<STUDIO4℃>
ジャンルを超えた企画に意欲的に取り組み、ハイクオリティな映像で世界から高い評価を得ているアニメーション制作会社です。 映画では『MEMORIES』(95)、『SPRIGGAN』(98)、『マインド・ゲーム』(04)、『鉄コン筋クリート』(06)、『ベルセルク 黄金時代篇』3部作(12)などの劇場作品を中心に、アンソロジー作品や海外との連携作品も手掛けています。ショートフィルム・CM・ミュージッククリップ等、様々なメディアでも、その独創的な映像で国内外において数々の映画賞を受賞しています
今回は、映画『海獣の子供』の総作画監督補佐・板垣彰子さんにお話を伺いました。
使用している製品
- Wacom Cintiq Pro 16
インタビュー
Q1. 製品の利用方法や使用感はいかがですか?
映画『海獣の子供』の制作中、CLIP STUDIOにアニメーション機能が追加されたのを機に、メインスタッフと相談してデジタル作画を使ってみようということになり、まずは個人単位での導入から始まりました。製品は最初はCintiq 13HDを利用していたのですが、途中からWacom Cintiq Pro 16に変更しました。ワコムの液タブは描く人用にちゃんと作られているというか、画面が柔らかく作られているような気がしました。この柔らかさがあったので、普段の紙と鉛筆から乗り換えた場合でも感触が近く、すんなり使えたような気がします。
また、道具としての良いものに気概を感じるといいますか…、Wacom Pro Pen 2のサイドのボタンが押しやすく静かで壊れにくいのも気に入っています。地味なことかもしれませんが、アニメの作画ブースはデジタル導入が進んでる所ばかりではないのでキーボードの音とかマウスのクリック音は結構異質になります。色んな制作スタイルの人がいるスタジオですし、ショートカットキーを使う際、頻繁に押しても疲れにくく、長時間大量に描く時にこれがとっても効いてくるんです。
Q2. ペンタブレットを導入するメリットはなんでしょう?
デジタルでの作画を通してよかったなと思ったのはアセット管理ができることでした。今までは紙での管理だったので、それを取りに行ったり物理的に動くことも多かったのですが、サーバー上で管理できるのでそのあたりはとても効率化できました。ブラシなどの特殊な画材が共有できることも大きかったです。扱いの難しい画材でも、クオリティを合わせやすかったので効率化につながりました。また、今までは紙でぱらぱら見ていたものがプレビューで動画として見られるので、撮影や動画の工程での作業をお願いする際により細かく繊細なニュアンスの表現をお願いできるようになったのもとても大きな変化でした。Q3. 作品の見て欲しいポイントはどこでしょう?
『海獣の子供』
映画『海獣の子供』は、原作片手に寄り添い積み重ねて出来た作品だと思っています。見てほしいポイントは…ポイントとかは作りたくなくて、映画全体を使って語りかけているような作品だと思っているので、観る方にも全身で感じていただければなと思っています。なのですが…、作画に限って付け加えるのであれば、鉛筆も液タブも使えるものを使って絵から動きから密度の高いものになっていると思います。ダイナミックで繊細で、良ければスクリーンで浴びていただきたい。また、繰り返し観てみても様々な色をみせる作品で面白いのではないかと思います。
アニメーション映画『海獣の子供』公式サイト
©2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会
使用している製品は「Wacom Cintiq Pro 16 」!
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