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イラストレーター
旭ハジメ

グスタフ・クリムトなどの作品からの影響を昇華した、平面と立体を組み合わせた独特な世界観の画風を持つ。様々なジャンルのイラストで装画家として小説に彩りを与え続け、代表的な仕事に奥泉光『ビビビ・ビ・バップ』や法月綸太郎「怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関」(ともに講談社)などの装画があるイラストレーター・旭ハジメさんによる、クリエイティブタブレット「Wacom MobileStudio Pro 16」を使ったライブペインティングを公開!

Drawing with Wacom 080 / 旭ハジメ インタビュー

『ビビビ・ビ・バップ』装画
©講談社

――旭ハジメさんが絵に取り組むようになったきっかけはなんでしょうか?
本当に最初となると、恐らく『王ドロボウJING』を読んだことがきっかけです。学校にこっそり持っていってしまうほど好きで、模写もしていました。ただ、それは落書き程度のものです。中学生になってから『ブギーポップは笑わない』をきっかけに小説が好きになりまして、そこからイラストレーターを意識し始めました。世紀末に特有のダークな世界観が表現された内容や装丁に魅せられて、だんだんと「書籍装画の仕事がしたい」と思うようになったんです。

――本格的に絵を描くようになったのはいつですか?
大学に入ってからです。理系の大学に行くか美大に行くかという選択肢があったんですが、理科以外の成績はいまいちだったので、絵を学んだ方がよさそうだという判断で、美大に行きました。少しデッサン用の塾に通ったりもしたのですが、運よく推薦をもらえまして、神戸芸術工科大学に進学しました。学科ではイラストレーションのコースを選び、サークルでは漫画研究会的な団体に所属するなど、かなり絵を描く大学生活になりました。

――大学で絵について学んだことを教えてください。
寺門孝之教授のゼミで鍛えられました。ゼミ生が毎週一枚絵を描いて見せにいくというシンプルな内容で、どんなジャンルの絵でもいいというものでした。懐が広い一方で、オリジナリティの乏しい絵を持っていくとがっかりされるという、厳しい側面もありました。よく覚えているのは、褒められた翌週に別な方向性の絵を持っていって「せっかくいいものを描けたのだから、その方向性をしっかりつかめよ」と怒られたことです。僕らのような学生はまだまだ初心者なのだから、いい方向性をつかめたら、その流れで何枚も描いた方が得られるものが多いという趣旨だったと思います。実際、一枚や二枚描いただけではひとつのテーマを学んだことにはならないですよね。

『迫りくる自分』装画
©光文社

――評価されたのはどういう絵だったんでしょうか。
グスタフ・クリムトのオマージュのような絵ですね。クリムトは立体と平面を混ぜ合わせたような作品を描いていて、そこから「絵は平面だからいろいろな嘘がつける」ということを学びました。もちろん最初は「クリムトのパクリじゃん」と酷評されていたんですが、着想を深めて、空間を歪めてみたり、現実には存在しない線や流れを描き込んだりしていく中で、クリムトっぽさが抜けていって評価してもらえたという感じです。

――本格的に絵に取り組み始めてみて、難しかったことはありますか?
大学に入って初めて、中学・高校の頃からクラブ活動や同人活動でたくさん絵を描いている人の存在を認識しました。自分がかなり出遅れていることが分かってショックでした。ネットでいろいろと検索してみると、若いのにとても上手くて、仕事もいっぱいこなしている作家がいて、さらに引け目を感じました。いま思えば、そういうすごい人はひと握りだったのに、周りの人みんながその人と同じようなレベルだと勝手に思い込んで、危うく足かせになってしまうところでした。自分はなんとか奮発材料にできたので、結果的にはよかったと思います。

――絵を練習していく上で気をつけていることはありますか?
絵を始める時期の早さよりも、成長し続けられるかどうかが問題だと考えています。その上で念頭に置いているのが、マンガ家の福満しげゆきさんの「60点理論」というものです。簡単に言うと、自分の価値観で100点のものを出そうとして作品を世に出せないまま何年もくすぶるのは危険だからやめましょう、ということです。100点を目指して1年間ひとつの作品をずっと煮詰めるより、60点でいいから人に見せて、それを1年間の間に何回も繰り返すのが上達の早道です。数さえこなせば、今の100点よりも1年後の60点の方が、クオリティが目に見えて上がっているはずなんです。

『猫は宇宙で丸くなる』装画
©竹書房

――商業活動をするようになったきっかけは何でしょうか?
卒業後、上京してアルバイトをしながら出版社に持ち込みをしまして、それをきっかけに仕事をもらえるようになりました。正確には、それ以前にも自分のウェブサイト経由で一回仕事をもらったことがあるのですが、それはそれっきりでした。ウェブサイトをやっていれば仕事の連絡が自動的に入ってくる……などということはなくて、自分から積極的にアピールしていくことが重要なのだと痛感しました。

――デジタル環境で制作されるようになったのはいつ頃でしょうか?
大学入学後です。どんな絵を描いてもいいというところだったので、アナログを選択することもできたのですが、絵の具を使うのは煩わしいなということで、MacとPainterを導入してデジタルを始めました。実はこの頃は、Painter使いで有名な寺田克也さんに憧れていて、真似をしていたんです。卒業前後からPhotoshopで仕上げをするようになり、最終的にPhotoshopのみで制作工程が完結するようになりました。現在の制作環境は、Windows10のPC、Photoshop CC、Wacom Intuos Proです。

――今回使用したWacom MobileStudio Proの使い心地はいかがでしたか?
想定していたよりも軽かったですね。軽さに対してスペックが高くて、今回は50枚くらいレイヤーを作りましたが、特に動作が遅くなるようなことはありませんでした。それから16インチというサイズ感の使い勝手がよく、途中でやたら拡大して作業をしたりする必要がなかったことも嬉しかったですね。帰省や出張、旅行など、比較的長い期間外出する際にはぜひ持っていきたいと思わせるデバイスでした。

『怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関』装画
©講談社

――今回の制作イラストはどういうコンセプトで描かれましたか?
「ものにあふれた部屋」とWacom MobileStudio Pro 16を描くというのがコンセプトですね。作中のモニターとタブレットが画面共有をしているという設定にしました。画面上は見えない猫の顔がモニターを通じて見られるなど、デジタルならではの演出をしています。実は、画面の猫と本物の猫の輪郭が違うんですが、現実と絵画の違いというような視点も盛り込んでみています。そうかと思うと、床が崩れて宇宙になっていくという空想的なイメージを表現したりなど、いろいろと遊んでみました。普段は仕事上の制約が結構あるんですが、今回はそういう制約がなかったので、いつもはできないようなことを表現できたのが楽しかったです。

――最後に、今後の展望をお願いします。
書籍装画の仕事にさらに邁進していきたいです。これまでは自分の中に蓄積がなかったので、いわゆる書籍装画のお約束のようなものを過剰に意識して、枠に収まってしまっていたと感じています。経験を積んできたことで、どういうところで冒険ができるかがなんとなく見えてきたので、そこでもっと工夫をして、よりインパクトのある書籍装画を作っていきたいです。

取材日:2018年1月18日
インタビュー・構成:村上裕一(梵天)



画像をクリックすると今回制作した作品をご覧いただけます。

旭ハジメ
神戸芸術工科大学イラストレーション科卒業。グスタフ・クリムトや笹井一個に傾倒し、平面と立体を組み合わせた、独特な世界観の画風を持つ。シュルレアリスティックなものからコミカルなものまで様々な作品を描き分け、装画家として小説に彩りを与え続けるイラストレーター。代表作に奥泉光『ビビビ・ビ・バップ』や法月綸太郎「怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関」(ともに講談社)、瀧羽麻子『ハローサヨコ、君の技術に敬服するよ』(集英社)、『猫は宇宙で丸くなる』(竹書房)などの装画がある。

旭ハジメ ポートフォリオ
twitter:@hajime_a

Wacom MobileStudio ProはCreativeツールとペン、そしてWindows OSを搭載。2D、3Dソフトウェアをシームレスにつなげる処理能力を兼ね備え、どこでもスタジオ環境を実現できるクリエイティブタブレットです。

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