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イラストレーター
りーん

ソーシャルゲームを中心に、重厚な厚塗りを用いて存在感のあるキャラクターイラストを生み出し続けており、最近の仕事に『Fate/Grand Order 電撃コミックアンソロジー8』(KADOKAWA)のカバーイラストや「グランブルーファンタジー ILLUST COLLECTION」への寄稿がある若手イラストレーター・りーんさんによる、液晶ペンタブレット「Cintiq 27QHD touch」を使ったライブペインティングを公開!

Drawing with Wacom 077 / りーん インタビュー

『新版 CLIP STUDIO PAINT PRO
デジタルイラストテクニック』
サンプルイラスト
©玄光社

――りーんさんがイラストに取り組むようになったのはいつ頃からでしょうか?
私は現在大学院に所属しているのですが、絵を描くようになったのは大学に入ってからです。大学では高校までと比べて時間的余裕ができたせいか、アニメやゲームにハマりました。そして、インターネットを通じて同じ趣味の友人ができたんですが、その人たちと話している中で「絵を描きたいよね」と盛り上がりまして、勢いでペンタブレットを注文したのが、イラストと関わるようになったきっかけです。購入したのはIntuos4 Mediumでした。凝り性だったので、いきなり本格的な製品を選んでしまいました。

――そのときの友人たちといっしょにイラストを描かれるようになったのでしょうか?
いえ、自分だけでした(笑)。少し後に、Twitter上で流行っていた「深夜の真剣お絵描き60分一本勝負」をやってみたことが転機になりました。私が参加していた頃は東方Projectがメインの題材だったんですが、その題材で、一時間以内に絵を描き上げるという企画です。Twitterのハッシュタグを通じて、ある程度ランダムに人が集まりまして、私もたまたま参加したんです。それをきっかけに友人関係が広がり、絵描き同士で切磋琢磨することができました。おかげで短期間に画力を上げられましたし、その頃にできた友人たちとは今でも交流が続いています。

――影響を受けた作品・作家を教えてください。
一番好きなのはアトラス系のゲームで、特に『ペルソナ3』から大きな影響を受けています。キャラクターデザインを手がけた副島成記さんに憧れていて、今も尊敬しているのですが、よく模写をしては「ぜんぜん違う!」と悔しがることを繰り返していました。非常に洗練された絵柄で、一朝一夕には真似できませんね。それから『Fate/Stay night』などTYPE-MOONの作品にハマりまして、だいたいの作品をプレイしました。後にソーシャルゲームの『Fate/Grand Order』(『FGO』)が出まして、そちらの作品にもたいへんハマりましたし、後に『FGO』の公式アンソロジーコミックでカバーイラストを担当させていただくことになりましたので、縁を感じます。

『Fate/Grand Order 電撃コミックアンソロジー8』
カバーイラスト
©KADOKAWA

――りーんさんはソーシャルゲームの仕事を色々と担当されていますが、もともとお好きだったのでしょうか?
実は高校生の頃からプレイしていたんです。携帯電話用SNSのモバゲーに『エルアーク』という作品があって、リアルタイム性やマルチプレイの仕組みが刺激的だったこともあり、非常に楽しく遊んでいました。近年の作品では『艦隊これくしょん』や『グランブルーファンタジー』に思い入れがあります。前者を題材に投稿したイラストでPixivのランキング上位に組み込めたのは大きな成功体験でした。後者については、ファミ通.comでの公式企画『グランブルーファンタジー ILLUST COLLECTION』でのイラストを担当させていただくようになったなど、やはり縁が深いです。他の作品についても、仕事柄興味がありますので、一通りは触れるようにしています。

――商業的な活動をするようになった流れを教えてください。
先の『グランブルーファンタジー ILLUST COLLECTION』が初めての仕事になりますね。これを手がけてからソーシャルゲーム自体のイラスト依頼なども舞い込むようになりました。そもそもなぜ最初の仕事が来たかといえば、おそらくPixivのおかげかなと思います。Pixivのランキングで人に認知されるようになったのですが、その後、女の子だけではなく男性キャラも描くようにしたことで、色々な絵を描けるというアピールができて、それが評価されたように感じます。

――イラストを制作する上で気をつけていることは何でしょうか?
変な固定観念に縛られないようにするということが大切だと思っています。以前の自分は、たとえば線画というものはこうあるべき、塗りもこうあるべき、というような先入観があったんです。でも、たとえば今は厚塗りをしていますから、必ずしもはっきりとした線を引いているわけではないんですよね。逆に、必要だと思ったらはっきりとした線を引くようにしますし、厚塗り以外の塗り方も検討します。重要なのは最終的な仕上がりがよいことなので、そうなるためには臨機応変にやっていいのだ、と今は考えているんです。実際、作業中に「別の方針の方が完成度が上がるのではないか」と思ったらすぐに方針を変えられるようになりました。ということで、絵を描くときには完成形を常に模索しながら取り組んでいます。

――りーんさんの現在の制作環境や、機材遍歴について教えてください。
最初にIntuos4を導入したときに使っていたアプリケーションはSAIでした。実はこれも副島さんの影響です。その後もずっとIntuos4を使い続けています。アップデートされないという問題を受けて、ソフトウェアはCLIP STUDIO PAINT PROに切り替え、後にPCもWindowsからMacBook Proにしました。あとは思いつきをさっと絵にするという用途で、iPadで絵を描くこともあります。また、自分は実はカメラが趣味でして、その兼ね合いで写真の現像・加工に使えるPhotoshopとLightroomがバンドルされていたAdobe Creative Suite 6を導入しまして、今も使っています。

――今回使用したCintiq 27QHD touchの使い心地はいかがでしたか?
大きな画面で描くのは新鮮な体験でした。使ってみると自分のスタイルにあっていたようで、とても作業しやすかったです。普段は細部を確認するために拡大をする必要があったのですが、これだけの大画面だと、全体像を表示したまま一部分に集中できるのが嬉しいです。解像感もほどよいですね。人物の目元やまつ毛を描き込んでいると、ドット上にどう映っているかが気になるんですが、それを確認する上でも便利だと思いました。また、今回は自分のMacBookを持ち込んだのですが、接続するだけでぱっと使えたのも好印象でした。この大きさなら、ほかにサブモニターを用意しなくても十分足りるという人が多いのではないでしょうか。

グッズ用イラスト
※後日メロンブックスにて発売予定
©MELONBOOKS

――今回の制作されたイラストのコンセプトは?
自分が普段描いているソーシャルゲームのイラストのエッセンスを込めました。具体的にはカッコよさ、きれいさ、かわいさをしっかりキャラクターの形にまとめるということです。今回は指揮官のような佇まいの少女を描きました。りりしさを出すためにも、目元の力強さなどにはこだわりましたが、一方で顔がリアルになるとかわいらしさが失われがちなので、そこをうまく残すために、頬のラインの調整にも気を使いました。また、今回はバストアップなのですが、この構図はどうしても情報量が少なくなってしまうので、絵に奥行きを出すために、左手の配置や背景の空気感にこだわりました。さらに、人物の輪郭に環境光の色を取り込んで、絵全体が調和するようにしています。

――最後に、今後の展望やメッセージをお願いします。
私は絵を描き出したのがかなり遅いのですが、そんな自分でも仕事をいただけるようになりました。遅くから絵に取り組み始めた自分だからこそ伝えられることもあるかなと思っています。大人の方から絵についての相談も受けることがあり、今やいつからでも絵に挑戦できる時代だと思うので、ぜひやってみてほしいですね。絵が上手くなると、できることが増えるという嬉しさがあります。私自身もそのことを楽しみつつ、よりクオリティの高い絵が描けるように成長を続けられたら嬉しいですね。

取材日:2017年10月25日
インタビュー・構成:村上裕一(梵天)



画像をクリックすると今回制作した作品をご覧いただけます。

りーん
ノーブルな質感を描き出すことを得意とし、ソーシャルゲームを中心に、幻想的な世界観とキャラクターの魅力を凝縮した作品を生み出す若手イラストレーター。最近の仕事に『Fate/Grand Order 電撃コミックアンソロジー8』(KADOKAWA)のカバーイラストがあり、 「グランブルーファンタジー ILLUST COLLECTION」(ファミ通.com)でも継続的にイラストを担当しているほか、 『新版 CLIP STUDIO PAINT PROデジタルイラストテクニック』(玄光社)へのメイキング寄稿などの実績もある。

ウェブサイト:reanbox
twitter:@ina_nna_

Cintiq 27QHDは27型、フルフラットのガラス画面で最大表示色10億7474万色、Adobe RGBカバー率97%、REC.709対応。16:9ワイド表示、標準的なHDTVの4倍となる2565 x 1440の高解像度で、精細な表現や細かな編集を行うことができる液晶ペンタブレットです。着脱式ファンクションキー“ExpressKey® Remote”も同梱したモデルです。

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