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イラストテクニック第196回/三月

第196回は、季刊エス「ペンタブレットdeアートコンテスト」でワコム賞を受賞された三月さんの登場です!
Photoshopを使ったイラスト作成過程を紹介します。

三月 台湾出身で現在日本在住の週末イラストレーターです。

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各項目のサムネイルをクリックすると、制作画面のスクリーンショットか、拡大画像を見ることができます。

ラフ

夏の午後の雨上がりの雰囲気をテーマとして制作していきます。
世界観とキャラクターは以前に描いたイラストと同一のものにしました。
構図を考えるときは、遠近感を出すことを特に意識するようにします。

色ラフは最も重要な作業です。この段階でイラスト全体の雰囲気を決めます。
「午後の雨上がりに雲から太陽が現れてくるシチュエーション」を想像します。
遠方の景色は白飛びし、濡れた壁と自然物はお互い反射して鮮やかな色になります。
全体のテーマ色は「緑」です。

色ラフを描きあげたら、まずラフの上に新規レイヤーを作成します。
そして自作の格子と縦直線のブラシで補助線を描き、自由変形ツールで線をパースに合わせて変形します。

ラフをもとにして、パースに合わせて大まかな箱(直方体)を描きます。箱からさらに細部を描き込んでいきます。
近景、遠景を分けて線画を描きました。
分かりやすいように、パーツごとにそれぞれ違う色で作成しました。

遠景の線画は不透明度を下げます。線画の色を黒にして背景部分の線画は完成です。

【補足】複雑なパーツを描く方法。
描く前に平面図を用意して、スマートオブジェクトに変換します(後から調整しやすいため)。
自由変形ツールでパースに合わせて変形・配置をして不要な部分を消し、立体感を出しつつ足りない側面などを描き足します。

Design Doll」という3Dツールで人体の素体を作ります。
キャラのシルエットを意識しながら、ポーズを動かしたらラフ画像と同じ角度になるよう、カメラのアングルを調整します。
完成した画像を書き出してphotoshopに取り入れます。この画像を下描きに使ってキャラの線画を描きます。

完成したキャラの線画を背景に乗せて、これで線画は完成です。

色分け

線画レイヤーの下に、各オブジェクトのレイヤーを作成して塗りつぶします。
これらがそのまま、塗りで使用するレイヤーになります。

最初に描いたラフの色を着彩に生かすため、ラフデータの線画レイヤーをオフにして、色レイヤーだけ残して結合します。
用意したラフレイヤーを各レイヤーの上にコピーして、それぞれクリッピングマスクを作成して結合します。

着彩1(遠景)

線画の不透明度を下げて色を塗っていきます。
各レイヤーに半透明(60~80%)のブラシで固有色、質感を塗ります。

新規レイヤーを作成して、遠景全体の陰影を塗ります。
(分かりやすいように、陰影レイヤーの下に白のレイヤーを置きます。)

完成した陰影レイヤーのレイヤーモードを「乗算」にし、不透明度を調整して下の固有色レイヤーにかけます。

ラフ画像を見ながら、「スクリーン」、「オーバーレイ」などのレイヤーで色を調整します。
これで、遠景の大まかな色ができました。

固有色、遠景、陰影、色調整レイヤーを全部結合して、以下のような描き込みをしていきます。

・光源、透視に沿ってパーツの面を整える。
・建物のディテールを加筆。
・森の明るい面、建築の隙間と暗面、影との境目などを重点的に加筆。
・「スクリーン」、「オーバーレイ」遠近感を足しつつ、色を調整レイヤーで調整。

これで遠景は完成です。

着彩2(近景)

遠景と同じく、固有色>陰影(乗算)>色調整(オーバーレイ)の順番で塗っていきます。
指ツールでラフの色とタッチをなじませつつ、半透明ブラシで色を塗ります。

陰影レイヤーを作成します。

陰影レイヤーのレイヤーモードを乗算にして、固有色レイヤーの上に乗せます。
オーバーレイ、調整レイヤーで色を調整します。

この段階で遠近感を増やすため、手前に近い部分(画面真ん中)には赤、黄色などの暖色を入れ、遠い奥(画面の下)の部分は彩度を少し下げて青、緑などの寒色を入れます。
近景の下地はこれで完成です。

着彩3(近景の描き込み)

地面を塗ります。
敷いているタイルの色数を増やしたいので、上に新規レイヤーを作成して、レイヤーの不透明度を下げて色を塗ります。

全体をさらに描き込んでいきます。色を塗りながら全体のコントラストを調整し、情報量、色味、質感を追加します。

キャンパスを左右反転してバランスを確認します。手すりとグレーチングなど重複するパーツは、変化が少ないため絵に単調な印象を与えるので、ガスメーター、葉っぱ、ツタなどの要素を追加します。

キャラに視線を誘導するため、葉っぱ、ツタは赤い線に沿って配置します。

光の表現を描き始めます。
地面の明るい部分をオーバーレイで描きました。

奥のテーブルと手すりの落ち影を描きます。
手すりの陰影は線画段階で作ったパーツを利用して、自由変形で配置しました。

地面の明暗の差が少し小さいので、手前の地面を乗算で暗くします。

さらに目線を集めるように、キャラ周りの地面の色味をオーバーレイで増やします。

光と影の境目に彩度の高い色を入れるとよりリアルに見えるので、オーバーレイ でピンク色をかけます。
(明暗境界線周りの色を固有色に近づけるため)

奥のテーブルと手すりを光源に合わせて調整します。
明るい面と柱の影を足して、オーバーレイで黄色をかけます。

屋台に少し水蒸気を加えました。

看板内容を描き込み、上の葉っぱのサイズと位置を調整しました。
背景はこれでいったん終了します。

着彩(キャラ)

キャラを塗ります。同じく固有色から塗り始めます。キャラは影の中に立っているので、乗算で全体の明度を下げ、オーバーレイリニアライトで光の縁取りを描きます。

キャラのレイヤーを全部結合して細部を描き込み、ポーズの微調整をしていきます。

左のキャラにライティングを描き込みます。
逆光で光が透けているようなイメージを出すため、中央のキャラにオーバーレイで少し光をいれます。

仕上げ

(左は調整前、右は調整後)
目線をさらに中央にいるキャラに誘導するため、キャンパス上側は黄色の空気、下側は青みの空気を入れました。
調整レイヤー「色相・彩度」で手前の彩度を少し調整して、「トーンカーブ」で全体のコントラストを調整します。

画面左の部分にフレアを加えます。右側にレイヤーモード「覆い焼きリニア_加算」のエアブラシで少し光をいれて、最後に雨粒を加筆します。 これで完成です。

完成イラストを見る



作品との一体感を保ちながらダイナミックに制作できるWacom Cintiq Pro 24は世界トップクラスの色精度とペンの追従性を実現するプレミアムな4K対応の液晶ペンタブレットです。

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