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Webデザイナー/ボカロP
GYARI

『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』や『ボーカロイドたちが〇〇するだけ』などボーカロイドやボイスロイドを使ったジャズセッションによる楽曲を得意とするボーカロイドP(ココアシガレットP)として知られるクリエイターGYARIさんによる、液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro 24」を使ったライブペインティングを公開!

Drawing with Wacom 084 / GYARI インタビュー

――GYARIさんはボーカロイドPとして、音楽もイラストもご自身で手掛けた作品を数多く発表されていますが、なぜそのようなスタイルで活動をされる様になったんですか?
小さい頃から子どもピアノ音楽教室みたいなものに通っていたんです。その一方で絵を描くことも大好きで、中学生の頃にはよくルーズリーフに友だちをネタにしたマンガを描いていましたね。高校では吹奏楽部とマンガ研究部を兼部して、漫研の有志と地方の同人イベントに参加したりしていました。大学でもジャズ研究会とマンガ研究会の両方に入っていたのですが、ちょうどその頃にボーカロイドが流行りだして……。

――曲が作れて絵も描けるならやることはひとつ!みたいな感じですね。
当時、ニコニコ動画にアップされるボーカロイドの曲には、ジャズっぽいアレンジのポップスとかはあったのですが、楽器でアドリブを回すような本格的なジャズの曲がなかったので、それなら自分で作ってみよう! と思ってゲーム『AIR』の曲をアレンジした「夏影 Vocaloid JAZZ version」という動画を公開したんです。そこから「ココアシガレットP」と呼ばれるようになって、ジャズ曲を作るボカロPとして活動するようになりました。自分の趣味活動がすべてボカロでまかなえてしまうので、そのままずっと続けているうちに、ボカロ活動の人脈からお仕事をもらうことも増えてきました。

ボーカロイド個人作品「Yellow(livetune)カバー」動画イラスト
illustration by GYARI © Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

――普段はフリーのWebデザイナーとしてお仕事をされているんですね。
大学の工業デザイン学科でビジュアルデザインを専攻していて、デザインに関わる仕事をしたいと思い、上京して小さなWeb制作会社に就職したんです。そこでWebデザイナーとしてサイト制作のほか、Webサイトに使われるイラストやマンガを描いたりしていましたが、会社の仕事が忙しくて個人的な創作活動まで手が回らなくなってしまったので、3年目に独立してフリーになりました。

――デジタルで絵を描き始められたのはいつ頃からですか?
中学生の時に「これからはパソコンの時代だから」といって父がノートPCを買ってくれたんです。兄が美大生でペンタブレットを使っていた影響で、高校生になってFAVO(F-410U)を買い、バンドルされていたAdobe Photoshop Elementsや、当時流行っていたお絵描き掲示板で絵を描き始めました。マンガもデジタルで描けるとよかったんですが、その頃はやり方がよくわからずGペンと丸ペンで紙に描いていましたね。

――そこから現在に至るまでのペンタブレットの遍歴はどのような感じですか。
高校の間にPCはノートからDELLのデスクトップに変わりましたが、ペンタブレットは大学卒業に至るまでFAVOを使い続けていました。就職して新しいPCを買ったのを機に、「そろそろIntuosに行ってもいいんじゃない?」と思って、Intuos4 Mediumを導入しました。会社ではマウスがメインだったので、家から持っていって仕事に使ったりもしましたね。その後、フリーになってからネットでCintiq 13HDを見て、「これだ!」と初めての液晶ペンタブレットを衝動買いして今に至ります。ペンタブレットは絵を描く以外にも、作曲で音の波形を編集するときにも便利ですね。

――現在の制作環境はどのようなスペックですか。
ドスパラのBTOマシンで、CPUはCore i7-5820K(3.30GHz)にメモリ16GB、256GBのSSDと1TBのHDDを搭載しています。モニターはLGの27インチ4KとAcerの24インチを繋いでデュアルモニターで使っています。4K解像度を活かすために、グラフィックボードも奮発してGTX1080Tiを増設しました。作曲からイラストやゲームまで、基本この1台で完結している感じですね。

――作画ツールはこれまで何を使われてきましたか?
最初はAdobe Photoshop Elementsで描いていて、大学の教材でAdobe CS2を使うようになり、SAIのβ版が出てからはSAIで描いていました。しばらくして、周りでCLIP STUDIO PAINTがいいよという声を聞くようになり、体験版を使ってみたら機能が豊富でよかったので、そのままメインのツールとして使い続けています。

ボイスロイド個人作品
「何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン」
動画イラスト
©2017 AI,Inc. All Rights Reserved.

――GYARIさんの創作活動としては、最近では『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』の動画が大ヒットして話題になりましたね。
ボーカロイド界隈が一時期に比べて落ち着いているので、何か新しい物をやろうとしたんです。ボイスロイドはゲーム実況動画などでよく使われている「喋らせるソフト」なのですが、一部でボイスロイドに「歌わせている」人たちがいて、これは面白そうだと思って自分でもお試しで作ってみたのが『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』の動画だったんです。それが予想外にウケて……その前に作った「ボーカロイドたちが〇〇するだけ」シリーズの動画も自分の中ではかなり再生数が多いほうだったのに、それを軽々と超えてしまいました。

――バーチャルYoutuberの猫宮ひなたとのコラボも大きな話題になりましたね。
『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』のおかげで色々な連絡をいただく様になって、猫宮ひなたちゃんとのコラボや動画への楽曲提供もそのひとつですね。コラボ動画の『何でも言うことを聞いてくれるヒナタチャン』で、さらに多くの人に知ってもらって、本家の動画の再生数にもブーストがかかりました。最近発表された、猫宮ひなたグッズにもイラストを描いたりしています。

――『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』はすごくユニークな作品ですが、どんなコンセプトで作られたのですか?
ボイスロイドの「琴葉 茜」は関西弁を使うキャラなのですが、元々は「〇〇するだけ」シリーズとして、関西弁で「せやな」というだけのネタとしてスタートして、そのオチとして「あほくさ」という一言を言わせたかったんです。「せやな」からの「あほくさ」の間に何を入れようかと考えた時に、ちょうどTPSゲームの「PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)」が流行っていたので、それで「有名実況者になりたい」「せやな」みたいなやりとりにしようという発想で今の形になりました。

「Vtuber猫宮ひなた」エンドカードイラスト
©NekomiyaHinata

――楽曲の動画はどのような工程で作られているのでしょうか。
まず頭の中で「こういう展開にしよう」というイメージがあって、そこから曲を作って、そこに絵を当てはめていきます。『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』は同人誌も出していますが、実は入稿日の関係で、同人誌のほうが動画より先に完成しているんですよ(笑)。

――実は同人誌が動画の絵コンテ的な存在だったんですね。同人誌も動画もすごくデザインされているのを感じますが、素材となるイラストはどのように描かれているんですか。
最初にラフレイアウトを作って、そこからキャラクターごとにバラバラに絵を描いていきます。動画の素材として使うためには、それぞれ分かれているほうが扱いやすいので。その後、動画編集ソフトAdobe After Effects上で完成したキャラクターの絵を組み合わせてから、全体のデザインを調整していきます。同人誌やCDのジャケットアートも同じ流れですね。

――以前、ご自身のサイトで公開されていたイラストメイキングで、楽器の作画に3DCGを使われていました。今回描いていただいた絵でもギターに3D素材を使われていますね。
CLIP STUDIO PAINT EXで3DCGオブジェクトを線画の様にレンダリングできる「3DLT機能」が使えるようになってから、作画時間を短縮するために3D素材を活用するようになりました。『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』では、さらに手描き感を強調するために3D素材を元に手でトレスして作画するなど、作品のテイストに応じて3D素材の使い方を変えたりもしています。背景はまだパース定規を使って描くことが多いですが、簡単な建物とかは自分でモデルを作ってみようかと思い始めているところです。

――3DLTの描線をカスタムブラシに置き換えることで、すごく手描き感が出ている気がします。カスタムブラシはよく作られるんですか?
けっこう作りますね。基本的にはCLIPで配布されているカスタムブラシを基にアレンジするのですが、やっているうちに別ものになったりします。ブラシの線を変えると、それだけで絵のテイストが変わって見えるので、アニメ塗りっぽく見せたい「ボーカロイドたちが〇〇するだけ」シリーズではデフォルトのGペン、『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』はザクザク描きたいのでボールペン風のカスタムブラシと、作品毎のテーマに合わせて使うブラシも変えています。今回描いた絵では、イラストレーターのredjuiceさんが配布しているブラシセットの「鉛筆R」というカスタムブラシを使いました。

――お話を伺うと、かなりデジタルツールをクリエイティブワークに活用されている印象です。
デジタルはやり直しが効くのがいいところですが、アナログと違っていくらでもやり込めてしまうので、作業が終わらなくなるんです。だから動画を作る時には、最初の段階で「この作品はシンプルな線画に1色だけ色を付ける」といった感じに、スケジュールに間に合うような絵のクオリティやテイストを決めて、それに合わせて素材を量産するようにしています。

ボーカロイド同人作品「Re-rrrepeat!!!」ジャケットアート
illustration by GYARI © Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
©VOCALOMAKETS Powered by Bumpy Factory Corporation.
HELLO KITTY:著作 株式会社サンリオ
©1976,2018 SANRIO CO.,LTD.TOKYO,JAPANⓌ
©2009,2018 SANRIOWAVE Co.,LTD.Ⓛ

――GYARIさんが作品を作る上で特に意識していることはありますか?
動画を作る上では、再生途中で「戻る」ボタンを押されてしまわないように、見る人に飽きさせない構成にすることと、あまり身内ネタに走らず、初見でも内容が理解できるような作りにすることを意識しています。また、職業がデザイナーなので、やりたいテーマに合わせてテイストを変え、作品ごとにきちんと統一された世界観でまとめることを心がけています。

――今回、初めて新しいWacom Cintiq Pro 24を使って絵を描かれてみた感想はいかがですか。
Wacom Pro Pen 2のフェルト芯の描き心地がすごくいいですね。ペンの反応もよくて、描きたい線の調子にあわせてCLIP STUDIO PAINTのブラシ設定で筆圧曲線を細かく変更しながら作業していましたが、どんな設定でも違和感がありませんでした。画面も大きく精細で、いつも頻繁に拡大縮小してしまうのですが、その必要がないくらい快適に描くことができます。Cintiq 13HDをだいぶ長い間使っていて、そろそろくたびれてきたので、こうして新しいものを触ると欲しくなりますね(笑)。

――これから先、GYARIさんが創作活動でやっていきたいことはありますか?
ユーザーとしても作り手としてもニコニコ動画が好きなので、そこを足場に、自分が作りたいものを好き勝手に作っていきたいですね(笑)。クライアントワークになると、どうしても自分の意図とは違うことも出てくるので、商業活動はあまり意識していません。とはいえ動画の再生数は伸ばしたいので、自分が作りたいものとユーザーが求めるものの真ん中くらいを狙っていければいいなと思っています。

――最後に、GYARIさんにとってペンタブレットとはどのような存在か教えてください。
ずっと使い続けてきているものなので、これ無しでは創作活動ができない、相棒のようなものです。これからもペンタブレットと、ボイスロイドやボーカロイドを使って面白い動画を作っていきたいと思います。

取材日:2018年5月25日
インタビュー・構成:Shinsuke HIRAIWA



画像をクリックすると今回制作した作品をご覧いただけます。

GYARI
1986年生まれのWebデザイナー。Web制作会社に3年間勤め、2012年10月よりフリーランスに。2008年から音声合成ソフト「ボーカロイド」を用いた楽曲をニコニコ動画に発表し、ボカロP「ココアシガレットP」の名でも知られる。楽曲は主にグルーブ感あふれるジャズセッションのスタイルで、そのクオリティの高さからボカロジャズの第一人者として多くのファンを獲得している。投稿する動画では自らイラストから演出・編集まで手掛ける多才ぶりでも注目され、2017年末に発表した『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』の動画はYoutubeで539万再生(2018年6月時点)を数え、世界中から注目を集める大ヒットとなっている。

GYARISUTA!
⇒ twitter:@gyari_

作品との一体感を保ちながらダイナミックに制作できるWacom Cintiq Pro 24は世界トップクラスの色精度とペンの追従性を実現するプレミアムな4K対応の液晶ペンタブレットです。

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