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イラストレーター/アニメーション作家
植草航

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アニメ『せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ』キャラクターデザインや、ノイタミナ『パンチライン』、劇場版『フリクリ オルタナ』のエンディングアニメーション等で知られるイラストレーター/アニメーション作家の植草航さんによる「Wacom Cintiq Pro 24」を使ったライブペインティングを公開!(2021年4月27日撮影)

※ブラウザで動画が再生されない場合はYoutubeのワコムチャンネルでご覧ください。

Drawing with Wacom 119/ 植草航 インタビュー

植草航さんのペンタブレット・ヒストリー

「せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ」
2期キービジュアル(2019)
©SMK

――植草さんがデジタルで絵を描き始めたのはいつ頃ですか?
中学生の頃に家にPCが来てWindowsのペイントで遊び始めたのが最初なのですが、プリインストールされていたチャットにハマって、いろんなチャットを探してネットサーフィンしている内に、お絵描き掲示板にたどり着いたんです。そこでマウス以外にも描く手段があるんだと知り、高校生の時にお小遣いを貯めてIntuos2を買ったのが最初のペンタブレットですね。Adobe Photoshopまでは買えなかったので、主に描いていたのはお絵描き掲示板でした。

――液晶ペンタブレットを使うようになったのは?
大学にも制作環境が整っていたのですが、自分は夜型なのでずっと学校で作業をするわけにもいかなくて。これからデジタルで仕事をしていくなら必要だなと思い、Adobe PhotoshopとIntuos3を購入しました。液晶ペンタブレットを使い始めたのは社会人になってからで、会社の先輩の家にみんなで遊びに行く機会があった時に私物の液晶ペンタブレットを触らせてもらったところ、直に描いている感覚にこれはすごいと驚いたんです。これは買うしかないという感じでCintiq 24HDを使い始めました。

――Cintiq 24HDを使うようになって、変化はありましたか。
板型のペンタブレットを使っていた時は、絵を描き始める時に「よし絵を描くぞ!」みたいなテンションで挑んでいたんですけれど、液晶ペンタブレットは特に意識をしなくても気楽に描き始められるのがいいなと思いました。別の作業をしていても思いついたらすぐにペンを動かせるので、何気ないアイデアを書き溜めたりすることが以前よりカジュアルにできる様になりました。

――現在の作画環境はどのようなものですか。
Cintiq 24HDを会社で組んでもらったPCに繋いで使っていて、サブディスプレイとしてAcerの27インチモニターに資料などを表示しています。Cintiq 24HDは45度くらいの角度に立てて、デスク上に置いたパームレストに肘を置いて作画できるように設置しているんです。以前は線画まで鉛筆で描いて、塗りと仕上げだけデジタルで行っていたので、その作業用にサブデバイスとしてゲーミングコントローラーを使っていました。フルデジタルになってからは良く使うショートカットはCintiq 24HDのファンクションキーに登録して使っています。作画に使うツールはイラストもアニメーションもCLIP STUDIO PAINTで完結することが多いですが、色調を変えたりアニメ用に使いたいプラグインがある時はAdobe Photoshopで仕上げをしています。

――今回ドローイングでWacom Cintiq Pro 24を使って描いてみた感想はいかがですか。
とにかく画面が綺麗だなという印象でしたね。普段使っているCintiq 24HDと比べて描画面の視差が無いので、ペンを置いたところにぴったり線が描ける感じがありました。ドローイングではショートカット用にExpressKey Remoteを使わせてもらったのですが、ベゼルにスイッチ類がなくて開放的なぶん、解像度の高さと合わせて作業領域を広く感じました。いま引越しを考えているので、それに合わせて自宅用にWacom Cintiq Pro 24も買いたいです。

植 草 航 さ ん の 作 業 環 境

Windows PC(CPU:AMD Ryzen9 3900X/RAM:64GB/GPU:Nvidia RTX2070Super)にCintiq 24HDとAcerの27インチディスプレイ(B277)を接続して使用。
Cintiq 24HDはスタンドで45度くらいの角度に立てて使い、デスク手前に置いたパームレストに肘を置いて支えるスタイルで作業している。
作画に使うツールは主にCLIP STUDIO PAINT EX。よく使用するショートカットはCintiq 24HDのファンクションキーに登録し、使用頻度が低いものは手元のキーボードを使っている。

植草航さんのクリエイティブ・スタイル

「送り返された手紙」プライベートワーク(2020)
©Wataru Uekusa

――植草さんが普段イラストを描く時のワークフローを教えてください。
CLIP STUDIO PAINTでレイアウトのアタリをとってから、ラフ、下描き、下描きのクリンナップ、清書と段階的に線画をクリンナップしていきます。使うブラシはほぼGペンと透明度の変わるGペンで、理想的なカーブになるまで線の形を整えていく感じです。線の強弱はペンの入り抜きではなく線を重ねたり削ったりしながら足しています。線画ができたらGペンと塗りつぶしツールでパーツ毎に分かりやすい色で塗り分けてから、実際に使う色に置き換えて、仕上げ処理でグラデーションやテクスチャを加えて完成です。

――ドローイングでは線画の工程にかなり時間を割かれていましたね。
アニメーションでは線画だけに長い時間をかけることができないので、イラストでは線の綺麗さにこだわろうと思っているんです。学生の頃から宇木敦哉さんが好きで、1本の曲線に全ての情報が詰まっているような絵柄に憧れて、常に綺麗な線を描きたいという気持ちを抱えながら描いています。

――今回描いていただいたイラストで特に意識した部分はどこでしょうか。
葉っぱと影がテーマで、黒ベタと緑を使いたいなと思って描きました。最近、葉っぱを描くことにハマっていて、よく写真を撮っているんですけれど、今回の絵の背景も家の近所にある場所がモチーフになっています。葉っぱを印象的に見せるために、画面の中にどれくらいの割合で入れたらいいか試行錯誤しながら配置しました。自分の場合、絵を見た時に印象として残るのは色なので、テーマになる色がはっきりわかる絵にするのが好きかもしれません。仕上げ段階でキャラクターにグラデーションを足すことで、葉っぱの緑と影の黒ベタが目立つようにしています。

――仕上げ段階のグラデーションや、Adobe Photoshopに移ってテクスチャを加えたことで絵の質感がガラっと変わるのを感じました。
ツルっとした画面ではなくざらついたテクスチャを加えることで、質感がでるのがいいなと思っています。最近、よく使っているテクスチャは、段ボールとボール紙をスキャンしたものなのですが、元の素材の色を崩さずに質感を加えられて、立体感や手触りが感じられるのが気に入っています。MVを何本か作っていた時に、楽曲ごとに異なる質感にしてみたら、それぞれテーマ性が出たので面白かったですね。

「生き物」プライベートワーク(2020)
©Wataru Uekusa

――画面の中で存在感がある女の子のキャラクターも魅力的です。
キャラクターを描く時は、そこに居て欲しいという気持ちが大切だと思っています。アニメーションの場合も絵が動いた瞬間に世界観に奥行きが生まれるので、まずそのキャラクターが何故そこにいるんだろう? と考えることから作品作りが始まるんです。人間のキャラクターは、以前は頭身の高さを漠然と描き分けていたんですけれど、「せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ」の仕事をした時に、キャラクターの頭身の比率を強く意識するようになって、そこから現在のようなバランスで描くことが多くなりました。

――植草さんの作品では人物以外にモンスター的なキャラクターもよく描かれています。
モンスターの素晴らしさの一つは形の面白さなので、線をたくさん引いていく中で、気持ちのいい形を拾うことが多いかもしれません。形のバリエーションが多く見えますが、素体みたいなベースになる形が何種類かあって、哺乳類、爬虫類みたいな実在する生き物の形から派生していくようなイメージでデザインしています。同じフォーマットの存在がたくさんある様に見えて、それぞれ少しずつ違っているので完全に同じものは一つしかないというのは、葉っぱの面白さと一緒ですね。

ワ ン ポ イ ン ト テ ク ニ ッ ク

テクスチャで質感を加えることで、フラットなブラシで塗った絵の色味を崩すことなく質感を出せるのが気に入っているという植草さん。
ドローイングではAdobe Photoshopのノイズフィルタで即席のテクスチャを作成したが、普段はボール紙や段ボールなどをスキャンして自作したテクスチャをよく使っているとのこと。
左の画像はテクスチャの有無による質感の違いを比べてみたもの。

※動画では18:06あたりから植草航さんがイラストにテクスチャを合成する工程を見ることができます。

植草航さんのクリエイターズ・ストーリー

「葉」プライベートワーク(2021)
©Wataru Uekusa

――植草さんが本格的に絵を描き始めたのはいつ頃からですか?
小学生の頃から「ポケットモンスター」や「デジタルモンスター」の様なゲームに登場するモンスターが好きで、よく落描きをしていたんですけれど、特に絵の道に進むという発想はありませんでした。高校2年生の頃にクラスで音楽の趣味が一緒で仲が良かったギャルの子に誘われて、部員が数人しかいない美術部に入ったんです。そこで顧問の先生に美術大学や、予備校のことを教えてもらい、美大への進学を目指すようになりました。顧問の先生から「こういう絵を描くなら映像学科に行くといい」と言われて、東京工芸大学のアニメーション学科に進んだのですが、映像系の学科なので入試もストーリーからイメージボードを描くような課題が多くて、いわゆる美大受験のためのデッサンとか色彩構成を勉強するようなのとは違って、自分の絵柄で大学を目指すみたいな感じでした。

――大学在学中にはもうアニメーション制作の仕事を始められていたんですよね。どのような経緯でお仕事をされるようになったのでしょうか。
それまでアニメーションを作る経験はありませんでしたが、モンスターなどのキャラクターを主軸にしたイラストを描く事をずっとやっていたので、そのキャラクターに動きをつけたいなという気持ちがありました。大学生になってからもお絵描き掲示板にずっと入り浸っていたのですが、当時はネットに映像作品を発表するための知識が充分に無くて、課題や卒業制作で作った作品をコンペやコンテストに出品する事が多かったです。それで、大学2年生の頃に作った課題作品をNHKの「デジタル・スタジアム(デジスタ)」という番組に応募したところ採用されて、それがきっかけとなって番組の制作会社や、アニメーション作家の先輩からお仕事を紹介してもらうようになりました。

「やさしいマーチ-The Tender March-」(2011)
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了制作
©Wataru Uekusa/
Graduate School of Film and New Media, Tokyo University of the Arts

――pixivやニコニコ動画などCGMのコンテンツが盛り上がり始めて、デジタルで活躍する個人のクリエイターにスポットが当たるようになった時期ですね。
「デジスタ」(2009年)で、年間グランプリを決めるバトルで僕と石田(祐康)君(アニメ監督/『ペンギン・ハイウェイ』ほか)が並んで競い合うような場面もあって。その当時はアニメ―ションを作ってネットで発表する人もそれほど多くなかったので、すごい作品を作った人がいると連絡をとって感想を伝えたりする内にクリエイター同士の繋がりができていましたね。フリーランスになってからもその時の人脈で仕事を手伝いあったりすることが少なくありませんでした。

――2011年には『やさしいマーチ』が文化庁芸術祭アニメーション部門で新人賞を受賞しています。
もともとイラストから入って「モンスターのキャラクターを動かしたい」というコンセプトでアニメーションを作っていたのですが、大学の卒業制作ではアニメーションの時間軸を意識して作品を作り完成させ、モンスター主体で作ることに関してはまだやり残した思いがあって、もう1本だけ作品を作るために東京藝術大学の大学院に進んで、2年がかりで作ったのが『やさしいマーチ』ですね。

――その後はどのようなキャリアを歩まれたのでしょうか。
『やさしいマーチ』を作り終え大学院を修了して、子どもの頃からずっと好きだったゲーム業界に就職しました。会社は仕事も楽しく、職場の方々もすごく良い方ばかりで不満もなかったのですが、自分の手を動かして自分の世界観の絵を描きたいという気持ちが強くなってきて、2012年の年末に退職してフリーになりました。

――フリーランスになってからは、どのようにお仕事をされていたのですか?
フリーになったらすぐに学生時代からのクリエイターの繋がりで仕事を頼まれたり、藝大の岡本(美津子)先生がプロデューサーをしている「テクネ 映像の教室」(NHK Eテレ)に参加したりしながらいろいろやっている内に、テレビアニメ『パンチライン』(フジテレビ)のエンディングアニメーションを作ったりするようなお仕事もするようになり、2016年までフリーランスを続けた後、今の会社(Pie in the sky)に合流しました。

――会社に所属されたことで活動の仕方は変わりましたか?
それぞれ所属するクリエイターが会社を通して個人の仕事をする様な形で作品を作っているので、フリーの頃とあまり変わらないですね。会社のメンバーで『せいぜい頑張れ!魔法少女くるみ』の監督をしている松本慶祐さんも大学時代からの友人だったりします。『劇場版フリクリ オルタナ』のエンディングも、『パンチライン』の上村泰監督から話を頂いて、友人の岡本(将徳)君が大学院の修了制作で作った作品のイメージが合うなと思い、声をかけて制作しました。実写を背景にしたコマ撮りアニメなんですけれど、ロケハンをして千葉の房総で朝日と共に撮るために夜中の3時からスタッフ4人で車を出して撮影に向かったものの、屋外撮影で人形を直している間に太陽が登ってしまってもう1日撮影するみたいなことをしていました。大変でしたけれど楽しかったですね。

劇場版『フリクリ オルタナ』(2018)エンディングアニメーションより
©2018 Production I.G / 東宝

――これまで手掛けられてきたお仕事の中で、特に印象に残っているものはありますか?
sasakure.UKさんの『アンチグラビティーズ feat.GUMI』のMVは個人的にすごく印象深いです。映像を作る時、音楽から着想を得ることが多くて、こういう曲にはこんな映像が合いそうだというアイデアを貯め込んでいたので、MVではそういう蓄積を出させてもらえました。sasakure.UKさんは僕がボーカロイドの楽曲を聴きはじめるきっかけになったボカロPでもあったので、お仕事で声をかけてもらえたことも嬉しかったですね。NHK「みんなのうた」で制作した『君の隣にいたいから』( 歌:SHISHAMO)のアニメーションも、自分が抱えていた感情みたいなものを表現しきることができたので、思い入れがあります。

――これから先、植草さんがやりたいと思っていることはあれば教えてください。
これまでにも「デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー」のゲーム内ムービーなどを作らせていただいたのですが、やはり自分の原点は「ポケットモンスター」「デジタルモンスター」などのモンスターが活躍するゲームだと感じているので、今後も何らかの形でゲームに関わることができたら嬉しいなと思っています。

――最後に、植草さんにとってペンタブレットとはどのような存在ですか?
僕にとって、ワコムの液晶ペンタブレットは「学校の机の上」みたいな感じですね。小学生の頃は、落描きのために授業時間があるんじゃないかというくらい、いつも楽描きをしていたんですけれど(笑)、Cintiqに向かっている時はいつでも好きな絵を描き始めることができるんです。この気負わず自由に描ける感じが、あの頃の学校の机みたいだなって。

取材日:2021年6月2日
インタビュー・構成:平岩真輔(Digitalpaint.jp)



画像をクリックすると今回制作した作品をご覧いただけます。

植草航
イラストレーター/アニメーション作家。1987年生まれ。東京工芸大学卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了。大学院修了制作「やさしいマーチ-The Tender March-」が第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞。ゲーム会社に勤務した後、フリーランスを経て2016年よりPie in the skyに所属。アニメーション制作に加えてアーティストのMV制作や短編マンガ執筆など幅広く活動し、アニメ『パンチライン』『劇場版フリクリ オルタナ』のエンディングアニメーションや、NHKみんなのうた「君の隣にいたいから」(歌:SHISHAMO)の映像制作などで知られている。2017年からAbemaTVほかで放送されているショートアニメ『せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ』ではキャラクターデザインと作画を担当。

twitter:@WATARU336
個人サイト「ADHESIVE TAPE」

Wacom Pro Pen 2による高精度な描き心地と、4K表示対応、最大Adobe RGBカバー率99%の広色域ディスプレイで使用可能な液晶ペンタブレットです。

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