世の中にいろんなおしごとがあるなかで、具体的な職業はまだわからないけれど「とにかくクリエイティブなことがしたい!」「なにかデジタル制作に関わることをやってみたい!」と夢を抱いている方も多いはず。
この「デジタルペンのおしごと図鑑」では、ワコムのペンタブレットを使っておしごとをしている方にインタビュー!
イラストレーターやデザイナーだけでなく、思ってもいなかったところに活躍の場があるかもしれません。
第二回はアドビ株式会社、Adobe Creative Cloudを担当するマーケティング部マネージャーにお話を伺います!
アドビ株式会社 マーケティング本部
Creative Cloudセグメントマーケティング
マーケティングマネージャー 岩本崇さん
アドビは2022年でちょうど創業40周年、日本法人ができて30周年という節目の年を迎えます。元は画面で描いたものを正確に記述するポストスクリプトという技術からスタートした会社です。その後IllustratorやPhotoshopというパッケージ製品や、Creative Cloudが生まれたことでデザインツールの会社、というイメージが強いかもしれませんが、アドビは「世界を動かすデジタル体験を」をミッションに掲げ、Adobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Experience Cloudの3つのクラウドサービスで優れた顧客体験の提供を支援する会社です。デジタルにもデジタルペンにもとてもなじみの深い会社ではありますが、こちらの製品を世の中に知ってもらうマーケティングのおしごととは…?
おしごと内容を教えてください
セグメントマーケティング部に所属し、デザインツールの担当者として、Creative Cloudの中でもIllustrator、Photoshop、InDesign、Adobe Fonts、Frescoなどデザイン全般にわたるマーケティングを担当しています。製品群としても広く、ご利用いただくお客様の幅も広いので、お客様のご利用シーンに合わせたご提案するなどコミュニケーションを大事にして業務を行っています。製品やジャンルごとに各専門分野に分かれて多くのメンバーが活動をしておりますが、その中でも私は実際にお客様と向かいあってお話をさせていただいたり、どんなコミュニケーションで製品を知ってもらうかというのを考えるおしごとをしています。
このコロナ禍の中では、オンラインでのコミュニケーションを取らなければいけないように変化しました。デザインをする過程はバトンリレーのようなもので、いろいろな方の手を通って作られていくものです。アドビ製品はもともと製品コンセプトとして、オンライン上でコミュニケーションしたりデザインワークをサポートする機能を備えていました。校正などペンでデジタル上に直接書き込めるようなドキュメントや、サイン機能をもっていたので、テレワークが増えるなどの環境の変化の中で必要とされることが多くなり、コミュニケーションにおける利便性をさらに実感いただけるようになりました。
デジタルペンを使うおしごとを教えてください
私は元々はアドビ製品を利用するユーザーとして、IllustratorやInDesignを利用して印刷やデザインなどを行っていました。ご縁あって入社することになったのですが、デジタルを使うことでより表現力のある制作ができることを知り、その製品と方法を広めていくというしごとにとてもやりがいを感じました。今ももっと多くの人に使ってもらいたいなという気持ちを忘れないようにしています。
製品のエキスパートという立場であることはもちろん、自分自身が元ユーザーだからこそ、お客様と同じ言葉、同じ目線での使い方のご案内ができるように心がけています。
そんな中、プロの方はもちろん、多くの方がペンタブレットを利用して作業しているシーンを見ます。絵を描くときにはほとんどのお客様がペンタブレットを利用されているかと思います。お客様の利用シーンをよく知るためにもペンタブレットを利用してお話することもあります。
利用している機材を教えてください
普段使っているのはWacom Intuos Proです。自分の机にもペンタブレットを置いています。オンラインでの状況が多くなり、やはりペンタブレットがあると便利だなということはあります。
これからクリエイターを目指す人たちへのメッセージ
クリエイターを目指すというと特別に見えるかもしれませんが、これからの社会では、いずれの分野においてもクリエイティブなスキルは標準的に持たなきゃいけない時代になってきています。
今まではデザイナーがクリエイティブを発揮することがメインでしたが、セールスマンもお客様に対してプレゼンテーションツールを使ってよりわかりやすく伝えるためにクリエイティブ要素が必要です。人事部門においても社内に情報発信するためにわかりやすくドキュメントを作らなければならない。研究部門の方も、発表内容やマニュアルが相手に伝わるような説明の工夫が必要です。クリエイティブというのはすべてのおしごとにおいて必要になってくると思うので、そのスキルは常に磨いていっていただいた方がいいかなと思います。
また、イラストを描くならもっともっとそのスキルを伸ばしていっていただきたいです。イラストを描いて、使って説明する場面はもっと必要になってきますし得意なことが一つ増えるだけでなく、ほかのメンバーや仲間とのコミュニケーションを支えてくれると思います。 ぜひアドビのツールを活用していってほしいと思います。
パソコンを操作する道具としてマウスやキーボードなどもありますが、いろいろな表現を可能にする一番身近な文房具として鉛筆やボールペンと同じ感覚でペンタブレットを使えば、パソコンへより直感的にクリエイティブに情報を入力することができます。アドビの製品とも親和性も高いので、早いタイミングで使うことで、作りやすく、使いやすく、描きやすくなると思います。ぜひクリエイティブに興味を持って行っていただければと思います。
会社情報
- https://www.adobe.com/jp/
- 岩本崇さんのブログ記事
- インタビュー日:2022年6月15日
- ペンタブレット:Wacom Intuos Pro
自然なタッチで高精細な表現を実現するプロ向けペンタブレットWacom Intuos Pro
表現力、操作性、全てが進化したWacom Intuos Proはクリエイターのひらめきを直感的に表現する進化したWacom Pro Pen 2を搭載。これまでにない自然なクリエイティブを実現します。ハイアマチュアからプロまで、 描き味を追求し、より高精度を求める方におすすめのペンタブレットです。約8㎜の薄さでコンパクト、全サイズBluetooth接続を標準装備しています。