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MOVIE ROBOT

データサイズも大きく、編集に時間のかかる映像作品
動画編集ソフトを如何に効率的に使うかが問われる

映像のデジタル化に伴い使用頻度の増した
動画編集ソフトとペンタブレット

映画、ドラマ、CM、プロモーションビデオ、アニメーションなど映像コンテンツの制作で欠かすことのできない作業が動画編集です。以前はフィルムで撮影されていた動画も、現在は映画やドラマの現場でもデジタルで撮影されるのが当たり前となり、それに伴い、動画編集の現場もPC上で映像編集ソフトを使って行われるようになっています。こと映画の世界では、2000年代半ばからのハリウッドでの映画館デジタル上映化の波を受け、日本国内でも映画のデジタル化は発展。また、デジタル映像制作技術の向上により、どの映像作品分野でも実写とCGの合成や、VFXを多用したデジタライズされた演出効果が不可欠となっています。そうした動画編集の現場では、After EffectsやPremiereほか、動画編集ソフトを使う際にペンタブレットを活用する機会が、ここ十数年で格段に増えています。動画の編集は数秒単位の映像を細かく動かしながら、カット&ペーストなどの緻密な作業が必要とされるため、思ったところをペンですぐにポイントできる液晶ペンタブレットは作業効率を高める上でも特に有効です。ROBOTのアニメーション作家・稲葉さんも「液晶画面に直接操作ができる液晶ペンタブレットはとても便利。僕は作画から動画編集まで自分で行うので、絵を描くことから編集までを1画面トータルで行える液晶ペンタブレットは仕事の必需品ですね」と言います。

ROBOT稲葉卓也(アニメーション作家)

ROBOTはTVCM、グラフィックデザイン、映画、アニメーション、CG映像の企画・制作など幅広い映像エンタテインメント事業を手がける制作プロダクション。主な作品は映画『ALWAYS三丁目の夕日』や『第81回 アカデミー賞』短編アニメーション賞を受賞した『つみきのいえ』など。ROBOTに所属するアニメーション作家・稲葉卓也さんは、京都精華大学デザイン学科を経て2002年入社。監督を務めた短編アニメ『ゴールデンタイム』は、『第17回文化庁メディア芸術祭』アニメーション部門優秀賞を受賞した。同作を原作とした絵本が発売となる。

After EffectsやPremiere上で動画編集を行う際、「ペンを使って、直感的にサクサク並べ替えられるのがいいです」と稲葉さん。マウスではなくペンを使っていると、描画などのクリエイティブな作業の延長線でできるため、気持ちも乗りやすいと言います。

動画編集の場合、実際の動きを確認しながら編集ができると非常に効率的。「Cintiq 13HDの液晶を作業画面に、Macのモニタをプレビュー画面にして使うと、After Effectsで加えた変更もすぐにチェックできる上、タイムラインパネルなども広く使えて効率的ですね」。

動画にエフェクトをかけたり合成を行う際によく使うマスク。「マスク処理ではいわゆるパス切りを行いますが、ペンを使うととてもやりやすいです。僕はアナログ風味が持ち味なので、ここでもパスの線を真っ直ぐ整えることはせず、手でなぞった感じをそのまま残せるのも、液晶ペンタブレットの利点です」。

映像業界においても、絵コンテの作成などで絵を描くことは多々あります。稲葉さんが監督した短編アニメ『ゴールデンタイム』では約2万枚の作画を行ったそう。「何より大事にしたいのはアナログの風合いと手描き感なので、液晶ペンタブレットで手描きの線をデジタル化できて作業がスピーディーです」。

デュアルモニタで資料を確認しながら
動画制作ができる

「僕がペンタブレットを使い出してから12~3年になりますが、今や液晶ペンタブレットの使いやすさが手放せません。もともと、僕が作りたいアニメは、いかにもCGというのではないアナログ感があるものなので、手描き感のあるペンで素早く描けるCintiq 13HDは魅力的です。手元を見ながら作業できるので、まるで絵に触れる感じがするところも好きです。特にデュアルモニタで使用するのは便利ですね。作業画面を分割・連動させられるのはもちろんですが、PCモニタで資料を確認しながら、Cintiqで動画を制作することができ、オールインワン感覚になれるのが気に入っています」
Cintiq 13HD

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