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イラストレーター
旧都なぎ

厚塗りで描かれる荘厳で幻想的な世界観のイラストが魅力的なイラストレーター旧都なぎさんによる「Wacom Cintiq Pro 24」を使ったライブペインティングを公開!(2020年10月6日撮影)

Drawing with Wacom 111/ 旧都なぎ インタビュー

旧都なぎさんのペンタブレット・ヒストリー

『やがて霧色は曇りなく』1巻(実業之日本社)
表紙イラスト(2020)
©旧都なぎ/実業之日本社

――旧都なぎさんがデジタルで絵を描き始めたのはいつ頃ですか?
父が写真をやっていて、小学生の頃から自宅のPCに入っているAdobe Photoshopを使ってマウスで絵を描いていました。ペンタブレットを初めて触ったのは中学生に入ってからで、怪我で入院した時の退院祝いとしてBamboo(CTE-650)を買ってくれたんです。そこからSAIを使って絵を描き始めて、自分のWebサイトやPixivにアップしたりしていました。

――液晶ペンタブレットを使うようになったのは?
専門学校に入ったときにIntuos5を使い始めて、液晶ペンタブレットを手にしたのは卒業してフリーランスとして仕事をするようになってからです。液晶ペンタブレットのほうが、なんとなくプロとして様になるかなと思って、Cintiq 13HDを買いました。実際に使ってみると、ペンに顔を近づけて描いたりできるのが、アナログっぽいなと思いました。

――現在の作画環境はどのようなものでしょうか。
BTOのPCにIiyamaの24インチディスプレイとCintiq 13HDを繋いで使っています。作画に使うツールはAdobe Photoshopです。普段の作画中はCintiq 13HDをスタンドで立て気味にして作業していて、24インチディスプレイの側では音楽や映像を流したりYouTubeで作業配信をするための配信ツール(OBS)のウィンドウを表示させています。

――今回初めてWacom Cintiq Pro 24を使って絵を描かれてみた感想はいかがですか。
画面がすごく大きくて、普段使っているCintiq 13HDと比べて拡大を使わずに描くことがでえきました、アナログに近いのでツールで拡大するよりも姿勢を変えてペンに顔を近づけて見たくなりますが、それが液晶ペンタブレットのいいところなのかなと思いますね。画面が大きいので、椅子から立ってキャンバスと距離をとって絵を確認したりできるのはイーゼルで絵を描いているみたいで楽しかったです。描き味も、デフォルトでサラサラしていてすごく描きやすいと感じました。いまの私の机だとサイズ的に置けないと思うんですけれど、もし会社とかで13インチと24インチどっちがいいか聞かれたとしたら、Wacom Cintiq Pro 24を選ぶと思いますね。

旧 都 な ぎ さ ん の 作 業 環 境

BTOパソコン(Intel Core i5/RAM16GB)にCintiq 13HDとIiyamaの23.8インチディスプレイ(ProLite XB2481HSU)を接続して使用。Cintiqはスタンドで立て気味に設置して使用している。
作画に使うツールはAdobe Photoshop。YouTubeで動画配信する時にはIiyamaにOBSの配信画面、Cintiq 13HDの画面上にAdobe PhotoshopとYouTube Liveのチャットウィンドウを表示してユーザーとコミュニケーションしながら描いているという。
アンティーク調のデスクやタイプライター風キーボードにも旧都さんらしさが感じられる。

旧都なぎさんのクリエイティブ・スタイル

「1425」プライベートワーク(2019)
©旧都なぎ

――普段、イラストを描くときのワークフローはどのような感じですか。
Adobe Photoshopでラフに構図を描いて、線画を描くパターンと描かないで塗り進めていくパターンがあります。そこからはずっと厚塗りで、キャラクターのシルエットの範囲でクリッピングしたレイヤーに塗り重ねて、色が決まったらレイヤーを結合してさらに上から塗り重ねてなじませるのを繰り返して描き進めていく感じです。同じ個所だけをずっと描いていると、バランスが崩れたりしても気づかないまま進めてしまったりするので、キャラクターと背景を交互に塗り進めていくようにしています。

――絵を完成させるまでの工程で、いちばん好きなのはどの工程ですか?
個人的にはふにゃふにゃのラフを描くのが一番好きなんです。頭の中で思い描いたイメージをふにゃふにゃの線で描いていく作業の時は、きれいに描かなければということを考えないので純粋に楽しいですね。塗り始めて1時間くらいしたところでよく迷ってしまうのですが、描き続けている内にラフ線の頃を思い出せなくなり、どういう完成形を考えていたのかなと思いつつ塗り進めていろいろ調整していると答えがわかってくるんです。たぶん、線のインスピレーションはあっても色がイメージできていないので、色を塗ると分からなくなってしまうんだと思います。

――旧都さんの絵は、使われている色も印象的です。全体の色合いはどのように決められているのでしょうか。
以前は黒い絵を多く描いていたんですけれど、だんだん自分でかわいいと思う色がわかってきて、水色を使った絵が多くなりました。今でも黒は必ず入っているんですけれど、好きな色の組み合わせがいくつか自分の中でパターン化されていて、その中から今回の絵はどうしようかなと選んでいる感じです。最初のイメージはけっこう明るい色だったりするんですけれど、彩度が高いと描いている途中に飽きてしまうんですよ。あまり色が強いと描いている間ずっと眺めている自分が疲れちゃうので、長い間見てみて疲れない色がいいなと思います。

――描くイラストのモチーフやシチュエーションはどのように選ばれているのですか。
基本的に描きたいもののインスピレーションと構図のアイデアは別の頭で考えています。音楽がインスピレーションなので、絵を描く前にまず曲を探して、そこからやっと描き始められる感じですね。それまでに色々な写真家の作品や映画を観たり、ネットサーフィンで見た画像のイメージなどをたくさんインプットしておいて、それが音楽のインスピレーションとカチっと組み合わさった時に、描きたい構図が出てくると思っています。何がきっかけになるかわかりませんし、インプットがなければ自然にアウトプットはできないので、とにかく色々なものを見て、どれかが参考になればいいなって。

「1563」プライベートワーク(2019)
©旧都なぎ

――イラストの中で描かれる家具や小道具も魅力的なデザインのものが多いですが、実際の家具や資料写真などを参考にされているのですか。
描きたいものはいっぱいあるんですが、実力で描き切れないモチーフもたくさんあるので、今はとりあえず得意を伸ばそうと、好きなものをいっぱい描いて自信をつけているところなんです。資料を集めたフォルダにディティール用の参考画像もたくさんあるのですが、見ながら描くとそのままの形を描いてしまうので、音楽を聴きながらふにゃふにゃの線でラフを描いて、詳細を描く前にはじめてその資料を確認する感じです。あまり意識していないんですが、自分が好きだと思うものを集めているとアンティーク調のアイテムにまとまっていくので、結果的にこういうものが好きなんだと気づきました。

――同人誌『ALGL』のシリーズではオリジナルの物語を描き続けていますが、描き込まれた背景で表現される世界観も目が離せません。
元々は趣味で二次創作のイラストを描いていたのですが、専門学校に入ってからプロを目指すならオリジナルを描いたほうがいいと言われて、最初はしぶしぶ描き始めたんです。でも、キャラクターとか設定を作っているうちにだんだん愛着が沸いてきて、それで物語を作ってあげたいなと思うようになりました。背景の描き込みは、昔、フランスに旅行した時に観光した教会にものすごく感動して、この光景を描きたいと思ったことが今もずっと続いているんです。その感動を、絵を見た人にも感じてほしいと思って描いています。

ワ ン ポ イ ン ト テ ク ニ ッ ク

「ふにゃふにゃラフを描いている時が一番好き」という旧都さん。
頭の中のイメージをそのままラフな線で描き留めていき、線を整えることを考えずに描くのが楽しいのこと。
そこから線をクリンナップせずに厚塗りで塗り重ねながら、必要な線を描き込んでいくスタイル。
ブラシはスケッチブックに描いたような質感の出るカスタムブラシを使用している。

※動画では1:12あたりから旧都なぎさんがラフ工程から塗りに入る様子を見ることができます。

旧都なぎさんのクリエイターズ・ヒストリー

「1540」プライベートワーク(2020)
©旧都なぎ

――旧都さんが絵を描き始めたのはいつ頃ですか?
保育園の先生が絵を描く人で、薔薇の描き方とかを教えてくれたりしたんです。それでお絵描きが好きになって、そのまま絵を描くことが習慣化されていった感じですね。高校を卒業する頃になっても進路が思いつかなくて、その時にずっと続けていたことが音楽と絵だったので、自分一人でも続けられる絵を選んでイラストの専門学校に進むことにしたので、将来、絵の仕事に就こうとまでは思っていなかったんです。

――プロのイラストレータ―としてお仕事をされるようになった経緯は?
専門学校を修了するにあたって、就職活動をしたくないなと思って(笑)、とりあえず学校で募集していたゲーム会社のアルバイトに応募して、そこで仕事のやり方とかをなんとなく把握したんです。この感じでやったら卒業してからもなんとかなるかなと思って、そのまま個人事業主の開業届を出して、何の後ろ盾もないままフリーランスで仕事をし始めました。

――最初からフリーランスということですが、お仕事に困ったりすることはなかったのでしょうか。
ソーシャルゲームのカードイラストとかを毎月2、3枚くらい、外注のイラストレーターとして描いていました。自分の名前は出ない仕事ですが、依頼をこなす練習だと思い、今できることをやろうという気持ちでしたね。最初に自分を出したお仕事は2014年の『Night Clan』(DOMINA GAMES) というボードゲームのカードイラストです。30枚くらいのカードを全部ひとりで描いたのですが、けっこうしんどかったです(笑)。描く量が多かったのもありますが、まだ仕事に慣れていないこともあったので、もっと上手くできたんじゃないかと悩んだりもしました。

――お仕事をしていく中で大変なことはありましたか?
自分がまだ有名じゃないから、来た仕事は断ってはいけないと思って全部受けていたんです。それで忙しくなりすぎる時期もあったり、受けた仕事に自分の実力が間に合っていなかったりで、いろいろ考えることもありました。時間のある限りずっと絵を描いていたので、気が付いたら悩み事も終わっていたということの繰り返しですね。

『COMITIA133』チラシ用イラスト(2020)
©旧都なぎ

――これまでのお仕事で、特に印象に残っているものはありますか?
今年に入ってからの仕事はどれも印象的なんですけれど、スマホRPG『アークナイツ』(Yostar)の応援イラストやバーチャルシンガーの花譜ちゃんのプロモーションイラストを描かせてもらえたのは嬉しかったです。これまで自分のテイストで版権ものを描かせてもらうことがなかったので、イラストレーターっぽいお仕事ができたのに感動しました(笑)。あとは同人誌即売会のCOMITIAのチラシイラストの依頼もすごく嬉しいお仕事でしたね。

――COMITIA開催支援のクラウドファンディングや、Twitter上でのエアコミティアでも旧都さんのイラストが目を引きました。
初めて参加した同人誌即売会で、オリジナルの同人誌を発表し続けてきてCOMITIAにはたくさん助けてもらったので、これまでのお礼をするつもりで描きました。去年の年末くらいに連絡をいただいて、どんな絵にしようかなと考えて描きあげた時にちょうどコロナの時期になっていて……。COMITIA 133は開催できなくなってしまいましたが、大勢の人にも見てもらえて、描くことができてよかったなと思います。

――YouTubeで定期的に配信をしたり、メイキング動画を公開したりという活動も活発にされていますね。
じつは配信をやっている理由は絵を見せることではなくて、私にとって音楽がすごく大切だから、いいなと思った音楽をみんなにも聴いてもらいたいと思って始めたんです。ただ自分がしゃべらないで音楽だけ流しても、みんな聴いてくれないと思ったので作業しながらおしゃべりをして、バックに流れている音楽を聴いてもらうというのが一番、注目してもらえる方法だと思って。やっている内に、みんなが絵を描いている様子やメイキングに興味があるんだと気づいたので、そっちも頑張ろうと思うようになりました。チャットでコミュニケーションをするのも楽しいですね。

『やがて霧色は曇りなく』2巻(実業之日本社)
表紙イラスト(2020)
©旧都なぎ/実業之日本社

――11月には商業で初の単行本『やがて霧色は曇りなく』が発売されますね。
版元のリュエルコミックスさんからCOMITIAで声をかけていただいて、自分がこれまで描いてきた『ALGL』の物語の完結を、単行本として出してもらえることになりました。同人誌ではフルカラーのイラスト集として描いているのですが、単行本では同人誌よりも物語の部分をわかりやすく伝えたいと思ったので、マンガで5~6割ほど描き下ろしています。マンガを描くのも初めてだし、編集者さんとやりとりしながら本を作るのも初めての経験だったので、新しい発見がたくさんありましたね。自分の視点だけで描いていると、物語の主語が無くなって、誰の気持ちを描いているのか分かりにくくなってしまうらしいんです。同人の頃からちゃんと伝わっているかをすごく心配していたので、編集さんに聞けることは全部聞こうと思ってめちゃくちゃ質問していました。

――長く描いてきた物語が完結するのは、特別な思い想いがあるのではないでしょうか。
ネームの作業が終わったのが、去年の年末ごろで、それからずっと考え続けているんですよ。原稿の仕上げをしながらも自分の中では物語が終わっていたので、今年に入ってからは抜け殻のような1年でした。だから自分のなかではまだ実感がなくて、虚無という感じなんですけれど、本が発売されてみんなに読んでもらって初めて終わったんだと思うんじゃないですかね。でも、私が描ききった後もキャラクターは生きているので、アイデアは尽きないと思います。多分。だから終わりというよりは、ひとつの区切りになったいいなという感じなんです。

――最後に、旧都なぎさんにとってペンタブレットとはどのような存在ですか。
ありがちですけれど、パートナーですね。もしペンタブがなかったら、進路選択の時に音楽の道に進んでいたと思うんですけれど、今は絵を選んでよかったなと思っています。絵を描くことで、自分一人で何かを突き詰めて考えることが楽しいというのに気づかせてくれるきっかけが、ペンタブレットだったのかなと。

取材日:2020年10月6日
インタビュー・構成:平岩真輔(Digitalpaint.jp)



画像をクリックすると今回制作した作品をご覧いただけます。

旧都なぎ
イラストレーター。人間の多様性を肯定・受容するという想いを線と色に乗せて、厚塗りの可愛らしい絵柄で描く"お絵かき仙人"。お散歩、読書、宇宙・天体、建築、インテリアが好き。YouTubeにて作画の過程を配信中。
創作系同人誌即売会COMITIA 133のチラシイラストを手掛け話題となったほか、11月20日には同人誌で展開してきたオリジナルストーリーの完結編をまとめた自身初となる単行本『やがて霧色は曇りなく』1・2巻が実業之日本社より2冊同時発売される。

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