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イラストレーター
ねづみどし

バーチャルライバーグループ「にじさんじ」の人気ライバー、月ノ美兎や樋口楓などのデザインを手掛けたことで知られるイラストレーターねづみどしさんによる「Wacom Cintiq Pro 24」を使ったライブペインティングを公開!(2019年7月29日撮影)

Drawing with Wacom 099/ ねづみどし インタビュー

ねづみどしさんのペンタブレット・ヒストリー

「コンプティーク」2019年1月号表紙イラスト(2019)
©2017 Ichikara Inc.

――ねづみどしさんがデジタルで絵を描き始めたのは?
ニコニコ生放送でイラストレーターのこうましろさんの「描いてみた」配信をよく見ていて、デジタルで絵がどんどん出来上がっていく過程に触発され、高校3年の夏にバイト代でBamboo(第3世代)を買いました。EASY PAINT TOOLというだけあって簡単だろうとSAIで描き始めたのですが、思ったように使いこなせないのと、受験勉強もあってしばらく放置していたんです。秋ごろになって専門学校に進路を変更してから本格的に使うようになりました。

――液晶ペンタブレットを使うようになったのはいつ頃ですか。
ずっとBambooを使っていましたが、専門学校のゲーム科の教室にCintiqが置いてあって、許可をとればイラストレーション科の学生も使うことができたので、液晶ペンタブレットの描きやすさは知っていました。フリーで仕事をするようになり、そろそろいい頃合いかなと2018年の4月頃にWacom MobileStudio Pro 13を買って、液晶ペンタブレットユーザーになりました。今年(2019年)の5月にWacom Cintiq Pro 24を導入し、今に至ります。

――現在の作画環境について教えてください。
あまりPCには詳しくないので、秋葉原のツクモで友達に選んでもらったBTOマシン(Core i7-6700/RAM16GB)にWacom Cintiq Pro 24を繋いで、iiyamaの24インチとLGの21.5インチディスプレイを合わせて3画面で使っています。ツールはずっとPaint Tool SAI(ver.1)です。他のツールも持ってはいるのですが、練習する時間が取れないのと、SAIの描き味に慣れていることもあってなかなか変えることができないですね。最新のツールに比べるとできることは少ないですが、そのへんは使いやすさでカバーできるので。

――Wacom Cintiq Pro 24の使い心地はいかがですか。
すごく描きやすいです。Wacom MobileStudio Pro 13も描き心地はよかったですが、ここまで画面が大きくなると作業中の視野が広がって、拡大して描いている以外の部分も見えるので絵のバランスが取りやすくなりました。小さい画面で描いているとどうしても前のめりになりがちですが、大画面だと引いて見ることになるので、以前より姿勢もよくなりました。Wacom Ergo Standを装着しているので、画面を立てて使うことができるのもいいですね。僕はツルツルした描き味がデジタルの魅力だと思うので、Wacom Pro Pen 2の芯は標準のほうが描きやすいです。SAIは4K解像度に対応していないのでWacom Cintiq Pro 24だとUIの表示が小さくなってしまうのですが、よく使う機能はほとんどショートカットに割り振っているので、特に困ることはありません。逆にナビゲーターを大き目に表示して常にイラスト全体を把握しながら描けるので便利に使っています。

ね づ み ど し さ ん の 作 業 環 境

ねづみどしさんの自宅の作業スペース。TSUKUMOのBTOパソコン(Core i7-6700/RAM16GB)にWacom Cintiq Pro 24を繋いで使っている。
L字型に配置した机に、サブディスプレイとしてiiyamaの24インチディスプレイ(XUB2492HSU-B1)とLGの22インチディスプレイ(22MP48HQ)を置いて、仕事用(作画資料や仕事連絡用のdiscordの表示)と娯楽用(アニメやゲーム)に使っている。

ねづみどしさんのクリエイティブ・スタイル

『生意気なお嬢様を従順にする方法』(MF文庫J)
表紙イラスト(2018)
©田口一 イラスト:ねづみどし

――普段イラストを描かれる時はどのようなワークフローですか?
まずアタリとしてSAIのキャンバスに大雑把な線だけでアイデア出しをして、いい感じのシルエットが決まったらその上からラフを描いていきます。髪の毛の流れなどもわかるようにかなり細かく描いたラフを元に下描きをしますが、ペン入れの時に悩みたくないので、あとは線をなぞれば完成というくらいまでしっかり描きこむんです。絵の中の光源を意識しながら描き進められるように、線をクリンナップする前にキャラクターを軽くグレー塗りしたり、アニメの原画みたいにラフの段階で光や影の入る場所を指定しておくこともありますね。

――塗りの工程はどのようになっていますか。
レイヤーフォルダーにキャラクター全体のシルエットでレイヤーマスクを適用して、その中でさらにパーツ毎に作った塗り分けでクリッピングしながら各部を塗り込んでいき、最後に発光レイヤーできれいに光を入れて仕上げる感じです。塗る時は一カ所を集中して塗り進めると描きこみにムラができてしまうので、肌を20%塗ったら髪を20%塗るみたいに徐々に全体の完成度を上げていって、最後に眼を塗るようにしています。最初のほうで眼を描いてしまうと、それだけで満足して絵が完成したように錯覚してしまうので……(笑)。

――確かに、今回描いていただいた絵でも瞳だけで10枚以上のレイヤーを重ねていたので、それだけで満足してしまいそうです。
塗り分けや色を乗せるスクリーンの他にも、大小のハイライトだけで4、5枚のレイヤーを重ねています。以前は瞳を描く時にただスクリーンで青を重ねていたんですけれど、発光レイヤーで線画よりも上に思い切って色を乗せたほうが綺麗なのではと考えて、今みたいな瞳の丸い映り込みを描くようにしたんです。黒い瞳には青、青い瞳には緑と、眼の色によってバリエーションがあるので、瞳を何色にするか決めているときが一番楽しいかもしれませんね。

――ねづみどしさんの塗りは、肌の透明感とチーク(頬)の赤みが印象的です。
基本的な塗りは、ベースとなる色で塗り分けたレイヤーの上に水彩ブラシで影色を塗り重ねてから、専用に作ったカスタムブラシ[bokasi]で色の境界をぼかしていきます。肌の赤みは水彩塗りの上にレイヤーを重ねてエアブラシでポンポンと赤みがかった色を置き、回りをぼかして馴染ませてから色調補正で色味を調整する感じです。

月ノ美兎 Live2D用立ち絵(2018)
©2017 Ichikara Inc.

――「にじさんじ」のバーチャルライバーやスマホゲームのキャラクター衣装など色々なデザインを手がけられていますが、キャラクターをデザインする上で特に意識することはありますか?
キャラクターが可愛く見えるように、骨格やポーズ、顔の丸さ、毛先の細かさみたいなところで「柔らかさ」をすごく意識しています。「にじさんじ」の場合はライバーさんの声や性格を考えながら表情やデザインに反映したいと思っていて、鈴谷アキさんの着物に彼が飼っている三毛猫の柄を入れてみたりとか、衣装やパーツにライバーさん本人が配信の中で話したエピソードやコンセプトを取り入れる様にしています。本人から注文されることもありますが、花言葉や石言葉とかをデザインに使ったりすると、ファンの人が意味に気づいた時の楽しみも増えるのでいいですよね。

――デザインするキャラクター毎に世界観が異なっていたりするので、ネタの引出しも必要ですね。
ファッション雑誌とか、アニメの設定画集をよく見ています。アニメの設定画集はひとつの世界観でまとまったデザインを見ることができるので、勉強になりますね。

――動いて喋るキャラクターをデザインすることで、なにか新しい発見はありましたか?
配信を見ていて、僕の絵柄はこういう顔もできるんだと教えられることがあるのは面白いですね。目を見開いてニヤっと笑ったり、すごい不気味な顔をしてみたり。普通に笑っている感じの顔でも、こういうまつ毛にしたらこんな風になるんだとか、キャラクターが動くことで改めて認識させられるので、自分の描く絵にもすごくフィードバックがあります。

ワ ン ポ イ ン ト テ ク ニ ッ ク

ねづみどしさんの描く透明感のある瞳。上下に入る特徴的な丸い映り込みをはじめ、瞳だけで何枚ものレイヤーを重ねている。
レイヤー構成は下から、塗り分け/瞳の色/下グラデ(スクリーン)/上グラデ(乗算)/瞳孔(乗算)/瞳孔のグラデ(乗算)/上グラデ(乗算)/下映り込み影(通常)/上下ハイライト(スクリーン)/瞳孔ハイライト(スクリーン)/右上映り込み(スクリーン)/右上グラデ(スクリーン)/瞳フチの影(乗算)/下半月状の映り込み(発光)/線画(通常)/瞳孔まわりの影(通常)/上映り込み(発光)/ハイライト(通常)/ハイライト周辺の光(発光)。
※動画では14:33あたりからねづみどしさんが瞳を塗る様子を観ることができます。

ねづみどしさんのクリエイターズ・ストーリー

――ねづみどしさんがイラストレーターを志すようになった経緯は?
高校1年生の時に空手部でミット打ちをしている最中に、友達が「ソードアートオンラインって知ってる?」と聞いてきて。そのまま休日に誘われて『ソードアートオンライン』と『中二病でも恋をしたい!』の録画を見せられ、初めて深夜アニメの存在を知ったんです。そこからすごい勢いでオタク文化に染まり始めて、よく落描きもするようになりました。大学受験をあきらめて専門学校に入学した時には、正直あまり将来をイメージできていなかったのですが、他の人より絵を描き始めるのが遅かった分、練習しないとはじまらないなと思って、そこから1日10数時間、絵を描く生活を続けました。

コミックマーケット95「にじさんじプロジェクト」
キービジュアル(2018)
©2017 Ichikara Inc.

――専門学校時代はどのような感じで絵を練習していましたか。
茨城の実家から東京の水道橋まで毎日2時間かけて学校に通っていて、時間がもったいないのでバスの中で風景を描いたり、電車の中でクロッキーをしていましたね。とにかく他の人よりも時間を作って練習しないと上手くなれないという気持ちで、夜9時頃まで学校に残って練習して、帰宅してからも3時くらいまで絵を描き、6時半に起きてまた学校にいくみたいな毎日でした。

――ものすごい努力ですね! 卒業後はどのような進路に進まれたんですか?
制作会社でスマホゲームの衣装デザインや、カードゲームのラフ絵や着彩をしたり、アニメの現場の手伝いをしていましたが、7カ月ほどで退職してフリーになりました。専門学校在学中からソーシャルゲームのイラストの仕事をしていて、フリーになったらまた連絡くださいと言ってくれたクライアントもあったので、あまり独立する不安はありませんでした。その頃からコミケにもサークル参加するようになり、直接、絵の感想をもらえたりするようにもなったので、やる気に繋がりましたね。

――そして現在ではバーチャルライバーの月ノ美兎さん、樋口楓さん等の「ママ」として知られるようになっています。
おかげさまで自分の名前も色々な人に認知してもらえるようになりました。最初にメールで依頼をいただいたときは、バーチャルYouuberというものをあまり認識していなくて、キズナアイさんも誰かが作ったアニメーションだと思っていたぐらいなので、「VRアイドル」とか「2.5次元」とかよくわからない言葉が書いてあるなあって(笑)。なんだこれと思いながら返信して、「詳しく聞いてみたら面白そうなので、やってみます」という感じでスタートしました。会社にいた頃にゲームの仕事でLive2D用のデータを作る経験をしていたのも後押しになりましたね。

――そして蓋を開けてみると月ノ美兎さんをはじめとする「にじさんじ」勢が予想外の大人気となりました。
あの頃は、VTuberのブームがここまで膨らむとはまったく予想できませんでしたね。ある朝、起きたらニコニコ動画にまとめが作られていて、自分の描いたキャラクターが紹介されていて。「なんで僕の絵がここに?」ってなりました(笑)。

『闇の竜王、スローライフをする。』(UGnovels)
表紙イラスト(2018)
©ねづみどし・稲荷竜/英和出版社

――以前イベントに登壇された時に「自分の絵に声が付くのが夢だった」と言われていましたが、デザインしたライバーの活躍を見てどのように感じていますか?
実際、キャラクターに声がつくところまでは想像できたんですけれど、自分と会話ができる様になるとは思ってもいなかったので、「目の前で喋ってる……!」みたいな感じで、本当にいい経験になりましたね。配信を見ていて、ライバーさんが失敗しそうになったりすると本当に心配で……。これまで味わったことがないような「がんばれ! がんばれ!」みたいな感情がわいてくるんです。僕が生まれた時にも、お母さんはこういう気持だったのかな……って思ったりします(笑)。

――完全に保護者目線ですね(笑)。 ねづみどしさんがこれから挑戦したい仕事や、やってみたいことはありますか?
背景を描いたり、世界観を構築したりするのも好きなので、キャラクターの可愛さだけでなく、そういう部分のデザイン性も認められてお仕事をもらえるようになれるといいなと思っています。いろいろな世界観を表現できるライトノベルのイラストはもっと描きたいですね。そこからゲームやアニメ、マンガにも派生していく可能性があるものなので、まずはラノベ! です。あと、女の子キャラの絵が多いので、もっとかっこいい男のキャラを描きたいんです。いま「にじさんじ」でいちばん描きたいと思っているのが舞元さんという渋いおじさんライバーで(笑)。もっといろいろ描けるんですということをアピールしていきたいです。

――最後に、ねづみどしさんにとってペンタブレットとはどのような存在か教えてください。
ワコムのペンタブレットは、僕という人間がイラストレーターの「ねづみどし」であるための「半身」みたいなものです。高校3年生の夏、カラオケ帰りに、地元にひとつだけあるヨドバシカメラに行ってバイト代の7500円でBambooを買っていなかったら、僕は「ねづみどし」になっていなかったので。イラストレーターとしてはまだまだ成長過程ですが、これからも液晶ペンタブレットで絵を描き続けていくので、長い目で楽しみに見守っていてください。

取材日:2019年7月29日
インタビュー・構成:平岩真輔(Digitalpaint.jp)



画像をクリックすると今回制作した作品をご覧いただけます。

ねづみどし
イラストレーター。東京デザイナー学院イラストレーション科に在学中からソーシャルゲームのイラストなどを手掛け、卒業後、アニメ・CG制作会社のチップチューンでゲームイラストの制作などに従事した後、2017年からフリーのイラストレータとして活動。スマートフォン向けゲーム『スクールガールストライカーズ』(スクウェア・エニックス)衣装デザイン、ライトノベル『闇の竜王、スローライフをする。』『生意気なお嬢様を従順にする方法』のイラスト等を手掛ける。
2018年に活動開始したバーチャルライバーグループ「にじさんじ」一期生(月ノ美兎、樋口楓、鈴谷アキ、モイラ)らのデザインを手掛け、ライバーの人気とともにバーチャルYouTuberのママ(キャラクターデザイナー)としてその名を広く知られる様になる。透明感のある作風で今後の活躍が注目される若手イラストレーターの1人。

twitter:@nezumidosi_

Wacom Pro Pen 2による高精度な描き心地と、4K表示対応、最大Adobe RGBカバー率99%の広色域ディスプレイで使用可能な液晶ペンタブレットです。

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