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Developer Interview

Volume 03. 「描く」ということの究極のかたち
製品設計部 宗像 博史

Intuosシリーズとは

「Intuos」は、このたび従来のIntuos5からモデルチェンジしたIntuos Proと、従来のペンタブレット製品であるBambooがモデルチェンジしたIntuosからなるペンタブレット・ブランドです。プロフェッショナルの使用を前提としたIntuos Proと、よりライトなIntuos、われわれはこの「Intuos」という製品ラインを、グラフィックにクオリティを求める方のためのブランドとして位置づけています。わたし自身は、2000年の入社以降、これらのペンタブレット──われわれは“板もの”と呼んでいます──のハードの開発に携わってきました。

Intuosとの縁

Intuosの初代機は、わたしがこの会社に入社するちょっと前に発売されています。学生時代のころから絵を描くことやグラフィックにも興味がありましたし、ペンタブレットも使っていました。ただ、自分がその後ワコムに入り、ペンタブレット、そしてこの最新のIntuos / Intuos Proの開発に関わることになるとは想像もしていませんでしたね。

Intuos Proまでのその変化と進化

このIntuos Proへと繋がるこれまでの移り変わりを見ると、非常に大きく変化してきていることを実感します。見かけはもちろんですが、性能、機能もかなり変わりました。最も大きな変化のひとつとして、筆圧の感知性能の向上が挙げられます。初代Intuosの筆圧感知は1024段階でしたが、Intuos4以降は2048段階になりました。2倍の細やかさで描き手の筆圧の変化を繊細かつ精細に受け止められるようにすることで、筆先の表現を、それまでとは全くレベルの違うものにすることが可能になりました。

Intuosに求められるもの

もちろん筆圧の変化だけではありません。Intuos4からIntuos5、そしてIntuos Proに至るあらゆる面での進化は、グラフィックの世界の変化と、技術の進化、そして「Intuos」というブランドに求められるものの変化に対応したものでした。端的に、グラフィックのレベルはとにかく年々高くなり、われわれが達成すべき目標値もどんどんと高くなってきたと言うことができます。よりよい描き味、長時間作業のしやすさ、操作性……考えられる限りのブラッシュアップを繰り返しています。しかしもちろん、その過程はそう平坦なものではありませんでした。

進化の裏側には

ペンタブレットの性能を向上させるためには、実は、外からはあまり見えない部分が非常に重要になります。たとえば筆圧レベルが倍になるということは、単純に、扱うデータが倍になるということでもあります。扱うデータが増えることにより、処理に時間がかかるようになります。処理に時間がかかれば描き手の体感に悪影響が出ますが、もちろんそれは許されない。そして増えたデータを素早く処理するためには、既存のICチップでは不可能であったりする。そのためには、ICチップの開発をいちから始めなければなりません。

様々な方向からの性能向上

つまり、ひとつの性能向上目標を達成するためには、本当にいろいろな方向から検討が必要になるのです。そしてそれが、製品のあらゆる部分に及びます。ですから、今、歴代の「Intuos」たちを見直すと、ファンクションキーやタッチホイールも搭載されているし、マルチタッチのセンサーも導入されているし、ワイヤレスも実現しているし、バッテリー耐久時間も大幅に向上しているし……そうですね、その都度、毎回“戦って”きたような気がしますよね(笑)。

性能とスペースとをめぐって

見えない部分といえば、スペースについての“戦い”も激しいものがあります。「Intuos」の製品ライン、特にsmallサイズやmediumサイズは、機器内のスペースは限られています。その小さな中に、どんどんと高性能になる電子回路を組み込んでいかなければならない。デザイナーや機構エンジニアと、本当にミリメートル単位で場所をやりとりしつつ、デザインと性能、そしてコストのバランスを取っていきます。領土争いというか、パズルのようで楽しいのですが、しかしやはり、大変な作業ではあります。

その想いはタブレット端末でも

iPadでの筆圧表現が可能になるIntuos Creative Stylusのようにペンに特化した製品にも、様々なテクノロジーが導入されています。最も難しかったのはペン先だったかもしれません。タブレット端末の画面とペン先との関係を保ちつつ、描き味よく、それでいて一日ずっと使っても耐えられるペン先を実現するためには、これも素材のレベルから考える必要がありました。柔らかさ、太さ、デザイン性など、あらゆる角度から検討が加えられて今の形が実現された、という感じです。

クリエイターの作品が開発者の喜び

開発者としての喜びは、もちろん、われわれが開発した製品を使ってつくられた作品を見ることですね。これは本当に嬉しい。そしてIntuos Proを使ってそれらの作品をつくっているところを実際に見ることができれば、嬉しさも倍増するかもしれません。クリエイターの方々がわれわれの開発したツールを使って素晴らしい作品をつくっていただくことは、本当に、われわれ開発者にとってもとても大きな励みになるものなのです。苦労してよかったな、努力が報われたな、こういうツールをつくっていて、本当によかったな、という気持ちになりますね。

究極の描き味を追求したい

わたしの今後のテーマとしては、やはり、ペンタブレットの描き味を、紙に描く感覚にどこまで近づけることができるかということですね。描きやすさや描き味といわれるものには、なかなか数字化できない、非常に微細で感覚的ななにかが、とても大きな役割を果たしているもののようです。Intuos Proでは、“描く”ということの究極のかたちを、これまで以上に一層追求していくことができればと思いますね。

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