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イラストテクニック第32回/桃井涼太

第32回は、桃井涼太さんの登場です!
Photoshop5.5を使ったイラスト作成過程を紹介します。

桃井涼太

漫画家、イラストレーター
電撃PS2・電撃「マ)王 での連載をはじめ、ゲーム系アンソロジーなどで執筆中。

ウェブサイト

http://utakata.cside4.com/

各項目のサムネイルをクリックすると、制作画面のスクリーンショットか、拡大画像を見ることができます。

1:下絵のスキャン

紙に下絵を描きます。
今回は暗いダンジョンの中…というイメージでイラストを作成することにしました。

下書きをスキャナーで取り込み、Comic Studioで開きます。

2:ペン入れ

下絵の上から髪や剣、服などパーツごとにレイヤーを分け、重なる部分は気にせず、ペン入れをしていきます。

※スキャナーを使わず、下絵からソフト上で描くことも可能です。

3:細かい部分のペン入れ

主線を入れ終わったら、主線より細いペンツールを使い、影やごつごつした質感を描き込みます。

質感を描き込んだレイヤーは塗るときに邪魔になるので、独立したレイヤーに分けておき、塗るときは非表示にしておきます。

線画が描き上がったら、psd形式でファイルを書き出します。
ここで、Comic Studioでの作業は完了です。

4:線画の修正

Photoshopで線画のファイルを開き、ここからPhotoshopの作業に入ります。

パーツレイヤーごとに[レイヤーマスク]を作成し、はみ出す部分をマスクして修正します。

線画の下に背景用のレイヤーを作り、ペンキで大きく塗ったような形を貼ります。

[レイヤーマスクとは?]
マスクを作成したいレイヤーを選択し、レイヤーパレット下部にある、アイコンをクリックするとレイヤーマスクが作成されます。

レイヤーマスクを選択した状態で、ペンやバケツツールなどで黒色を入れると、その部分を非表示にすることができます。
逆に白色を入れた部分は表示されます。

5:下地を塗る

下地になる色を塗ります。

線画の時と同じく、それぞれのパーツの下地になる色で塗りつぶしたレイヤーに、[レイヤーマスク]を作成し、全て黒色で塗りつぶしてマスクされた状態にします。

そして、必要な部分だけを白色の[鉛筆ツール][バケツツール]を使い、塗り込んでいきます。
バケツツールのアンチエイリアスのチェックは外しておきます。

※マスクで塗る利点は、はみ出しや塗り足しが白黒のみで行え、色の変更もレイヤーを塗りつぶすだけでできるので作業しやすい所です。

光源と、光源の色を決めて、下地のレイヤーに「●」で印を付けておきます。

※光源とは、簡単に言うと光を当てる方向のことです。これを決めることで絵にリアリティを増すことができます。

6:影を入れる

影は、暗闇を表現するため青で入れていきます。
影も下地と同じように、塗りつぶしたレイヤーを乗算にしてマスクで塗っていきます。

ハイライト(光の当たる部分)は、光源の色をスポイトツールで拾って、レイヤーモードを[スクリーン]にして塗ります。

頭身の低いキャラなので、影はあまりリアルにならないように、1色の濃淡で立体感を付けていきます。

7:全体を塗る

髪はつやつやした感じ、鎧や剣は少し古びて重そうな感じなど、それぞれの質感を考えながら、全体を塗り込んでいきます。

8:背景を塗る

キャラが塗り終わったら、背景の床を塗ります。
床の質感を考えて、ハイライトも鈍い感じに、あまり光りすぎないように不当明度を調整します。

9:瞳を描く

眉と睫毛を髪と同じ色で塗り、瞳を描き込みます。

10:テクスチャーを貼る

質感を出すため、金属やマント、背景にテクスチャを貼ります。
今回は錆びた鉄板をスキャンした素材を使用しました。

テクスチャを貼りたいレイヤーの上に新しくレイヤーを作り、ショートカット[Ctrl+G][下のレイヤーとグループ化]し、グループ化したレイヤーにテクスチャ画像を貼り込みます。

テクスチャの彩度を下げ、元の色にあわせてレイヤーモードを[ソフトライト][焼き込みカラー]にします。

今回は全て同じテクスチャを使用していますが、それぞれのパーツごとにサイズを変えるなどの変化を付けて、のっぺりした印象にならないようにしています。

11:ハイライトを入れて、完成!

最後に、髪などの特に光が当たるところは線画の上にハイライトのレイヤーを作り、ハイライトを描き足します。

これで、完成です!
\(^▽^)/

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