イラストテクニック第19回/八城惺架

第19回は、八城惺架さんの登場です!
PhotoshopElements4.0を使ったイラスト作成過程を紹介します。
各項目のサムネイルをクリックすると、制作画面のスクリーンショットか、拡大画像を見ることができます。
1:線画のスキャン~補正
線画はトレース台を使ってA4サイズのコピー用紙にシャーペンでペン入れしました。
スキャナーで、色の設定はグレースケール、解像度350dpiで取り込み、Photoshop Elementsで開きます。
[画質調整]→[明るさ・コントラスト]→[明るさ・コントラスト](又はレベル補正でもOK)で、明るさやコントラストを調節して線画をキレイにします。
スキャナーで、色の設定はグレースケール、解像度350dpiで取り込み、Photoshop Elementsで開きます。
[画質調整]→[明るさ・コントラスト]→[明るさ・コントラスト](又はレベル補正でもOK)で、明るさやコントラストを調節して線画をキレイにします。
2:線画のゴミ取り
線画の上に新規レイヤーを追加し、ブラシツールでゴミを上から塗りつぶします。
黒でゴミ消しをしているのは、どこまで線画を修正したか分かりやすくするためです。
ゴミをすべて塗りつぶしたら、黒く塗ったレイヤーを選択し、透明部分の保護をチェックしたあとに、[編集]→[レイヤーの塗りつぶし]で白く塗りつぶします。
ここまではスキャナで取り込んだ線画の調整ですが、Photoshop Elementsを使用してペンタブレットで下絵を描くことも可能です。
黒でゴミ消しをしているのは、どこまで線画を修正したか分かりやすくするためです。
ゴミをすべて塗りつぶしたら、黒く塗ったレイヤーを選択し、透明部分の保護をチェックしたあとに、[編集]→[レイヤーの塗りつぶし]で白く塗りつぶします。
ここまではスキャナで取り込んだ線画の調整ですが、Photoshop Elementsを使用してペンタブレットで下絵を描くことも可能です。
3:線画の抽出
カラーモードをグレースケールからRGBに変換し、線画を抽出します。
線画の抽出方法です。
次に線画の色を変えます。
[画質調整]→[カラー]→[色相・彩度]
で、好みの色に調整します。
(※色彩の統一にチェックを入れるのを忘れずに)
これで線画の調整は終わりです。
線画の抽出方法です。
- 線画レイヤーを全選択([command]+a)した状態で、[編集]→[コピー]し、選択を解除します。
- レイヤーパレットにあるマークをクリックし、出たメニューから[べた塗り] を選び、黒で塗りつぶします。
- レイヤーパレットで作成した調整レイヤーの左にあるサムネールを[alt]キーを押しながらクリックします。
- [編集]→[ペースト]で、先ほどコピーした線画をペーストし、選択を解除します。
- 階調を反転させます。 ([フィルタ]→[色調補正]→[階調の反転])
- レイヤーパレットで再び『べた塗りレイヤー』の左にあるサムネールを [alt]キーを押しながらクリックします。
- 最後にレイヤーをラスタライズします。([レイヤー]→[レイヤーをラスタライズ])
- 元の線画レイヤーは削除するか。非表示にします。
次に線画の色を変えます。
[画質調整]→[カラー]→[色相・彩度]
で、好みの色に調整します。
(※色彩の統一にチェックを入れるのを忘れずに)
これで線画の調整は終わりです。
4:下塗り
ここから色を塗っていきます。
まず新規レイヤーを作成し、パーツごとに色分けしながらブラシツールでベタ塗りしていきます。
(一つのパーツが塗り終わったら新規レイヤーを追加します)
肌など他のパーツと重なってしまうレイヤーは、重なる部分をはみ出すように塗ることで、すき間なく塗ることができます。
服やバラなどの他のパーツの上にくるレイヤーは、はみ出さないように出来るだけ丁寧に塗ります。
背景色はグレーとホワイトの二種類を用意していますが、
肌色や白などの薄い色を塗る時はグレー、赤や青などの濃い色を塗る時はホワイトといったように使い分けをしています。
特に淡い色は、背景が真っ白だとはみ出して塗ってしまっても気付かない場合が多いので、
あらかじめ濃い色で背景を塗ることで、はみ出し防止にもなるのでとても便利です。
まず新規レイヤーを作成し、パーツごとに色分けしながらブラシツールでベタ塗りしていきます。
(一つのパーツが塗り終わったら新規レイヤーを追加します)
肌など他のパーツと重なってしまうレイヤーは、重なる部分をはみ出すように塗ることで、すき間なく塗ることができます。
服やバラなどの他のパーツの上にくるレイヤーは、はみ出さないように出来るだけ丁寧に塗ります。
背景色はグレーとホワイトの二種類を用意していますが、
肌色や白などの薄い色を塗る時はグレー、赤や青などの濃い色を塗る時はホワイトといったように使い分けをしています。
特に淡い色は、背景が真っ白だとはみ出して塗ってしまっても気付かない場合が多いので、
あらかじめ濃い色で背景を塗ることで、はみ出し防止にもなるのでとても便利です。
5:下塗り~色合いの調整
一通りベースが塗り終わりました。
この時点で完成画像をイメージして、だいたいの色を決定しておきます。
パーツごとの色が変えられるので、全体の色のバランスを見ながら自分の気に入った色合いに調整しましょう。
この時点で完成画像をイメージして、だいたいの色を決定しておきます。
パーツごとの色が変えられるので、全体の色のバランスを見ながら自分の気に入った色合いに調整しましょう。
6:肌に陰影をつける
次は陰影です。
パーツごとに塗り分けしたレイヤー(私はこれを基本レイヤーと呼んでいます)
の上に新規レイヤーを追加し、基本レイヤーとグループ化します。
グループ化した新規レイヤーに、影の色をブラシツールで塗ります。
さらに
[新規レイヤーを追加]→[グループ化]し、
もう一段階濃い色で影を塗って女の子の肌が完成です。
パーツごとに塗り分けしたレイヤー(私はこれを基本レイヤーと呼んでいます)
の上に新規レイヤーを追加し、基本レイヤーとグループ化します。
グループ化した新規レイヤーに、影の色をブラシツールで塗ります。
さらに
[新規レイヤーを追加]→[グループ化]し、
もう一段階濃い色で影を塗って女の子の肌が完成です。
7:肌に陰影をつける-2
8:髪を塗る
髪を塗ります。
基本レイヤーの上に新規レイヤーを作り、ぼけた感じのブラシツールで影をつけます。
髪の塗り方は、まずブラシツールで色を置き、
髪の流れにそって指先ツールで伸ばすようにしています。
このとき、ブラシツールの大きさや強さの設定をこまめに変えながら色を塗ると、自然な感じに塗ることができます。
最後に明るい色でハイライトを入れて髪は完成です。
基本レイヤーの上に新規レイヤーを作り、ぼけた感じのブラシツールで影をつけます。
髪の塗り方は、まずブラシツールで色を置き、
髪の流れにそって指先ツールで伸ばすようにしています。
このとき、ブラシツールの大きさや強さの設定をこまめに変えながら色を塗ると、自然な感じに塗ることができます。
最後に明るい色でハイライトを入れて髪は完成です。
9:髪を塗る-2
10:瞳を塗る
次は瞳の塗りです。
常に透明感を意識しながら色を塗っていきます。
まず基本レイヤーの上に新規レイヤーを追加し、ぼけた感じのブラシツールで瞳の下の部分をサッと塗ります。
さらに新規レイヤーを追加し、レイヤーのモードを通常から乗算にして影を塗ります。
(これらの作業は全て新規レイヤーを基本レイヤーとグループ化して行います)
瞳の左上に明るい色でうっすらと色を塗り、仕上げにハイライトを入れます。
同様に男性の瞳とその瞳と同じ色である胸の宝石を塗ります。
最後に白目の部分を塗ったら瞳はこれで完成です。
常に透明感を意識しながら色を塗っていきます。
まず基本レイヤーの上に新規レイヤーを追加し、ぼけた感じのブラシツールで瞳の下の部分をサッと塗ります。
さらに新規レイヤーを追加し、レイヤーのモードを通常から乗算にして影を塗ります。
(これらの作業は全て新規レイヤーを基本レイヤーとグループ化して行います)
瞳の左上に明るい色でうっすらと色を塗り、仕上げにハイライトを入れます。
同様に男性の瞳とその瞳と同じ色である胸の宝石を塗ります。
最後に白目の部分を塗ったら瞳はこれで完成です。
11:洋服を塗る
続いて洋服です。
まず、白い服の部分を塗ります。
薄いグレーで大まかに影を塗ります。
この時ブラシツールの透明度を下げたりして、塗りが均一になりすぎないよう注意しながら塗り進めます。
さらに濃い影を追加して完了です。
まず、白い服の部分を塗ります。
薄いグレーで大まかに影を塗ります。
この時ブラシツールの透明度を下げたりして、塗りが均一になりすぎないよう注意しながら塗り進めます。
さらに濃い影を追加して完了です。
12:洋服を塗る-2
13:細かい部分を塗る
14:主線の色を調整する
仕上げに主線の色をやや明るくし、全体となじませるようにします。
これで人物の大まかな塗りは完了しました。
人物の塗りが完成したら、線画と背景を非表示にし、[レイヤー]→[表示レイヤーを結合]で、着色した人物レイヤーをすべて統合します。
(修正することも考えて「別名で保存」しておくと便利です)
これで人物の大まかな塗りは完了しました。
人物の塗りが完成したら、線画と背景を非表示にし、[レイヤー]→[表示レイヤーを結合]で、着色した人物レイヤーをすべて統合します。
(修正することも考えて「別名で保存」しておくと便利です)
15:人物の周りをぼかす
人物レイヤーのまわりをぼかします。
[レイヤー]→[レイヤーを複製]で人物レイヤーをコピーし、
複製したレイヤーを選択し、レイヤーパレットの「透明ピクセルを保護」の部分をチェックします。
[イメージ]→[塗りつぶし]でぼかしたい色で塗り、塗りつぶしたら「透明ピクセルの保護」を解除します。
(この塗りつぶした人物レイヤーのコピーは人物レイヤーの真下にくるようにレイヤーの順序を入れかえておきます)
さらに[フィルタ]→[ぼかし]→[ガウス]で適度にぼかしたら作業完了です。
[レイヤー]→[レイヤーを複製]で人物レイヤーをコピーし、
複製したレイヤーを選択し、レイヤーパレットの「透明ピクセルを保護」の部分をチェックします。
[イメージ]→[塗りつぶし]でぼかしたい色で塗り、塗りつぶしたら「透明ピクセルの保護」を解除します。
(この塗りつぶした人物レイヤーのコピーは人物レイヤーの真下にくるようにレイヤーの順序を入れかえておきます)
さらに[フィルタ]→[ぼかし]→[ガウス]で適度にぼかしたら作業完了です。
16:背景
次に背景です。
背景を好きな色で塗りつぶし、
[カスタムシェイプツール]で枠を引きました。
今回の絵は人物がメインとなっているので、シンプルな感じにしています。
絵のまとまり感を出すために、画面全体に枠線を引きました。
[全てを選択]し、[編集]→[選択範囲の境界線を描く]
これで境界線が描けるので、描いたらレイヤーパレットで不透明度を下げてなじませます。
背景を好きな色で塗りつぶし、
[カスタムシェイプツール]で枠を引きました。
今回の絵は人物がメインとなっているので、シンプルな感じにしています。
絵のまとまり感を出すために、画面全体に枠線を引きました。
[全てを選択]し、[編集]→[選択範囲の境界線を描く]
これで境界線が描けるので、描いたらレイヤーパレットで不透明度を下げてなじませます。
17:完成!
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