、ハイライト、髪の毛のサラサラ感、奥行きの表現ための白い線を境目に足します。
エアブラシと発光レイヤーで、光を受けているところ(髪やスカート、靴等)に、ぽんぽんと色を置いてきます。

完成

最後に加工フォルダをオンにして、最終チェックをします。
レイヤー>表示レイヤーのコピーを結合して、加工をかけます。
手動でやると大変なので、オートアクションの素材をダウンロードして使用しています。→[グロー&ディフュージョン]

以上で完成となります。

<余談>
加工、装飾、陰影…等々、各フォルダの中身の構成(レイヤーの数や名前、描画モード等)はテンプレ化して、素材登録をしています。
絵が進むごとに取り出して使います。
こうすると、毎回設定する手間が省けますし、個人的に物の管理が苦手なので、モチベを下げずに済みます。
自分の苦手なことを理解して、得意なことに集中できるように対策をしておくことが大事だと思います。

完成イラストを見る



作品との一体感を保ちながらダイナミックに制作できるWacom Cintiq Pro 24は世界トップクラスの色精度とペンの追従性を実現するプレミアムな4K対応の液晶ペンタブレットです。

製品詳細をみる

の検索結果 : 0件のページが見つかりました。
もっと見る