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マンガ家/イラストレーター
なぎみそ/凪水そう

ボーカロイド鏡音リンの人気曲『炉心融解』のイラストや、マンガ『みくよん』を手がけ、現在は「まんがくらぶ」誌で『ツーリンガール!』を連載中のマンガ家・なぎみそ/凪水そうさんによる「Wacom Cintiq Pro 24」を使ったライブペインティングを公開!(2020年3月10日撮影)

Drawing with Wacom 105/ なぎみそ インタビュー

なぎみそさんのペンタブレット・ヒストリー

『炉心融解』(2009)
©なぎみそ / Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

――なぎみそさんがデジタルで絵を描き始めたのはいつ頃ですか?
高校生の頃からMSXパソコンの『Dante』(RPGツクールの前身)やグラフサウルス(MSX用グラフィックツール)でドット絵を描いていました。当初は美大に進学しようと思っていたのですが、ゲーム業界に入りたかったので、進路をCG系の専門学校に変更して浮いた学費でAppleのMacintosh Quadra 800を買ってもらったんです。当時はまだデジタルで絵を描いているクリエイターも少なかったのですが、マンガ家の六田登先生がデジタルで彩色していたのを見て、これからはMacだと感じて、ワコムのArtPadとAdobe Photoshop 2.5を使い始めました。

――今ほどペンタブレットが一般的ではない時期から使われていたんですね。
ArtPadより大きめのUDシリーズやIntuosシリーズのペンタブレットを何台か買い替えながら使っていたのですが、専門学校在学中からゲーム業界で仕事をしていたのであまり個人の創作活動として絵を描くことはなくて、どちらかといえば仕事のための道具という感じでした。当初はデジタルの線がしっくりこなくて、仕事でもアナログのGペンで描いた線画をスキャンしてAdobe Photoshopで彩色するスタイルを続けていたのですが、ペイントツールSAIが登場したことでデジタルでも満足のいく線が描ける様になりました。趣味としてイラストを描くようになったのも、フルデジタルで気軽に描くことができるようになったことが大きいですね。

――液晶ペンタブレットを使うようになったのは?
連載デビュー作の『ぱん女さん』(星海社COMICS)を描くまではIntuosを使っていたのですが、その頃には周りのクリエイターが皆、液晶ペンタブレットを使い始めていたので自分もCintiq 13HDを買ってみました。ですが、自分は小さい画面サイズでマンガやイラストを描くことにどうしても馴染めなくて……。液晶ペンタブレットに向いてないかもしれないと思っていた時に、店頭でCintiq 24HDを試してみたら全然、使い心地が違ったんです。2回ほど触ってみて確信を得たのでCintiq 24HDを買ったのですが、大きいサイズの液晶ペンタブレットは慣れる、慣れないではなく導入した瞬間から上手く使える感じがありました。会社のデスクとマンガを描くための仕事場と作業する環境が複数あるので、液晶ペンタブレットもCintiq 24HDを2台、Cintiq 22HDを1台、Wacom Cintiq Companionを1台、さらに自宅用にCintiq 21UXを1台と、けっこうな数の液晶ペンタブレットを買っていますね(笑)。

OSTER PROJECT『助手席ロードムービー』MVイラスト(2020)
©なぎみそ / Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

――現在の作画環境はどのようなものか教えてください。
Cintiq 24HDをWindowsのPCに繋いで使っています。作画ツールは現在はマンガもイラストもCLIP STUDIO PAINT EXのみです。マンガを描き始めた頃はWeb連載のカラー作品ということもありペイントツールSAIを使っていたのですが、その後、モノクロでストーリーマンガを描くことになって、よりマンガに強いCLIP STUDIO PAINTを使い始めたんです。ペイントツールSAIのブラシに近い描き味のカスタムブラシを作るところから入ったので、比較的スムーズに移行することができました。

――今回、初めてWacom Cintiq Pro 24を使って絵を描かれてみた感想はいかがですか。
思っていた以上に使い心地はよかったです。Cintiq 24HDだともっと拡大縮小をしながら描いていますが、Wacom Cintiq Pro 24は4Kの高解像度ディスプレイのおかげで絵を引いて見た時にも線画のディテールが潰れることがないので、キャンバスを一定のサイズで表示したまま描くことができるのがすごくいいです。ペン先の視差も全く気にならず、表面もサラッとしていてWacom Pro Pen 2のフェルト芯との相性がすごくいいと感じました。適度な摩擦感がありつつ、力をいれればキュッとペンが止まってくれるので描きやすいですよ。

な ぎ み そ さ ん の 作 業 環 境

DOSPARA製ゲーミングPCガレリアMT(CPU:Intel Core i7-8700/RAM:8GB)にCintiq 24HDを接続して使用。ペンはフェルト芯を愛用、作画ツールはマンガ、イラストともにCLIP STUDIO PAINT EXで描いている。
ペンはフェルト芯を愛用、ショートカット等はキーボードで、サブディスプレイのEIZO SX2462Wには作画資料などを表示しているとのこと。

なぎみそさんのクリエイティブ・スタイル

――なぎみそさんと言えば『炉心融解』をはじめとするボーカロイド曲のイラストで知られるイラストレーターですが、現在はマンガ家として活動されています。当時からマンガを描くことを意識されていたんですか?
マンガを描こうと思ったことは無かったのですが、ボーカロイド界隈で活動しながら、世の中にこれだけ上手い絵が溢れている中で自分のイラストを見てもらうのは難しいなとは思っていました。iroha(sasaki)さんが作曲した『moon』という素晴らしい初音ミクオリジナル曲があるのですが、それをたくさんの人に聴いてもらうにはどうすればいいんだろうと考えて、歌詞の世界観をストーリーで表現できるマンガ形式で描いてみたことが初めてのマンガ作品『みくよん』に繋がるのですが、ずっと絵だけでやっていて上手くセリフを作ることができなかったので、サイレントのマンガになっていました。

『みくよん(新装版)』(イースト・プレス)
表紙イラスト(2014)
©なぎみそ / Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

――なぎみそさんの作品は、数あるボーカロイドのイラストの中でもかなり尖った作風が印象的でした。
これが自分の絵柄だというのが定まらないまま楽曲に合わせて色々なスタイルで描いていた中で、『炉心融解』のMVのイラストが一番受け入れられた結果、自分のイメージとして定着していった感じです。自分は大友克洋さんやメビウスが好きで、80年代のかっこいいアニメに傾倒してオタクになったのですが、ネットではもっと可愛らしい萌え絵でないと受け入れられないと思っていたんです。でもボーカロイドがブームになってsupercellが人気になったことで、萌えだけでなくカッコいい絵柄でも受け入れられるんだと教えられました。そのおかげで『炉心融解』では自分の好きなスタイルを隠さずに描くことができたんです。

――普段イラストを描く時のワークフローはどのような感じですか。
CLIP STUDIO PAINTでラフを描いて、下描き、線画のクリンナップと進めてから、彩色用のレイヤーに塗りつぶしツールとブラシで塗り分けた後に、同じブラシと塗りつぶしで影を付けていきます。レイヤーの数はあまり増やさない様に描いています。イラストを描く時はただキャラクターを描くだけではスケッチでしかないので、例えば影の色を少し特殊な表現にしてみるとか、何かしらイラストとして成立する要素を加えることを考えているんです。カードゲームのイラストであれば、キャラクターを活き活きと描くことに加えて、モンスターの特性に合わせた表現を考えたりといった工夫を忘れないようにしています。

――マンガ家としてのなぎみそさんの画風はかなり可愛らしい印象になっています。
いま連載している雑誌はファミリー向け4コマ誌なので、その誌面にあった絵柄を意識して作っているんです。ふくよかな女の子のキャラクターが好きなのですが、以前、描いていたマンガで女の子のキャラクターをむっちりした感じにしすぎて編集さんのウケが良くなかったので、新作ではあまりニッチな表現は避けようと思っていたのに、無意識のうちにだんだん顔が丸く潰れている気がしています(笑)。

――連載中の『ツーリンガール』では以前の作品に比べて線が柔らかくなった印象です。
キャラクターの線はかなり意識して変えましたね。以前、編集さんから線が硬いと言われたことがあるのですが、板型のペンタブレットを使っていた時には上手く線の質をコントロールできなくて、諦めて尖った線を描いていたのですが、液晶ペンタブレットを使うようになったことで意識して線を柔らかくすることができるようになりました。

ワ ン ポ イ ン ト テ ク ニ ッ ク

趣味を活かしたバイクの絵を得意とするなぎみそさん。
架空のバイクをその場で描き上げているが実在のパーツの形状を取り入れる等、ディテールを丁寧に描くことで説得力のあるデザインになるという。
線画でだけで立体を感じさせるタッチの入れ方にも注目。

※動画では2:30あたりからなぎみそさんがバイクのディテールを描く様子を見ることができます。

なぎみそさんのクリエイターズ・ストーリー

画集『QUANTUM FLOWERS』(アスキー・メディアワークス)
表紙イラスト(2013)
©なぎみそ / Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

――なぎみそさんが絵を仕事にしようと思ったのはいつ頃ですか?
高校を卒業する時になって、何者かにならなければと考えて、進路を美大からCGの専門学校に変えた時点で将来の職業を選んでいるんですよね。学生時代は熱心に勉強していたというよりは、放課後に学校の機材を使って3DCGや音楽を作って遊ぶために通っていた感じなのですが、その様子を見ていた先生に誘われてゲーム会社でアルバイトを始め、そのままその会社に就職してスーパーファミコンやプレイステーションのゲーム開発に関わりました。

――ゲーム業界で仕事を始めて、どのような経緯で個人のクリエイターとして活動するようになったのでしょうか。
その後、会社を離れて数年フリーで活動していた時期もあるのですが、当時はデジタルを使える人間が貴重だったのでAdobe After Effectsでドラマのエフェクトを作ったり、映像編集をしたりと色々な仕事をしていましたね。20代はバイクに夢中で仕事以外の創作活動はあまりしていなかったのですが、結婚して生活環境が変わったタイミングでお金のかからない趣味としてイラストを描き始めたのがイラストレーター「なぎみそ」としての活動のきっかけになんです。現在はゲーム会社で働きながら、退勤後に自分の仕事場でマンガを描く二足の草鞋で活動しています。

――イラストレーターからマンガ家に軸足を移したきっかけは?
しばらくボーカロイド界隈でイラストを描いていたのですが、自分の画力ではこのままやっていくのは厳しいのではと考えて、色々模索して、画集『QUANTUM FLOWERS』を出した時に、小説家の泉和良さん(ジェバンニP名義で音楽活動をしていた)にシナリオを頼んで描いたマンガを載せたりしていたんです。その縁で星海社の「最前線」でマンガを描かないかと声をかけていただき、『ぱん女さん』を連載することになりました。

『ばん女さん』(星海社COMICS)
COMIC ZIN購入特典イラストに加筆(2014)
©なぎみそ/星海社

――そこからマンガ家としてのキャリアが始まったわけですね。初めてのマンガ連載はいかがでしたか?
初めてのオリジナルマンガ、しかも大変な週刊連載をなんとか乗り切って単行本1冊分を描き上げることができたのですが、その打ち上げの席で名物編集者の太田克史さん(現・星海社社長)から「なぎみそさんはこういうマンガを二度と描かないでください。このマンガからはあなたが見えない」と言われたんです(笑)。確かに連載中は描くことに必死で、話を振ってオチを付ければマンガとして成立するみたいなノウハウでなんとかこなしていたので、その通りだなと。別れ際に「イラストの仕事もあればよろしくお願いします」と言ったら、今度は「違いますよ。なぎみそさんは作家になったのだから、人から仕事をもらうのではなく自分で仕事を発生させる立場です」と言われて。それらの言葉がきっかけで、自分は心の奥底で何を考えている人間でそれをどう作品に反映させていくか考えるきっかけになったので、マンガ家としての自分の意識が大きく変化する出来事でしたね。

――現在は「まんがくらぶ」(竹書房)で『ツーリンガール!』を連載中です。テーマとしてバイクを選んだのは何故ですか?
以前、他の出版社でバイクのマンガはどうですかと言われた時には、自分にとってバイクがあたりまえの存在すぎてマンガにする方法がわからなかったんです。でも、マンガの仕事が忙しくなってバイクに乗れない時間が続いたことで、「バイクに乗るのは楽しかったな」と気づいて。竹書房で描いた読切マンガの続きを描かないかという打診を受けた時に、もう1案、別企画として『ツーリンガール!』の企画書を見せたところ、こちらのほうがいいとなって連載がスタートしました。自分のマンガでは初めての続刊が出ることになり、念願の雑誌の表紙も描かせてもらうこともできました。

――前作の『くんくんガール』は「臭いフェチ」のマンガだったので、作風の振れ幅に驚きました。読者の反響はいかがですか?
バイクのマンガを描いていると、同じバイク乗りが共感してくれるのが嬉しいですね。マンガを描くことでツーリングに行った時の様なライダー同士の連帯感が得られるのが新鮮です。旅先で美味しいものを食べるグルメマンガなので、毎回、取材をして描いているのですが、事前にネットで調べた情報を元にプロットを立てて、ここではこういう展開の話にしようと思っていても、現地に行くと想定外の場所に良さがあって話が変わってしまうんです。始めた頃は現地の空気感がマンガの魅力になるとは気づいていなかったので、取材に行く度に、頭の中で話を作るよりも現地で自分が感じたことを表現するのが大切だと思わされますね。その事に気が付いて、意識を新たにする意味で連載中からペンネームを「凪水そう」に変えることにしました。

『ツーリンガール!』(竹書房)
単行本2巻表紙イラスト(2020)
©なぎみそ/竹書房

――気分を新たに、マンガ家「凪水そう」としてこれから先やってみたいと考えていることがあれば教えてください。
ボーカロイド界隈でイラストレーターとして活動していた時は、色々な人に頼っていたので、マンガを描き始めてからは極力、自分1人で考えて作ることを徹底していたんです。でも、『ツーリンガール!』の連載を通してマンガ家としての自分の軸足が定まってきたと感じられるようになって、今年の頭くらいからは作品をより広く知ってもらうために、これまでの自分の経験を活かしつつ色々な人の力を借りてものづくりをしていこうと思い始めました。今回、『ツーリンガール!』の単行本2巻が出るタイミングに合わせて、いろいろ面白いことをやろうと考えているので、楽しんでもらえたら嬉しいですね。これからしばらくは、『ツーリンガール!』の連載を柱に、どんどん新しいことにチャレンジして、もっと色々なマンガを描けるようになれたらいいなと思っています。

――最後に、なぎみそさんにとってワコムのペンタブレットはどのような存在ですか?
ペンを使うデジタルガジェットは多々ありますが、色々なペンデバイスを使う度にワコムの技術はすごいなと感じています。絵描きにとってワコムのペンタブレットというのは、絵を描かない人にとっての自転車くらいのごく普遍的な存在です。身近にあって当たり前なので、ペンタブレットが無ければ日常の色々なことが不可能になってしまいますね。

取材日:2020年3月10日
インタビュー・構成:平岩真輔(Digitalpaint.jp)



画像をクリックすると今回制作した作品をご覧いただけます。

なぎみそ/凪水そう
マンガ家/イラストレーター。ゲーム制作会社に勤務する傍ら、なぎみそ名義でボーカロイド関連のイラストやMV制作を手がけ、iroha(sasaki)の楽曲『moon』を題材に自信のWebサイトで発表したマンガ「みくよん」が2008年イースト・プレスより書籍化。2009年に発表された楽曲『炉心融解』のMVはニコニコ動画で通算800万再生を越えボーカロイド曲を代表する作品の一つとなっている。イラストレーターとして小説や「ポケモンカードゲーム」のイラストを手がけ、2013年には自身初の画集『QUANTUM FLOWERS』(アスキー・メディアワークス)を上梓。さらに星海社のWebサイト「最前線」でマンガ『ぱん女さん』を連載してマンガ家としての活動をスタート。現在はペンネームを凪水そうと改め、「まんがくらぶ」(竹書房)にて最新作『ツーリンガール!』を連載中。2020年3月27日に待望の単行本第2巻が発売予定。

twitter:@nagimiso
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Wacom Pro Pen 2による高精度な描き心地と、4K表示対応、最大Adobe RGBカバー率99%の広色域ディスプレイで使用可能な液晶ペンタブレットです。

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