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CoreMeeting
時代を牽引するトップクリエイターと、
ペンタブレット開発者による連載対談Core Meeting(コアミーティング)、
第3回は、ワコムブランド製品事業本部にて製品開発を担当する玉木が、
イラストレーションに留まらず、幅広くグラフィックの世界で
ジャンルを問わない活躍を見せるファンタジスタ歌麿呂さんに話を伺った。
Cintiq Companionは、そんなプロのためのクリエイター専用機です ブランド製品事業本部 玉木宙 一年365日、毎日ペンタブレットで描いている ファンタジスタ歌麿呂 ファンタジスタ歌麿呂: 1979年生まれ。イラストレーター/クリエイター。カラフルかつポップな作風で知られるイラストを軸に、マンガ、アニメーション、MVのディレクション、テキスタイルまでも含めた、幅広いヴィジュアル活動を展開。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • 初めまして、ファンタジスタ歌麿呂です。
  • 玉木
  • 初めまして。Cintiq Companionの開発を担当しています。今回は、歌麿呂さんのペンタブレットの使い方や、貴重なご意見を伺うことができればと思います。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • いやそんな、貴重だなんて。ただ、実際、ペンタブレットを使っていない日はないですね。一年365日、毎日、すごく長い時間ペンタブレットで絵を描き続けています。鉄人クラスと言っていいんじゃないかな(笑)。
  • 玉木
  • ありがとうございます。ワコム製品を使ってくださっているクリエイティブ系の方々は、本当にご使用時間が長いんですよね。お話を伺うと驚かされることばかりです。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • そうでしょうねえ……。僕の場合でも、一日に12時間は確実に使っていますから。それを毎日。ずっと仕事ばっかりしています。
  • 玉木
  • 歌麿呂さんのペンタブレットの使い方、作品のつくり方はどのようなものなんでしょう?
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • 基本的には下絵からペンタブレット上で描きます。仕事や作品の性格によって少し違うこともあるのですが、下絵を一度出力してアナログで着色し、それをスキャンして再度ペンタブレットで仕上げることが多いかと思います。
  • 玉木
  • デジタルとアナログを行き来するんですね。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • そうですね、時折ペンタブレット上のみで作業を完結させることもありますが、やはりもともとの出発点、絵描きとしてのベースはアナログなので。
  • 玉木
  • となると、ペンタブレットを使い始めたきっかけはどのようなものだったのでしょう?
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • 一番最初のきっかけは、デジタル独特の感覚が欲しかったことが大きいかな。最初の頃は、手描きの絵をスキャンして、ペンタブレット上でそこに色を塗ったり直したりするくらいでした。ただIntuos3からは、下絵からデジタルで作業するようになりました。そしてIntuos4が出て、描き味がものすごくアナログ的な感覚に進化して、デジタルでの描画環境にグッと入りこむようになった。
  • 玉木
  • なるほど、やっぱりアナログ感がポイントになっているんですね。われわれペンタブレットの開発陣にとっては、クリエイターの方々がアナログな感覚を残していらっしゃるところに、非常に興味を強く感じています。
(笑)その要求水準の高さ・多様さに応えるために努力しています クリエイターはみんな細かいし、わがままだし(笑)
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • クリエイターは個性も強いし、その全員が満足する製品をつくるというのは大変なことですよね。今回使わせていただいたCintiq Companionも大変だったんじゃないですか?
  • 玉木
  • 確かに大変なんですが……(笑)、でも、やりがいもあります。Cintiqシリーズはもともと、パソコンメーカーではないワコムが、クリエイターの要求に応えるためにつくった製品ですから。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • このCintiqシリーズ誕生のきっかけはどのようなものだったのでしょう?
  • 玉木
  • まず、いつでもどこでもCintiqを使いたいという声がわれわれのところにも届き始めていました。その頃はちょうどタブレットPCが出始めていたので、われわれも既存のPCメーカーとの協業を模索していたんですが、しかし、クリエイターの方々って、やっぱりちょっとレベルが違うんです。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • レベルというのは?
  • 玉木
  • たとえば絵を描くお仕事に疲れて、その疲れを取るために別な絵を描く、とか(笑)。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • わかる気はします(笑)。
  • 玉木
  • そのくらい長時間を描き続けるようなレベルになると、既存のPCでクリエイターの方々にご満足いただくようにするのはちょっと厳しい。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • 確かにそうでしょうね……。
  • 玉木
  • たとえばペン先と描き味の関係、発熱、描くためのオペレーション……いろいろな部分で問題が出てきます。こうなると、やっぱりクリエイター向けの専用機が必要だ、それならばわれわれワコムがやるしかないじゃないか、と。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • そういう物語があったんですね。確かに、クリエイターが求める性能と、一般のPCとのあいだにはかなり違いがあるでしょうね。
  • 玉木
  • そうなんです。長年ペンタブレットを製造・開発してきたわれわれとしては、そのこともよくわかっているつもりです。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • クリエイターはみんな細かいし、わがままだし(笑)
  • 玉木
  • (笑)いや、そんな。でも実際、クリエイターの方々の要求水準に対応するためには、やっぱりこれまでの経験と蓄積が必要だったな、とも思いましたよね。
プロの現場の最前線、勉強になります デジタル環境で「アナログ」を追求する、“解像度の戦い”
  • 玉木
  • ファンタジスタ歌麿呂さんが、ペンタブレットに最も求めているのはどんな要素になりますか?
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • そうですね、何になるだろう……? まず僕の場合、デジタルで作業をするときには、出来る限り解像度を高くしているんです。これを僕は“解像度の戦い”と呼んでいるんですけれども。
  • 玉木
  • “戦い”というのは?
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • デジタルのドットを感じることのないような、アナログ並みの解像度で作業するということです。例を挙げると、先日、あるアーティストのCDジャケットのイラストを担当したんですけれども。見開きのCDジャケットだったので、縦13cm、横が26cmです。でも縦が1万数千ピクセル、横が3万ピクセルあったかな。だから画像なのに、ファイルサイズが10ギガバイトとか(笑)。
  • 玉木
  • すごいですね! でも、その解像度は通常の印刷では再現できないんじゃないですか?(注: 通常の印刷は350ピクセル/cm)
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • そうなんです。描く側にとっては、印刷の解像度はドットが粗くて、とても満足のいくものではない。でもだからといって、その解像度に合わせて描くわけにもいきません。自由に描きたいときに、印刷のドットの感覚があったら厳しいですよね。これはデジタルも同じで、線にドット感があるとやはり辛い。
  • 玉木
  • なるほど……。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • 一方でアナログには、ある意味では無限の解像度があるわけです。筆の細部、見えるか見えないかの“かすれ”とか。なので、ペンタブレットで出来る限りアナログの感覚を目指し、さらにその上で、デジタルならではの表現も追求するという感じでしょうか。
  • 玉木
  • さすがというか、第一線のクリエイターの方々とお話をお伺いすると、やはりこちらもものすごく勉強になります。
開発サイドからの「アナログ」追求──「線」の境界をシームレスに 身体が“描き味”を求めている
  • 玉木
  • 実は開発サイドにおいても、いかにペンタブレット上で「アナログ」の感覚を再現するかについては、ものすごい戦いがあったりします。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • そうでしょうね。僕が覚えている限りにおいては、特にIntuos4のペンの変化は革命的でした。
  • 玉木
  • あのときは、とにかく線の境界線をどうすればシームレスにできるかということで、必死でしたね。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • 技術的に一番のポイントはどのような部分なのでしょう?
  • 玉木
  • ペン先の筆圧をどうデータに変換するかということですね。そしてやはり筆圧の分解能ですね。これがそれまでとは文字通りに桁違いになった。これは歌麿呂さんの仰る“解像度の戦い”と同じです。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • なるほど。やはり解像度が存在していることを忘れるくらいのスムーズさが必要なんですよね。やっぱり自由に、なめらかに描きたい。
  • 玉木
  • でも面白いことに、Cintiq Companionを開発していてわかったんですが、ペンの芯(ニブ)とガラスには、少し摩擦がないとだめだったりするんです。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • あ、言われるとそうかも(笑)。身体は少し摩擦というか、「描いている感じ」が欲しいんですね。難しいな。
  • 玉木
  • そうなんです、本当に微妙なものです(笑)。ですから開発過程においては、芯やガラスのサンプルをいくつか作って、並べて、触って、実際に使ってみて、これは好きとか、これは嫌いとか、みんなでいろいろと。外部のクリエイターの方々のご意見をいただいたりもしつつ、でも、それぞれの意見の違いもあったりしますし。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • それは大変だ。確かに、好みはそれぞれでしょうしね。僕らのような描き手のなかでも、いろいろと個性があるでしょうし。
  • 玉木
  • そうなんです。描き手のジャンル、描き方のスタイル、使い方によって、それぞれ少しずつ好みは変わってきます。もちろん、より技術的な側面や強度、耐久性といった部分も考慮する必要もあります。いろいろな条件のなかから、なんとか毎回、そのときの最高のものを開発提供しているつもりでいます。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • 確かに、毎回微妙に、ちょっとずついろいろ変わってきていますよね。
  • 玉木
  • 気づいていただけて、とても嬉しいです(笑)。その都度、最新のデータを勘案しつつ、進化させているつもりです。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • 今後の展開はどのようなものになるのですか?
  • 玉木
  • われわれの最終目標は、デジタルによる「紙と鉛筆」の実現です。毎日、新規研究と開発に必死です(笑)。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • 今回Cintiq Companionを使わせていただきましたが、かなりいいところまで来ているのではないでしょうか?
  • 玉木
  • ありがとうございます。そう仰っていただけるととても嬉しいですね。実際、大変な苦労を経て完成した製品なので。自信作です。
  • ファンタジスタ歌磨呂
  • 今後、さらなる展開にも期待ができる、ということですね。
  • 玉木
  • はい、ぜひ、ご期待をいただけると嬉しいです!
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