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アニメーター
mebae

アーティスト・村上隆さんが監督する異色のアニメ『6HP(シックスハートプリンセス)』のキャラクター・コスチュームデザイン/総作画監督として制作の中心的な役割を担うアニメーターで、イラストレーターとしても人気のmebaeさんによる「Wacom Cintiq Pro 24」を使ったライブペインティングを公開!(2019年3月6日撮影)

Drawing with Wacom 094/ mebae インタビュー

mebaeさんのペンタブレット・ヒストリー

『NONSCALE』(ワニマガジン)表紙イラスト
©mebae / Kaikai Kiki Co., Ltd.All Rights Reserved.

――mebaeさんがデジタルで絵を描き始めたのはいつ頃ですか。
スーパーファミコンのマリオペイントで遊んでいた要領で、高校時代にゲームをやるために買ったWindows PCでマウスを使って絵を描いてました。大学のゼミでIntuos3を使うようになって、もうマウスには戻れなくなりました。よくこれで描いていたなって(笑)。そこからIntuos4、Cintiq 21UX、Cintiq 22HD、Cintiq 13HDとひと通り使っていますね。

――液晶ペンタブレットを使うようになったのは?
ゼミの先輩がCintiq 21UXを使っているのを真似て、自分でも購入してアニメーション制作に使い始めました。まだ液晶ペンタブレットが普及し始めた頃で、描きやすさに感動しましたね。最初は紙に描いた動画をスキャナーで取り込んでからPhotoshopで着色していましたが、そのうちにフルデジタルで制作するようになりました。紙だとどうしても下を向いての作業になるので、体に負担がかかりますが、液晶ペンタブレットは立てて使えるので、姿勢正しく描けるのがいいですね、デジタルを使う上でアンドゥ以上のメリットかもしれません。

――現在の制作環境はどのようなものですか。
札幌と東京の2カ所にスタジオがあって、それぞれCintiq 22HDとWacom Cintiq Pro 24を置いて使っています。メインPCはMac Pro(2013)で、東京のスタジオでは出張用のMacBook Pro(13-inch)を繋いで使っています。僕は筆圧が弱くて、手にぜんぜん力が入らないので、ペンはひっかかりのない標準芯がいちばん描きやすいです。昔はIntuosの上に紙を乗せたりしていましたが、描き味が重くてダメだなと思うようになりました。力を入れて描くと線が柔らかくならないので、どうしても硬い絵になってしまうんですよね。アニメーション的な絵を描く時には、柔らかい線の方が上手くいくんです。

――Wacom Cintiq Pro 24を使った感想はいかがですか。
作業していると、本体の凹凸が無意識のストレスになったりするので、表面がフラットなところが個人的に大きいです。液晶の発色もすごくいいですね。普段からあまり道具にこだわらないタイプなのですが、Wacom Cintiq Pro 24は表面加工がとても好みな感じで、描いていてすごく気持ちいいです。画面も大きくて、解像度も高いので、絵を縮小して確認するときも細部まで見やすいと感じました。Cintiq 21UX育ちなので、つい空間を使い切らずに描いてしまいますね(笑)。

m e b a e さ ん の 作 業 環 境

所属するSTUDIO PONCOTANは札幌と東京(中野)の2か所にスタジオを構えているので、行き来しながらの作業となっている。
東京のスタジオで使っているWacom Cintiq Pro 24にはWacom Ergo Standを装着して、画面を立てて使っているとのこと。
PCは出張用に環境を構築したMac Book Pro(13-inch)を接続。

――普段のアニメーション制作のお仕事ではツールは何を使われているんですか。
Adobe Photoshopを使っています。今はデジタル作画の選択肢が色々ありますけど、体で覚えているショートカットありきなので、あまりツールを横断したくないんですよね。PhotoshopはQuickTimeムービーが読み込めるのが重要で、作画監督として他のスタッフの描いたカットを確認する時に、連番のPNGやJPEGで原画を確認するよりも、タイムシートに合わせて原画を繋いだムービー(原撮)で見るほうが修正もしやすいんです。受け取ったムービーにPhotoshopのレイヤーで修正を描いて、指示書そのものを動画にする感じで作業しています。工程としては、ビデオコンテやプリヴィズを使った3DCGアニメの作り方に近いかもしれませんね。

mebaeさんのクリエイティブ・スタイル

――イラストを描く時のワークフローはどのような感じですか?
仕事の場合はラフでカラーまで作ってしまいます。最終的にはアニメ的なセルルックにするんですけれど、ラフはタッチがついた塗りで、そのラフに見劣りしないようなアニメ絵にするつもりで仕上げていきます。ラフにOKが出たら新しいレイヤーに線画を描いていきますが、線の段階で形を変えてしまうこともあります。クラッシュ&ビルド的な試行錯誤の回数をできるだけ多くしたいんです。

『罵倒少女』(KADOKAWA)より
©mebae / Kaikai Kiki Co., Ltd.All Rights Reserved.

――mebaeさんといえば魅力的な女の子キャラクターのイラストでも知られていますが、特にこだわっている部分などはありますか。
デビュー当時から、よくフェティッシュとかエロいとか言われるんですけれど、自分ではよくわかっていなくて、周りの人が「ここがいいね」と言うのを聞いて初めてそういうところが魅力なんだと認識した感じなんです。喜んでもらえるなら、そこは崩さないようにしよう、みたいな。ただ、構図としてはキャラクターの全身が入るくらいの絵のほうが可愛く描ける気がしています。絵柄としては頭身が高めなんですが、リアルな頭身でもコロコロとした肩の部分や関節などデフォルメしたパーツを盛り込むことで、絵ならではの女の子の可愛さが表現できるんです。全身が入る構図のほうが、より多くのそういう要素を盛り込めるので、自分にとって女の子がいちばん可愛く描ける絵になるんですよね。

――今回描いていただいたイラストのポイントはどこですか。
女の子が沢山いるというのと、勢いのある雰囲気を描きたくて、このモチーフになりました。以前は同系色で絵をまとめたりしていましたが、最近はキャラクターがかたまりに見えないように、色を散らすように意識しています。なるべく女の子を軽く見せたいので、視線を散らすことで全体に軽やかさを出せないかなと。もちろん、キャラクターの肉感も大事なので、軽やかさと肉感を両立させるバランスを考えるのが楽しいですね。

――かなり大胆に色々な色を置いていますが、色はどのように決めているんですか。
ここは何か足りないなとか、感覚で選んでいます。昔からカラフルにしたいという気持ちはありましたが、やはり村上隆さんの仕事を間近に見ているのが大きいですね。村上さんはガツガツにぶつかる色をあえて入れてくるんですよ。修正の指示もそういうのばかりなので、すごく血肉になっています。もともと北海道の絵描きは寒々しい色を多用しがちで、自分の服装も暗色ばかりなのが嫌で……。可愛い女の子が好きなのに、自分が可愛い女の子になれないから、その代わりに絵を描いているんです! だから絵の中のキャラクターには自分が本当は着たかった色を塗っています。

ワ ン ポ イ ン ト テ ク ニ ッ ク

キャラクターの輪郭に沿ってわずかに白い線でフチドリをしている。
アニメ絵的な輪郭線を強調すると同時に、複数のキャラクターが塊となってしまうことを防ぐ効果もある。
また、縁取りはグラデーションなどで過剰な空気感を出さずに、絵全体のフラットさは維持したまま「奥行感」を出すことにも貢献している。
(動画では17:50あたりからmebaeさんがフチドリを描き加える作業を見ることができます)

mebaeさんのクリエイターズ・ストーリー

――mebaeさんがアニメーターになろうと思ったきっかけは何だったんですか?
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』で磯光雄さんが描いた弐号機のカットを観た時に衝撃を受けて、アニメーターを意識するようになったんです。高校卒業後は絵を描いていられる学校に行こうと、北海道教育大学の美術科に進学しました。所属はアニメーションを専門に学ぶゼミではないですが、サブカルチャーにも造詣の深い先生で、自分の作品を講評してもらったり、同期に宇木敦哉(『センコロール』監督)がいたりして、みんなが想い想いに作家性を試しているような場所だったので、刺激になりました。

『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~』(ガガガ文庫)表紙イラスト
©田中ロミオ/小学館

――アニメーションの作り方は独学で学ばれたのでしょうか。
自分でPCを使って何ができるか考えながら、卒業までに20本くらい短編アニメーションを作っていました。講師の先生のご縁で、スタジオディーンから原画の仕事を頂くようになったのですが、タイムシートの読み方も知らず、『エヴァ』の原画集に乗っていたシートを見ながら手探りで描いては大量にリテイクをもらう繰り返しで仕事を覚えていったので、スタジオにとっては迷惑なスタッフだったと思います(笑)。

――大学卒業後はそのままフリーのアニメーターとして活動されていたんですか。
ゼミの先輩達と立ち上げたピコグラフというアニメ制作ユニットに参加して作品を作りつつ、15秒くらいのCMアニメ制作を受注したりして生活していました。アニメーターとしてはスタジオディーンや当時札幌にスタジオがあったサテライトから原画のお仕事を頂いていましたが、そっちはほとんど修行のような感じで(笑)。

――同時期にイラストレーターとしてもお仕事をされるようになりますね。
当時やっていたブログをきっかけに、『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』(田中ロミオ/小学館ガガガ文庫)で初めてmebaeのペンネームでイラストを担当しました。そこから「季刊エス」に載ったり、『季刊GELATIN』(ワニマガジン)で初めてフルカラー漫画に挑戦したりと、イラストレーターとしての仕事が増えて絵で生活できるようになった反面、忙しくて疲れてしまったんですね。絵のクオリティも荒れ、このままではだめだと思っていた時に村上隆さんとお仕事をすることになったんです。

――これまでとかけ離れたアートの世界とはどのように繋がったんですか。
ピコグラフがお世話になっていたプロデューサーから声をかけられ、複数のデザイナーの中から選ばれて、アニメ『Six♡Princess』のキャラクターデザインを担当することになりました。2010年にフランスのベルサイユ宮殿で開かれた個展「MURAKAMI VERSAILLES」で初上映を観た時は、大きな衝撃を受け「普通にアニメを作っていてもベルサイユには来れない。またここに来られる様な仕事をしよう」と決意しました。

『Re:dial』livetune feat. 初音ミク ジャケットイラスト
illustration by mebae
©2013 mebae/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
© Crypton Future Media, INC.www.piapro.net
©2013 galaxxxy/Joe International Co.,Ltd. All Rights Reserved.

――そして2011年からは新スタジオ「STUDIO PONCOTAN」でテレビアニメの制作に入ります。
ベルサイユでの上映時に、あまり自分の絵が動いている気がしなくて、後から原画の部分だけ直させてもらったんです。そのガッツが認められたのか、村上さんから「テレビアニメを作ろうと思っているから、やってくれる?」と言われて、「できます!」と即答しました。当時はまだ監督どころか演出すらやったことがなかったので、後に「騙された」と言われますが……(笑)。札幌でスタジオの立ち上げと人集めからスタートして、1年後には稼働していたので物事のペースが速いですよね。

――テレビアニメ『6HP(シックスハートプリンセス)』は当初は3DCGで制作を始めて、なかなか第1話が完成しないことでも話題となりました。
元々フル3DCGでやる予定はなく、手描きだとレイアウトやカメラ位置などの修正ができないのでプリヴィズ的に3DCGを使うことで監督からのリテイクを減らそうと考えて、半数くらい3DCGのスタッフで揃えていたんです。すると監督が「昔からCGアニメを作ろうと思っていた」と言い出して、フル3DCGで作ることに……(笑)。でも、それが結果的には良かったですね。数年たってもなかなかコンテやシナリオが決まらず、にっちもさっちもいかない状態に陥っていたタイミングで、『Re:dial』(初音ミクfeat. Livetune)のCDジャケットとMVの仕事がきて、それまで培ってきた3DCGの 技術が花開いたんです。

――その後『6HP』の本編は手描きアニメに戻り、オンエアを迎えて今に至ります。
このまま全15話を作りきるには時間も予算も足りないので、いったん完成させるために一般的なアニメ制作フローに乗せました。絵画の場合は描きながら思いついた色々なことを試しながら制作できますが、30分の映像を作るには数100カット、数千枚の絵が必要になるので、思いつきでは作りきれないんです。僕も監督もそのことをよく理解していませんでした。最近は「あの時は俺も無茶を言っていたなあ」とか言っています(笑)。

『6HPキャラクター設定・原画集 Vol. 3』表紙イラスト
© Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

――この先、mebaeさんが目指していること、やりたいことがあれば教えてください。
何かひとつやりたいことがあるというより、できるだけ長くアニメーションを作り続けたいんです。今作っている『6HP』がどうなるか先は分かりませんが、完成すればかなり面白いことになると思っています。現代美術家が1クールのテレビアニメを作ることが異例ですし、関連商品やグッズが美術品として扱われることで新しいお金のフローも生まれるはずなので、早くそれを実現したいですね。

――これまでとは異なるスキームの中でアニメを作り続けていくということですね。
売れっ子でいくつも作品を発表している人と比べて、僕の選択をリスキーだと思う人はいるかもしれません。確かにクリエイターとしての旬を逃してしまう心配もありますし、長く続けていく中で自分オリジナルの代表作と呼ばれるような作品ができたらいいなという思いもあります。ただ、僕からすれば、誰も選ばない道というのは「やった! 競争相手がいない!」という感じで、ストレスを感じない場所なんです(笑)。

――最後に、mebaeさんにとってペンタブレットとはどのような存在か教えてください。
「窓」みたいなものです。機械全般が苦手だったので、デジタルで絵を描くことに「壁」があるように感じていました。そこに液晶ペンタブレットという窓が開いたことでやっと壁の中に入ることができたんです。自分の居場所をみつける、ワコムのペンタブレットはそのきっかけとなったツールですね。

取材日:2019年3月6日
インタビュー・構成:平岩真輔(Digitalpaint.jp)



画像をクリックすると今回制作した作品をご覧いただけます。

mebae
アニメーター/イラストレーター。北海道教育大学美術課卒。2005年より広島祐介名義でアニメーターとして活動を始める。2008年、ライトノベル『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』でイラストレーターデビュー、mebaeのペンネームで活動を開始する。札幌を拠点とするアニメ制作ユニット「ピコグラフ」のメンバーとして『テイルエンダーズ』(2011年/動画革命東京)の絵コンテ/キャラクターデザインや、ノイタミナ『C』(2011/タツノコプロ)のキャラクターデザインなどを手掛け注目される。著書に作品集『NONSCALE』 (ワニマガジン)、『罵倒少女』(KADOKAWA)など。2010年にフランスのベルサイユ宮殿で開催された個展『MURAKAMI VERSAILLES』で上映されたショートアニメ『Six♡Princess』のキャラクターデザインに抜擢されたことを機に、カイカイキキの映像部門「STUDIO PONCOTAN」でアニメーション制作に従事、テレビアニメ『6HP(シックスハートプリンセス)』のキャラクターデザイン/総作画監督として作品の中心的な役割を担っている。 STUDIO PONCOTANがビジュアルディレクションと制作を担当し、mebaeがキャラクター/コスチュームデザイン&キーアニメーションを手掛けている、ビリーアイリッシュ×村上隆の最新コラボMVがYoutubeで公開中!→https://www.youtube.com/watch?v=coLerbRvgsQ

twitter:@mebaeros
STUDIO PONCOTAN

Wacom Pro Pen 2による高精度な描き心地と、4K表示対応、最大Adobe RGBカバー率99%の広色域ディスプレイで使用可能な液晶ペンタブレットです。

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