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イラストレーター
焦茶

80年代のポップアートの雰囲気と日本画の様な色彩を合わせ持つ、魅力的なイラストが目を引く若手イラストレーター焦茶さんによる液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro 32」を使ったライブペインティングを公開!(2018年11月7日撮影)

Drawing with Wacom 090 / 焦茶 インタビュー

焦茶さんのペンタブレット・ヒストリー

KAEDE HIGUCHI 1st Live "KANA-DERO"メインビジュアル
©2017 Ichikara Inc.

――焦茶さんがデジタルで絵を描かれるようになった経緯は?
もともとデジタルイラストには憧れをもっていましたが、自分で描き始める時にアナログに近い感覚で描けるのは画面に直接描くことができる液晶ペンタブレットだろう、と思って、バイトで貯めたお金でCintiq 13HDを買ったのが最初です。その後、同人誌を作り始めてから、初めての夏コミの後にWacom MobileStudio Pro 16に買い替えました。

――現在の作画環境はどのようなものですか。
最近、Wacom Cintiq Pro 32に替えて、PCもWacom Cintiq Engine Xenonにしました。あまりPCに詳しくないので自作は難しいですし、配線も面倒なので、Cintiqの裏側にカチッとはめるだけで設置できるのはよかったですね。ツールはCLIP STUDIO PAINT PROを使っています。

――Wacom Cintiq Pro 32の使い心地はいかがでしょう?
大きく描けるのはいいですよ。イーゼルに立てたキャンバスみたいに使うと、すごく描きやすいです。画面が小さいと、絵を拡大しても作業領域は狭いままじゃないですか。Wacom Cintiq Pro 32だとどれだけ拡大してもストロークしやすいサイズで描けるのが、本当に使いやすいですね。ラフも勢いで描くことができるので、作業が速くなると思います。

焦 茶 さ ん の 作 業 環 境

Wacom Cintiq Pro 32にWacom Ergo Standを装着、画面を立てたイーゼルスタイルで使っている。メインPCは液晶ペンタブレット本体の裏側に合体させて使用するWacom Cintiq Pro Engine Xeon(CPU:Intel Xenon E3-1505M V6/GPU:NVIDIAR QuadroR P3200/RAM:32GB)。机の上に置いてあるのはWacom MobileStudio Pro 16。作画には基本、CLIP STURIO PAINT PROを使っている。

――Wacom Pro Pen2や、画面の描き味はどうですか。
以前は画面にペーパーライクフィルムを貼ったりしていましたけど、Wacom Cintiq Pro 32は最初から摩擦感もよくて、描きやすいです。ペン先のズレもないので捗りますね。芯は標準芯を使っていて、ペンのサイドスイッチは使わないので設定でオフにしています。ペンに要望があるとしたら、ずっとデッサン用の鉛筆に慣れているので、もう少し細くなってほしいくらいですね。

――作画中、タッチ機能やWacom Express Key Remoteも活用されていました。
Wacom Cintiq Pro 32にしてからキャンバスの移動や回転に使うようになりました。Wacom Express Key Remoteも革命的で、[取り消し]や[ブラシサイズ変更]などのショートカットを登録して使っていますが、何よりも少し離れて絵を見ながら操作できるのがいいですよ。

焦茶さんのクリエイティブ・スタイル

――普段のお仕事ではどのような作業工程で描かれていますか。
ラフからデジタルで作業しています。大ラフはクロッキー帳にアナログで描いたり、iPad Proで描いたりしますが、形にしていく作業はPC上でCLIP STUDIO PAINTを使います。ただ、最近はちょっと新しさが欲しくて、ラフに色をつけた絵をインスタのフィルターとか写真加工アプリで加工して、その色味を絵にとりいれたりもしています。

「to sky」プライベートワーク
©焦茶

――焦茶さんのイラストは鈴木英人の様な80年代のポップアートを思わせる線の使い方をしています。
日本画をやっていたので、油絵みたいに厚塗りするよりも線を描くほうが得意なんです。美術予備校で色々な絵に触れた時に、吉田博とか若冲とか、鈴木英人、わたせせいぞうみたいなパキッとした描き方をしている画家をたくさん見たんですけれど、ネットのイラストにはそういう感じの絵が少なくて。やるならこれだろうと考えて、日本画的な色彩と組み合わせたのが今の画風のベースになっています。

――色の境界線を使った絵を描くためのポイントがあれば教えてください。
背景は線だけでも見られる様に描いています。見せたい部分は細かく、それ以外の部分はベタっと塗るみたいな密度のコントロールは意識していますね。キャラクターの境界線などは、すごく早いスピードで物の形を描くクロッキーの手法を輸入していて、それを下地にして拾える線を描いていきます。勢い重視で、線がよければそれでいいと思っています。「水彩境界」みたいなツールの機能を試したこともありますが、手で描いたほうが気持ちいいなと思って。

――撮影した写真を使って背景を描かれているものもありますね。
作品によって変えていますが、写真の色をいじるだけだったり、切り貼りしたり、色々ありますね。写真をトレースして線画を描くのは、情報の取捨選択に頭を使うので、すごく時間がかかるんですよ。よほど写真が決まっていないと、キャラクターとあわせるのも難しいので、最近は1から描くことの方が多くなっています。

ワ ン ポ イ ン ト テ ク ニ ッ ク

焦茶さんの絵の特徴は、実線で描かれる影やハイライトの境界。[塗りつぶし(他レイヤーを参照)]ツールと[下のレイヤーでクリッピング]を使い、基本となる塗りの上に乗算レイヤーを重ねて影部分を塗っていく。
ドローイング動画の後半(14:30ごろから)では、全面塗り潰したレイヤーを[差の絶対値]などで重ねて色調補正することで、塗り終わった部分の色の調整を繰り返す。明暗や粗密のバランスは線画の段階でほぼイメージが完成しているが、色は最後まで試行錯誤を重ねているのが見てとれる。焦茶さん曰く「レイヤーの数だけ悩んでいる」とのこと。

――影やハイライトの色はもちろん、全体の色味の調整にすごく手間をかけていますね。
キャラクターの基本色の上から、環境光を再現する様に乗算でオレンジを被せたり、普通に物体の影を入れたり、そういう積み重ねをしてから壊すパターンが多いかもしれません。基本色と逆の色をつかって遊びの影を入れたり、背景色を薄くした色をそのまま乗せたり、試行錯誤しながら手を加えていきます。絵の上に重なっているレイヤーの数だけ悩んでいるので。

「朝比奈うさぎの謎解き錬愛術」(新潮文庫NEX)表紙イラスト
©新潮社

――作風からすごくフラットな線なのかと思いがちですが、実はすごく勢いのあるストロークで描かれているのに驚きました。
作画オタクなので、アニメーターの描く原画の線が大好きなんです。絵のかっこよさは、線と色でほぼ決まってしまうんですよね。吉成曜さんや中村豊さん、本田雄さんなどのすごく動く絵を見ながら、そのエッセンスを自分の絵にとりこめればと思っています。プロのアニメーターの絵は画面の作り方がぜんぜん違うので、構成力も参考になりますね。

――作画中、立ち上がって絵を確認していましたが、全体のバランスで一番大切なのは?
明暗と色のバランスですね。ライティングが絵で一番、訴求力が高いと思います。あとは色の面積比だったり、線の粗密だったり……本当に目立たせたい物の順番。簡単に言えば、手前・中間・奥とレイヤーが絵から見えるくらいじゃないと立体的にならない。大切なのは、どこから順番に見せていくかという視線誘導ですね。予備校時代に培われたことですが、パッと見て違うと思ったら、何がダメなのか考えるようにしています。

焦茶さんのクリエイターズ・ストーリー

「重力アルケミック」(星海社)表紙イラスト
©Star Seas Company

――焦茶さんがプロのイラストレーターを目指して活動を始められたのは?
デジタルで絵を描き始めて、当時一番好きだったアニメ『アイカツ!』の二次創作絵を描きまくっていたら、だんだんコツが掴めてきて。その内にネットを通じて商業の依頼もいただけるようになりました。最初は「SNOW MIKU 2017」のビジュアル、それから柞刈湯葉さんの小説『重力アルケミック』(星海社)の表紙イラストですね。

――仕事として絵を描くようになって、何か変化はありましたか?
人から求められる絵と、自分の描きたい部分をどう配合してクライアントに渡すかという部分で、客観性が培われました。仕事で制約があるぶん、反動で自分の絵を描くのが楽しくなったので、最近は「絵を描く息抜きに絵を描く」みたいなところがありますね(笑)。

――最近のお仕事はいかがですか。
小説の挿絵や、Vtuber関係のイラスト、イベントのフライヤーやCDのジャケットみたいなものを描いています。最近になって、色々な所からキャラクターデザインに興味がないかとお誘いをいただくんですけれど、興味があるか聞かれるということは、自分の絵から「やりたい」という気持が伝わっていないのかなと思って……。次の同人誌では、女の子のキャラクターの幅がどれくらい出せるのか、見てもらえるような本を作ることに挑戦しようと考えています。

――コミケやCOMITIAでのサークル活動も積極的にやられていますね。
初めて夏コミにサークル参加した時に、450部くらい刷った本が完売したんです。その頃にはTwitterのフォロワー数が20000人くらいいて、どれだけネットで知ってもらうかが大切だと思ったので、そこからイベントの度に20000人ずつくらいフォロワー数が増えるようにしようと決めて、ペースを決めてTwitterやpixiv、Tumblerに絵を投稿していました。フォロワー数もかなり増えてきたので、最近はもう少し自分を出してもいいだろうと思って、同人誌でも一般受けしそうなものと、自分の好きなものと両方描くようにしています。

「vortex」プライベートワーク
©焦茶

――焦茶さんが影響を受けた人や物があれば教えてください。
イラストレーターだと左さんやPakoさんが大好きで、あとはLM7さん、宇一さんからも刺激を受けています。デザイン的なものは、日ごろからお世話になっているデザイナーの有馬トモユキさんの影響を受けまくっていますが、最近は自分でも海外のデザイン集やPinterestを見て研究しています。あとは神保町の古書店で買う、昔の写真集。王道なところではオードリー・ヘップバーンの写真集とか、ロケーションの中で女性をかっこよく見せる視点が写真集には凝縮されているので、その技術を自分の絵に取り入れられないかと思っています。

――これからやってみたい仕事、挑戦したいことなどはありますか?
アニメのキャラクターデザインはやってみたいです。音楽活動をやっている友人も多いので、思い切って自分でアニメPVをつくっちゃうのもいいですね。服も大好きで、キャラクターには自分ではなかなか買えないような衣装を着せたいと思っているので、アパレルは挑戦したい! マンガも描きたくて、最近、少しずつ挑戦を始めているところです。本格的にイラストを描き始めてから2、3年ですが、若いと言われるのも今だけですし、失敗ができるのも若い内なので、やりたいことをやってやろうと思っています。

――最後に、焦茶さんにとって液晶ペンタブレットとはどのような存在か、教えてください。
2015年の夏、もしデジタルで絵を描こうとしなければ、そのまま日本画をやっていた可能性もありますよね。Twitterのタイムラインに流れてくる感じでイラストを描ける! となった時に人生が変わりました。ワコムの液晶ペンタブレットは、これがないと何もできない、自分の「手」です。

取材日:2018年11月7日
インタビュー・構成:平岩真輔(Digitalpaint.jp)



画像をクリックすると今回制作した作品をご覧いただけます。

焦茶
東京在住。フリーのイラストレーターとして、書籍の装丁、フライヤーイラストやジャケットアートなどを手掛ける。「SNOW MIKU 2017」雪ミクのイラストで商業デビュー。『重力アルケミック』(星海社FICTIONS)、『ミリオンクラウン』(角川スニーカー文庫)、『スカートのなかのひみつ。』(電撃文庫)、『火曜新聞クラブ-泉杜毬見台の探偵-』(ハヤカワ文庫JA)、『Fate/Grand Order 電撃コミックアンソロジー11 』(電撃コミックスNEXT)など、多数の書籍を飾るイラストは、陰影の境界線を描き込むポップなテイストと、日本画を意識したシックな色調で注目されている。最近では、人気バーチャルライバー樋口楓の初単独ライブ「KAEDE HIGUCHI 1st Live "KANA-DERO"」のメインビジュアルとCDジャケットアートを手掛けて話題となっている。

twitter:@BARD713
http://cogecha.tumblr.com/
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